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芹沢広明「風のメッセージ(達也のテーマ)」「星のシルエット(和也のテーマ)」 ※澤と廣を使っている表記もあり

アニメ「タッチ」をご存じだろうか。
達也と和也という双子と隣に住む南の3人の野球を題材にしたラブストーリーという紹介であってるかな?

自宅でネットフリックスを見ていたら、「タッチ」がお薦めに出てきたので、30年ぶりぐらいに一気見した。

当時は漫画も持っていたくらいのあだち充ファンだった私は、ストーリーもすべて知っているし、オチも全部分かっている。それでも、やっぱりタッチは面白かった。

その中で、改めて「あれ、この歌、いいな!」と思って聞き直したのが、芹沢広明の「風のメッセージ(達也のテーマ)」「星のシルエット(和也のテーマ)」だ。

まず「風のメッセージ」。
いい場面で流れる。ダメ兄貴の達也が頑張っているシーンでよく使われていて、場面と音楽が同調している。

芹沢さんが何者か、実はほとんど知らないけど、とってもいい声なんだよねえ。「さわやか」の代名詞のような声が絶品。何らかのアレンジをかけているのかと思うくらい心地いい。
歌詞も、達也と南の関係性をうまく表現していて、見事!

ウィキペディアによると、チェッカーズの「ギザギザハートの子守歌」「涙のリクエスト」「星屑のステージ」「Song for U.S.A.」なんかも全部作曲しているんだ!とんでもなく、著名な作曲家なのですね。
不勉強ですみません。
ラフ&レディの「背番号のないエース」も!

主題歌の「タッチ」もそうなんですね。
全然知りませんでした。

「星のシルエット」の方は、さわやかな声だけど、少々深刻さと悲しさを漂わせる前奏。アニメで和也が死んだことを知っている(ネタバレすみません。でも、これはいいよね?)と、泣けてくる歌詞。

「あるとき、不思議な気持ちを感じてみたり」
「自然に、結んだリボンがほどけたとき」
「紅茶のカップに涙が輪を描いたとき」
「誰かにやさしく抱かれている気がしたら」
【僕の合図だよ】

甲子園の県大会決勝の日、会場に向かう途中に子どもをかばって交通事故に遭って死んだ和也の南への気持ちをこんな風に歌にするなんて切なすぎる。
ちなみに作詞は別の人だけど、これほどアニメに溶け込んだ歌をいくつもつくることができるのは、脱帽です。

一見の価値・・・・いや、一聴の価値ありです。皆さん、ぜひ聴いてみてください。

2022年7月3日 トラジロウ


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