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日向坂メンバーから伝わる不安と焦り、今は準備期間なのだろうか

2023年5月上旬、4月頭に開催された周年ライブ『4回目のひな誕祭』からおよそ1か月となる。振り返ってみると、開催前の3月頃にはやや唐突に、ブログやメッセージアプリからメンバーの不安や焦りが伝わってきたため疑問であった。
本記事では、これらの要因などに関して、自分なりの考察をまとめてみた。

日向坂メンバーから感じたやや唐突な焦り

2023年2月17日に影山さんが自身のブログで卒業を発表してから2月末頃までは、日向坂メンバーのブログでは主に影山さんとの思い出や、彼女への卒業の思いなどが述べられていた。

しかし3月に入ってから、メンバーのブログなどからはやや唐突に、様々な焦りが伝わってくるようになった。

ちょっぴり長い間、皆さんと思うようにグループ全体で交流できる時間が無くてごめんね。

私たちも早く皆さんに会いたいです!!!

日向坂46 富田鈴花 公式ブログ 2023年3月1日『お待たせしています』より

最初に違和感があったのは3月1日、メンバーの富田さんのブログに記されていた、グループとファンとの交流機会に対するもどかしさである(これより前にも違和感はあったかもしれない)。

だが、12月に『ひなクリ2022』、2月11日と12日には4期生の『おもてなし会』が無事に開催された後であり、さらには4月1日と2日に『4回目のひな誕祭』も予定されている状況であった。また、1年前の同タイミングに比べれば『おもてなし会』の分、グループとしてのライブ回数は増えているし、雰囲気としては十分に盛り上がっていたように感じる。

結果的には、同日のYouTubeチャンネルでの、9枚目シングル発売というグループとしての嬉しい発表までのもどかしさなのかと思った。しかし、発表後に同ブログを読み返した際には、何かそのもどかしさには別の理由があるのだろうかと疑問が生じていた。

同日のYouTubeチャンネルにおける"横浜の聖地化"に関する発表も、大きな違和感があった。「年に1回開催している『W-KEYAKI FES.』のコニファーフォレストが"聖地"なのでは」と思うのが、おそらく多くの日向坂ファンが感じる普通の疑問であり、「初めて開催するライブ会場周辺を聖地としたい」という突然の発表は謎であった。

なんだか、「4月1日・2日の『4回目のひな誕祭』を今以上に急いで盛り上げなくてはいけない」という何か急遽発生した要因があるようにも思えていた。

MV撮影やレコーディングなど終わったのですが、ここまで離れずに待っていてくださった皆さんに新たに楽曲をお届けできるのが本当に嬉しいです😭✊🏻

日向坂46 森本茉莉 公式ブログ 2023年3月22日『自慢の推しになる(*ˊˋ*)』より

富田さんのブログと同じようなもどかしさは後日、他のメンバー数名からも伝わってきた。例えば3月15日のキャプテン佐々木さんのメッセージアプリでのメッセージや、3月22日の森本さんのブログなどであり、他にもいくつもある。

この頃になるとTwitterにおける運営のツイートに対し「メンバーがライブ機会を望んでいるのに運営は何をしているのか」などの批判を散見するようになる。主に佐々木さんのメッセージを受けてであろうが、自身としては「ファンを待たせてしまっている」と、メンバーが焦りを感じるようになった別の要因があるように思えてならなかった。

焦りの要因として考えられること

では、そんなメンバーの焦りの要因について、いくつか仮説を立てて考察してみたい。

1.4期生の『おもてなし会』による刺激

ゼロではないと思われるが、メッセージやブログのタイミングと合わない。この刺激によるものだとすれば、『おもてなし会』の前後に「私たちも負けないように頑張ってるから、時間が空いてしまうけどひな誕祭を待っていてほしい」などの文言になるのではないだろうか。

2."乃木坂46公式ライバル"の動向に対する焦り

これもゼロではないと思われるが、同じくタイミングが合わない。

芸能界にもアイドルにも色んな軌道や流行があるけれど
離れないで待っていてくれてありがとうございます!

すごい大規模な書き方をしましたが
それくらいの気持ちで日々日向坂のことを考えていました。

日向坂46 富田鈴花の同ブログより

"乃木坂46公式ライバル"の結成決定についての発表は2月1日であり、先ほどと同じ富田さんのブログで述べられている"色んな軌道や流行"に含まれているかもしれない。だがこのようにメンバーから焦りが伝わってきたのは、ほとんどが2月ではなく3月に入ってからであり、やはりタイミングが合わない。

3.日向坂メンバーで掲げた夢とのギャップ

大きな夢が1つ叶ったことはとても嬉しいことですし、幸せです。ただここで失速はしたくないです。

メンバーで話し合い、新たな目標も出来ました。

それを目指して、今年も坂を登っていきたいと思います。

日向坂46 佐々木美玲 公式ブログ 2023年1月1日『Loveとありがとう。』より

これは、ある程度はあり得ると思われる。

複数のメンバーのメッセージやブログ、そして先日発売された『BRODY 2023年6月号』からも、メンバーで2022年の年末に集まった際に、グループでの目標について話し合ったことが語られている。もっと大きなステップを目指しているが、中々機会がないことで葛藤があったのかもしれない。

しかしながら、状況として「グループで決めた大きな目標に対し進もうにも、ライブの間隔が空いてしまっている」などならわかるのだが、前述したとおりグループとしてのライブの間隔は、例年よりも極端に空いているわけではない。ましてや3月は、翌月の周年ライブの直前であることからも、間接的な要因ではないかと思えてくる。

4.夏の恒例であったケヤフェス終了決定による不安

この仮説は、3月1日のYouTubeライブにおける突然の"横浜の聖地化"の発表と辻褄があってくる。遅くとも2月頃には、諸事情により毎年恒例の『W-KEYAKI FES.』の終了が決定していたのではないだろうか。

佐々木久美「考えてみたら最初の『欅共和国』から私たちは参加させてもらっているので、本当に感慨深いですし、“ケヤフェス”もこうやって毎年やらせていただけてうれしいです。(中略)来年は絶対に2グループ集まれたらいいなと思います」

記事より引用

2022年の『W-KEYAKI FES.』では、キャプテンの佐々木さんも「来年(2023年)もやりたい」と語っているし、基本的には開催の方向だったと思いたい。要因はいくつも考えられるが、開催終了はおそらく会場側の決定によるものだろう。

元々のコニファーフォレストという聖地でライブができなくなることが決まってしまっていたため、新たな"日向坂の聖地"を作り上げたい、そんな目標を掲げ『4回目のひな誕祭』に臨んでいたのかもしれない。

5.秋元康氏の体調不良によって生じた空白期間

個人的には、前項よりも直接的で大きな要因となったと思われるのはこの仮説である。

48グループおよび坂道グループのプロデューサーである秋元康氏は体調不良により、自身がパーソナリティを務めるラジオ『いいこと、聴いた』を、1月22日と29日の2週連続でお休みしている。

またこの数日後、STU48さんが新曲の発売日を3月1日から15日へ、乃木坂46さんが同じように3月22日から29日へ延期することを発表した。その後、日向坂から4月19日に、AKB48さんから4月26日に発売されることが発表された。

さて、日向坂はこれらの休養や延期の影響を受けなかっただろうか。いや、受けなかったと考える方が無理がある。

48グループおよび坂道グループのスケジュール変化の推測

48グループおよび坂道グループは、お互いのシングル発売日を最低でも2週間から3週間程度はずらしている。3月22日に乃木坂さんが発売予定であったのであれば、当初の日向坂のシングル発売予定日は、もしかして4月5日や12日だったのではないだろうか。

また、シングル発売予定日だけでなく、MV公開日も影響を受けているはずだ。

7thシングル『僕なんか』が2022年6月1日発売に対しMV公開日が4月4日、8thシングル『月と星が踊るMidnight』が2022年10月26日発売に対し9月18日MV公開と、CDの発売日およびMV公開日の間には、今まで1か月半から2か月程度の期間があった。これらに比べ、9thシングル『One choice』は4月19日発売に対し3月27日MV公開と、間に1か月も無かったのである。

9thシングルのMVにおいて、リップシンクが2サビとラスサビにしかない点、AメロやBメロの歌詞に対応した振付が一切無い点にも合点がいく。歌詞が無い、または直前に送られてくる中での、振付師や監督側の苦肉の策だったのであろう。

元々は、4期生の『おもてなし会』前後に新曲発売の発表とMV公開があり、3月には他のカップリング曲のMVも少しは公開され、4月にはひな誕祭が開催される、そんな予定だったのではないだろうか。それに対する内部的な遅延があるため、メンバーは「ファンを待たせてしまっている」ともどかしい思いになっていたのではないだろうか。

日向坂は今、準備期間なのだろうか

2022年の発表から開催までのスケジュール抜粋

振り返ってみると、2022年の同じ時期には次のイベントの発表までの空きが無かった。「これが終われば次は〇〇」というのが必ずあったのである。

すでに9thシングル発売から2週間強経過しているが、今のところ次のイベントの発表は無い(メンバー個人のものや、主催でないものは除いている)。5月13日・14日のDream Hackや、5月19日のミニライブ後には、何か発表されるのだろうか。

4月に入ってからは冒頭に述べたような、メンバーからのもどかしさを感じる機会は激減した。ミーグリも開催されているため、メンバーがファンと交流できているのもあるだろう。新しいYouTubeチャンネルという、メンバー自身から発信できる場が新しくできたのも大きいのかもしれない。

しかし、グループ内で大きな目標を掲げているのを知っているからこそ、自身が3月頃にメンバーから受けたもどかしさは自分の中にも残っており、次の発表が無い今の状況は少し不安がある。

それでも、発表が無くとも、何かに向けて頑張っている彼女たちをこれからも応援したいし、ひとまずは次のイベントを気長に待ちたいと思う。

とらん

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