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スピッツ「醒めない」 最初ガーンとなったあのメモリーに今も温められてる
2016年にリリースされたアルバム「醒めない」のタイトルチューン。曲の「醒めない」について、書いていきたい。
草野さんが、スピッツというバンドへの感謝とか、バンドにこだわり続けてきたことへの苦難や信念のようなものを書いているんじゃないかなあ、と推察できる曲が何曲かあります。
醒めないはそのうちの一つだと感じている。
最近で言えば、見っけの「ヤマブキ」もそうだよね。「似たような身なり 似たような能力 群れの中から抜け出したのさ」はスピッツの4人のことを歌っているよね。
とげまるの「えにし」、さざなみCDの「ルキンフォー」、スーベニアの「春の歌」「みそか」あたりも、もしかしたら、スピッツの歩みを振り返ってつづった歌のようにも聴こえてきませんか?あくまで、私見。全く違う解釈もあると思います。
正直に言うと、「醒めない」って、最初はあまり自分には引っかからなかった曲。
シンガーソングライターのあいみょんが「醒めない」をいつも挙げて、「30年も音楽を続けてきたスピッツが、50歳になってもまだ『醒めない』って歌う。そして、ロックを続けたいという決意表明に、自分も頑張ろうと思った」というような趣旨の発言をしていたのが印象に残っているんだよね。
そっか。
音楽をやっている人にとって、あいみょんにとって、30年間も、50歳になっても音楽に魅力を感じて、名曲をつくり続けている草野さんの「醒めない」は衝撃的なんだなあ・・・と驚いた記憶がある。あいみょんから間接的に、その魅力を教えてもらったような感じ。
翻って、自分について考えてみる。文章を書く仕事を続けているけど、管理職になってからは、思い通りの文章って書けてないなあ。人生を無駄にしているなあと思ってしまう。でも、仕方ないか、なんて諦めてもう10年ほどが過ぎた。
だからこそ、スピッツの存在がうらやましいし、魅力的に映るんだろうね。それでいて、スピッツのひょうひょうとした感じからは想像もできないほどの熱い思いが込められた美しい歌詞のギャップにいつも魅せられてしまう。
誰かの視点から見たスピッツも新鮮で、新たな気付きをもらえます。
2022年5月20日 トラジロウ
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