本のしおり問題
ひっさびさに日記を再開します。
きっかけはマヂカルラブリーの野田クリスタルの本を読んだこと。
2006年から書いていた日記を数年分まとめており、いくつかの日記には現在の著者からコメントがついている。
自分の小学生とか中学生の頃の作文や日記を見ると、
うわーーっと捨てたくなるほど恥ずかしくなる。
めちゃくちゃ恥ずかしくなるけど、それは今の自分が昔より成長した証なんだなーと思う。
だから、自分もまた日記を書いてみようと思う。
それで数年後とかに見て、うわーー恥ずかしい、となりたいのだ。
実際もう、昨年の投稿は恥ずかしくて直視できない。
1年でこれなのだから、10年後とかに見たら赤を通り越して黒くなるのではないだろうか、魔女のリンゴみたいに。
だからとりあえずまた日記を書く。
2日坊主なので何日続くかわからないが、ゆるくやっていく。1ヶ月に一回は最低でもやる。たぶん。
てことで、本のしおり問題。
「野田の日記」を読んだと書いた。
電車で読んでいて、しおりを挟んでいないことに気がついた。
まあどこまで読んだか覚えておけばいいやと思い、電車を降りて郵便局に向かう。
郵便局でお金を下ろす。アルバイトの給料が入ったのだ。
一月はいつもより振込が4日遅くなるので待ち遠しかった。
毎月給料が入るとやることがある。それは給料の20%を天引きして、貯金するということだ。
これはKindleの無料で読めるバビロンに伝わる富豪になる方法的な本で読んだテクニックだ。
ある程度貯金した後、投資的なことをしてお金を増やすらしいのだが、投資とかまだわからないのでとりあえず貯めている。
半年前から、この貯金が無駄な気がしてならない。
とにかく、給料の20%を給料日にあらかじめ引き出して貯金している。
その日は最寄りの郵便局ではなく、横浜駅の郵便局でお金をおろした。そのまま買い物をする予定だったので、財布にお金を入れると貯金を使ってしまう予感がした。だから財布以外にお金をしまおうと、封筒に入れた。
だが、封筒だけだとトートバッグからいつ落ちるかわからない。ひょんなことで封筒が飛び出して、旅に出てしまうかもしれない。そうなったらもう帰ってこない。お金には旅をさせたくない。
だから「野田の日記」の読み途中のページに挟むことにした。
買い物帰り、電車待ち、本を読む。
土曜日の横浜駅は混んでいる。
左手には12000円。月給がバレる。ひやひやする。
目の前を無数の降車客が間断なく通り過ぎる。
ひやひやする。
お金と本、半分ずつ意識を分ける。
本が面白くて、意識が9割持ってかれる。
ふと気がついて左手を確認。安堵する。
ひやひやを半分楽しんでいる。
それはどこかで、まあ盗られないだろうと思っている自分がいるからだ。
僕はギャンブルとかスノボとか、スリルを楽しむ遊びが好きじゃない。
ギャンブルは損をすることを考えるし、スノボは山から落ちて木の枝に刺さることを考える。
電車に乗り、椅子に座る。本を読む。
しおり代わりの12000円を左手に持つ。
「野田の日記」は面白い。
無事最寄り駅に着く。家まで歩く、家に着く。
やり遂げた。中身のわからないブツを運ぶあやしいバイトの最弱のやつをやった気分だ。
スリルを味わいたい、でもギャンブルみたく損はしたくない、スノボみたく怪我をしたくない、裏社会に片足をつっこみたくない、そんな方に
本のしおりをお金の入った封筒にする、この方法をおすすめしたい。
ちなみにぼくは、いつかお金を落としそうなのでもうやらない。
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