2022/02/14 ルミネtheよしもとに行ったぞー

ルミネtheよしもとに行った
この日の出演者は、
・相席スタート
・蛙亭
・もも
・ゆにばーす
・インディアンス
・トレンディエンジェル
・プラスマイナス
・ウーマンラッシュアワー
・あべこうじ

順番はうろ覚え。たぶん間違っている。
本当はオズワルドと博多華丸・大吉が出演する予定だったのだが都合により出れなくなり、代わりに、もも・あべこうじが出演した

特にオズワルドはネタを見たかったのでショックだった。終幕後も残念な気持ちは完全には消えなかった。だが、不幸中の幸い、というにはそんなに不幸でもなかったし、幸せも大きかったのだが、とにかく、良いこともあった。「もも」がめちゃくちゃ面白かったのだ。

M-1のネタ後のトークで、ももは松本人志さんに「3年後優勝顔ですよね」と言われ、「来年優勝します」と返していた。

個人的には来年って言えるほど面白かったか?と思っていたのだがルミネtheよしもとでのネタを見て、あの言葉は決して慢心ではないのだなと納得した。格好いい。

この日のももは他の出演者と比べても2段階、3段階笑いの量が多かった。AirPods Proのノイズキャンセリングを使うと鼓膜がぼーん、と膜を張る感じがするが、ももの出番のときも観客の笑い声が膜になって鼓膜に張っている感じがした。

M-1の錦鯉の一本目のネタを思い出した。あの時もネタの中盤から観客の笑いが途切れることなくむしろドンドン増加していって笑い声で膜が張っていた。

ネタ終わり袖に帰っていくせめる。の背中は弾んで見えたし、ももの2人も手応えを絶対に感じていたと思う。終幕後、観客はみんなももの感想を口にしていた。

昨年のM-1決勝から1番変わった、というよりは元々あった一軒家にプールやら縁側やらサウナやらが増設された、みたいなことなのだが、変わったことは掛け合いのパターンが増えたことだ。

あえて具体例は出さないが、見た目に似合わないことを言ってツッコミ合う、というパターン以外ができていた。

テンポが速いうえに幅もできたことで2人の掛け合いは常に観客の予想を引き離していく。予想を裏切られると人は笑う。オチまでの流れも自然できれいだった。

本当に面白かった。ミーハーぶりに嫌気がさすがもものことが好きになった。応援したい。芸人を推して貢ぐ人の気持ちがわかった気がする。

もちろん他のコンビ、ピンのあべこうじさんも面白かった。蛙亭が見れたし、相席スタートも見れたし、ベテランの漫才師の格好良さに感激した。

もともと、この投稿はトレンディエンジェルをみてのことを書こうと思って書いたのだが、ほとんどももの話になってしまった。なので最後に1番書きたかったトレンディエンジェルのことを書いて終わる。

わたしは西加奈子さんの「サラバ!」を読んでから、ハゲることへの強迫観念がふと、噴火のように頭の中に登場するようになった。サラバ!はぜんぜん毛髪の話でもなければ頭皮の話でもない。ただ、読んで良かったという感想と、望まぬおまけでハゲへの強迫観念もついてきた。

一応言っておくが、私は絶対にハゲない。ハゲは遺伝だ。私の父方の祖父はふさふさの白髪だったし、母方の祖父はチリチリのパンチパーマだ。わたしは健康的な白髪のパンチパーマおじいちゃんになるのだ。だから絶対にハゲない。これは希望ではない。運命だ。強がってなんかない。そういうふうに決まっている路線なのだ。

それはわかっているから安心はしているのだが、サラバ!が心に残る本だった分、強迫観念もずっと頭の中にすみっこぐらししている。

トレンディエンジェルをみているとき、面白くて、テレビで見るよりたかしがしつこくて、斉藤さんのマイクの技術がすごくて、感動していた。だが、途中で気づいた。なんか頭皮が熱を帯びて引き締まっている感覚。気づいてから観ている間ずーっとその感覚は続いていた。

私の本能が、遺伝子が警戒信号を出していた。
ああなっちゃダメだ!危険だ!頭皮の気をもう一度引き締めるぞ!とわたしの遺伝子がセレモニーを開いていたに違いない。優秀な遺伝子だ。これからも頼むぞ、ありがとう。

わたしはわたしの遺伝子を信頼している。特に毛髪のことに関しては本当に信頼を置いている。絶対にハゲない。だけどトレンディエンジェルがネタを終えて袖に帰って行った後、そっと頭皮をマッサージしていた。保険である。こういう危機感を遺伝子も本人ももつからこそ、私の家系は髪の毛がふさふさなのだ。
めでたしめでたし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?