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ブログ:映画の話

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映画の感想文。
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2022年12月の記事一覧

映画感想 インシディアス 最後の鍵

 『インシディアス』シリーズを見始めた切っ掛けは、最初に情報を見たとき、『序章』と『第1章』で完結していますよ……という話を見かけたから。Netflixで検索をかけたとき、確かにその時は『序章』と『第1章』しかなかったので、「あ、2本だけなのね。じゃあ見ようか」……みたいな始まり方だった。でも改めて検索してみると、『インシディアス』って4本もあるじゃあないか! 気付いたときにはもう見始めていたので、全部見ることにしたけどね。  そんなわけで『インシディアス』シリーズ第4作目

映画感想 インシディアス 2章

 やっぱりホラーはお屋敷だよねー!  『インシディアス』シリーズ第2作目。制作・公開は2013年。製作はみんな大好きブラムハウス・プロダクション。監督は信頼のジェームズ・ワン。脚本はリー・ワネル。音楽はジョセフ・ビシャラ。1作目のメインスタッフは全員集まっている。出演者も1作目と同じメンバーが集まった。  前作が2010年公開で、今作は2013年。この間に『死霊館』シリーズもスタートしている。前作は大ヒットではなかったものの、制作費たった150万ドルで9700万ドルも稼いだ

映画感想 インシディアス 1章

 本作の予告編を見て、ビックリした。「脚本・主演:リー・ワネル」……いやいや、リー・ワネル主演違うやん。主演はパトリック・ウィルソン。微妙なウソ予告編に笑ってしまった。  前回『インシディアス 序章』を見たので、今日は『インシディアス 第1章』を視聴。制作は2010年。『序章』が公開されたのは2015年だから、やはり『第1章』のほうが先だった。  監督は2004年から始まった『ソウ』シリーズで絶大な評価を得たジェームズ・ワン。ジェームズ・ワンは様々なジャンルの映画を制作して

映画感想 インシディアス 序章

 『インシディアス』――ホラー界隈ではかなり知られたシリーズだったのだけど、私はつい最近その存在を知って、今になって視聴。まずは『序章』から……と見始めたのだが、いきなり勘違い。この『序章』はシリーズ3作目。第1作目、2作目まで制作され、その後、「第1作目の前日譚」として作られたのが本作。冒頭に「ランバート事件の数年前……」と出てきて、その次に出てきたタイトルが『Insidious: Chapter 3』だったから、「あれ? 間違えた?」とか思ってしまった。でも、お話しの順序

映画感想 ゴーストバスターズ/アフターライフ

 あの『ゴーストバスターズ』のリブートではなく、正統派続編!  本作は1989年公開映画『ゴーストバスターズ2』の32年ぶりの続編だ。2016年に公開されたリブート映画『ゴーストバスターズ(2016)』は完全になかったことになっている。物語中の時間もおよそ40年が過ぎていて、主人公は最初のシリーズのゴーストバスターズメンバーの1人、イゴン・スペングラー博士の孫娘、フィービー・スペングラーとなっている。かつてニューヨークを襲った大騒動は、都市伝説のような扱いになっていて、フィ

映画感想 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令

 『シン・ウルトラマン』Amazon Prime Video公開とともに、何を血迷ったか同時に公開された作品が庵野秀明監督・主演の自主映画『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』である。『シン・ウルトラマン』の前作があるとしたら、この作品ということになる。  本作は1983年に開催された日本SF大会『DAICON4』のプロモーションとして制作された作品で、基本的には大学生が制作したビデオなので、低予算で市販の8ミリフィルムで撮影されている

映画感想 シン・ウルトラマン

 『シン・ウルトラマン』。『シン・エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』……と続く庵野秀明『シン』シリーズ3本目である。  指揮を執るのは庵野秀明の盟友・樋口真嗣監督。庵野秀明は同時期に『シン・エヴァンゲリオン』を制作し、さらに『シン・仮面ライダー』のシナリオ制作も務めていて相当に忙しい時期だったらしく、『シン・ウルトラマン』は2019年にシナリオを仕上げてからはほとんど制作に参加せず、他スタッフに委ねていたようだ。  興行記録は累計40億円。日本では大ヒットの部類に入るが、『シ

映画感想 天気の子

 今回視聴映画は、ついにNetflix配信! 新海誠監督『天気の子』。  『天気の子』は2019年公開映画で、興行収入141.9億円。邦画歴代興行収入ランキング12位にランクインし、2作連続で100億円超え達成は日本の映画監督では宮崎駿に次いで2人目。この作品で名実ともに「国民的作家」としての地位を確立したといえる。  アワードは第43回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめとして、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門受賞、ゴールデンクロス日本映画部門最