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中年、本を馬鹿みたいに買う

中小企業診断士の実務補修の反動からか、ちょっと酒量が増えてしまっている今日この頃です。
同時に、本をやたら買ってしまい積読状態になってしまいました。

何か知的欲求がムラムラと湧いてきてしまって、方向性がバラバラないろんな本を買って中途半端にしてしまっています。
中小企業診断士は残り二回の実務補修が7~9月になる予定なので、しばらくは緩い勉強期間になりそうです。その間は趣味の読書が多めになってもいいかなー、なんて思っています。

最近積んだばかりの本たち

村上龍『Missing 失われているもの』

本屋で平積みされていて何となく手に取った村上龍作品です。
私は氏の『69』が人生で3本の指に入るくらい好きなのですが、当然この本はそういうのじゃないんですよね。
自伝的でありながらペダンティック。猫がしゃべったり現実と想像の世界の境が融解してしまったりと、不思議な感じのまま記憶(他人のも含む)を旅する本です。いまのところ。

サイモン・マッカーシー=ジョーンズ (著), プレシ南日子 (訳)『悪意の科学』

自分が損してまで相手に害を与えるような人間、まわりにいませんか?
ネット上では炎上や誹謗中傷のニュースが日常茶飯事と化していますが、悪意というのは底知れないですよね。
私はこの本の中の「悪意チェックリスト」に当てはまらなかった平々凡々な人間ですが、知的好奇心か怖いもの見たさからこういう本って気になっちゃいますよね。

辺見じゅん『収容所から来た遺書』

これは買ったばかりでまだ序盤も序盤ですが、ちょうど二宮君主演で映画化していたので購入してしまいました。私は第二次世界大戦のことを詳しく知っていこうというような高尚な人間ではないのですが、気になってしまった以上は読まないといけない気がしてしまいます。

平賀緑『食べものから学ぶ世界史: 人も自然も壊さない経済とは?』

ジュニア新書と侮るなかれ、世界史と経済について時代・人・モノ・金の流れともに眺めることができる良書でした。そもそも資本主義の本質が「やめられない、とまらない」であること、つまり、利潤の追求(≠お金の交換)であるため、際限なく欲望を刺激し続けなければならないというメカニズムがさらっと述べられていたのだけれど、無知な私からしたら目から鱗でした。
資本主義本体だけでは機能不全になることは国家が徴税・再分配している点からも明確なのですが、すでに限界ギリギリのところまで来ている気がしません?

伊藤亜紗『記憶する体』

古本屋で見つけて思わず購入してしまいました。
体の一部・機能が無い方、失った方との対話集なのですが、人間の知覚の調整力や、「ない」世界の認識についての知識を得ることができます。
印象に残ったのが、足を失ったダンサーの話。「オートマでやっていたことがマニュアル化になった」というニュアンスで欠損した状態を語っていました。今まで無意識で出来たことを一つ一つ意識、調整することで新しい体の在り方と向き合っていくという事実。目から鱗がボロボロです。

マイケル サンデル (著), 鬼澤 忍 (翻訳)『実力も運のうち 能力主義は正義か?』

マイケル・サンデル氏の本は一通り読んでいるのですが、これも古本屋で見つけてようやく手に入れることができました。まだ手つけてないです、積んでるだけ…
これは最近になって親ガチャみたいな言葉が市民権を得ているので、興味深く読ませていただきたいと思います。

親ガチャも反出生主義も是非について主張する気はないのですが、やはりポジショントークになってしまう部分が強い気がしますね。
私のポジションによるトークだとこんな感じですね

・親ガチャ
①言われたらいやだなぁ
②この年になって親のせいにすることはないなぁ
・反出生主義
①個人的には生まれてこなければよかったとまでは思わないなぁ
②再生産を否定するほど世界は絶望的じゃないかなぁ

この程度です。
こればかりは「それってあなたの感想ですよね(私の分も含む)」で落ち着きたいですね。

本多すぎて速読勉強する暇ないですね、どういうことですかね?

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