ばーちゃんが好き

こんにちは。とらこです。
前回は予想以上に読んでいただき、スキもしていただけたりしてびっくりしています。ありがとうございました。
まだ他のSNSにリンク貼ってないし誰も見ないかも、と思っていたので嬉しいびっくりでした。

今日も思っていることを書きます。
ばーちゃんのことを書こうと思います。

トラとばーちゃんの手

私の家はばーちゃんとおかあさんと、私と弟の4人家族でした。ばーちゃんはおかあさんの母です。
ばーちゃんとおかあさんは、仲悪いというのは違うと思うんだけど、とにかくうまくいかないことが多いのです。
受け取った言葉を悪い想像で深読みしたりとか、ちょっぴり言葉が足りなかったのを深読みしたりとか、まあいろいろしてしまうのです。

私はばーちゃんもおかあさんも弟も大好きですが、実家に一緒に住んでる時はどっちかっていうとおばあちゃんっ子で、弟がおかあさんっ子でした。
家族の話、いろいろ説明が必要な要素もあるかもですが、今回はざっくりこれだけにしてばーちゃんへの思いを書きます。

ばーちゃんは今も実家で、それなりに健康に生きていてくれてます。もう傘寿も過ぎました。すごいことです。
でもばーちゃんは早く死にたいそうです。何回も、たまに泣きながら私に言います。

ばーちゃんはここ数年でだいぶ足腰が弱くなりました。
以前は文句を言いながらもおかあさんの山歩きに付き合っていたのですが、おかあさんはばーちゃんを誘わなくなってしまいました。

ばーちゃんは気性の激しい人で、ここ十年かな、もっとかな、とにかく長い時間をかけて、気が合わなくなってしまった親戚やご近所づきあいをやめてしまいました。
ずっと昔、たまに親戚やお友達と楽しそうに長電話をしていましたが、今は私としか電話しないようです。

新型コロナウイルスが流行しました。
おかあさんはばーちゃんとうまくいかないだけで、ばーちゃんのことはとても大切に思っているので、ばーちゃんが感染しないようにお出かけやお買い物や外食に連れて行かないようになりました。

ばーちゃんは座敷牢みたいだと、なんのために生きているのかと、まだ何をしなきゃならないんだと言うんです。

ここに全部書けなかっただけで、ばーちゃん自身がなんとかすべきだった問題もたくさんあります。あと少し勇気を出してくれたら、今から解決できることもあるかもしれません。

でも、ばーちゃんはもうおばあちゃんなのでなかなか新しいことができないんです。

私がもっと、もっとばーちゃんに何かしてあげなきゃ、おかあさんとばーちゃんが仲良くできるようにしなきゃ、って強く思います。
大きな罪悪感があります。

だって、今までは私からばーちゃんの気持ちをおかあさんに伝えたり、お母さんの気持ちをばーちゃんにつたえたり、ばーちゃんとどこかへ遊びに行ったり、ほんの何回かだけど病院に一緒に行ったり、ばーちゃんがよくわからない書類を読んだり、私が嫁に行ってできなくなっちゃって、それはもう全部悪いのは私じゃないですか。

おかあさんはおかあさんなりに考えて、上手いやり方がわからないながらもばーちゃんと一緒にいてくれてるのだと思います。
ちょっと心配な時もあるけど、おかあさんも頑張っているのだと思います。

ばーちゃんが生きている間に、ばーちゃんが生きてるの楽しいって思って欲しいです。

私自身の体調がもっとコントロールできたらいいのになって思います。
もっと会いに行けたり、ばーちゃんが行きたがってるところへ連れて行ってあげたり、できたらいいのに。

ペーパードライバーも卒業できたらな

最近はヤングケアラーという言葉ができましたね。
何歳までヤングなのかわからないけど、私もそうだったのかな。ギリ家族の助け合いの範囲ですむような気もしますし、ケアラーだったような気もします。
新しい言葉ができると、同じ悩みの人や対策法を検索しやすくなってとても良きことだと思います。

なんかばーちゃんの悪いとこばっか書いてるかも！いいところも書きたいですね。

ばーちゃんが昔作ってくれたねこのパジャマ

ばーちゃんは若めのカフェにも誘うと着いてきてくれます。賑やかでちょっと落ち着かなかったかなぁと思っても、ばーちゃんは「あんたと一緒だからこんなところこれたんだよ！」と喜んでくれます。スイーツは食べきれないこともありますが、あんこがあるととてもテンションが上がります。

ばーちゃんは若めの劇の舞台にも誘うと着いてきてくれます。でも他の客がみんな若いとちょっと居心地悪いそうです。舞台が終わった後、お見送りの役者さんに「おまごさんと一緒に来てくださったんですね！！」とめちゃくちゃ褒められて満更でもなさそうにします。「あんたと一緒だから来れたんだよ」と言ってくれます。

ばーちゃんは私が太って心配だ、健康のために痩せなさいと言っておきながら、遊びに行くとお菓子をたくさんくれます。休み休み歩かないと行けないスーパーで、私の好きなダースというチョコレートやいろいろなものをビニール袋に詰めて用意しておいてくれます。

ばーちゃんは私のぬいぐるみとお喋りしてくれます。私がトラの気持ちを代弁して「ばーちゃん！元気だったかー？」とやや裏声で話しかけると、ばーちゃんは屈んでぬいぐるみの目をしっかり見て返事してくれるのです。

ばーちゃん、大好きです。
どうか神様、ばーちゃんをまだ連れて行かないでね。

最後まで読んでくれてありがとう