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【GIGAスクール日記2日目】アイコンを変えよう

情報教育担当のトラフダケです。今回も見ていただきありがとうございます。

前回はGIGAスクール構想の一人一台端末をどのように語りながら子供たちに渡すかという場面をお伝えしました。

2日目の今日は、「(著作権に気をつけながら)アイコンを変えてみよう」がテーマです。

オープンとクローズ

ちょっと硬い話からですが、インターネッツの世界におけるオープンとクローズの話から入りました。オープン=開く、クローズ=閉じる。外国語を習っている高学年なのでこの辺の意味は割とすんなり理解できました。

では、ネットの世界のオープンとクローズとは?話しやすさの順でいくとクローズかなと思ったのでまずクローズの話をしました。たとえばLINE。私とあなたで会話をする。でもこれは、第三者のCさんには見えない。これがクローズ。

そして反対に、ネットの世界のオープンとは「開かれた」、つまり「だれからも見ることができるもの」と話しました。すると「インスタ!」「Twitter!」という声が上がりました。さすがデジタルネイティブ世代。よくわかってる。「あとYouTubeとかもね」と付け加えました。

インターネットに投稿(発信)する場合は、このオープンなのかクローズなのかを意識することが大切と話しました。(ちなみに、クローズであってもサービス運営側はいわゆる神なので見られている場合がありますよ、とも話しました)

アイコンと著作権

さて、アイコンと著作権の話です。ここらへんは考え方がいろいろあると思います。

まず、いちばんよく目にする好きなキャラクターのアイコンにするパターン。これは著作権的にアウトだと伝えました。これには「マジで!?」という反応が多かったです。作者が考えて生み出した絵ですからね。無断使用はアウトです。

それから、芸能人の写真をアイコンにするパターン。おっさんが石原さとみの写真を使うのが好例ですが、これもアウト。有名人じゃなくてもクラスメイトの写真を使うのもアウト。肖像権がらみですね。

風景などの写真であっても、他人が撮影した作品であればアウト。大人の世界ではあたかも自分が撮ったかのように載せている人がいます。

じゃあ何がいけるの?例えば自分の写真、自分で撮った風景、ペット、それから、人が描いたものでも「どうぞ使ってね」という著作権フリーのイラストもオッケー。(例として「いらすとや」を紹介するとほとんどそれになってしまった)

でもでも、現実を見渡してみるとアニメキャラで溢れている。石原さとみもたくさんいる。これはなんで?それは著作権は、言われなきゃ罪に問われないから。作者も石原さとみもわざわざ一人一人に注意していくヒマがない。そういうグレーな部分がありますよ、と。

クローズ環境での著作権

では、今回使うMicrosoft Teamsのようなツールはどうなのか。環境はクローズ。このクラスの中に作者も芸能人もいない。ということは、言い方は悪いがバレない。つまり使おうと思えば使える。でも権利的にはアウトで、もしなんらかの形で「著作権違反してるぞ」と言われれば言い訳できない。

そういう前提でアイコンを変更させました。結果として、上述しましたがいらすとやが8割。あとは自分でノートに描いた絵をカメラで撮影している子といった感じ。ま、でもネットからローカルに画像を保存してアイコン変更ってだいたいどのサービスでも手順は同じなのでそこはいい練習になったかな。

アイコン変更できた人は、今日のために用意した「アイコン変更記念」というチャネルに投稿して授業を終えました。

イラストで稼ぐ?

最後にこれはこうなったらおもしろいなという話です。日頃のつぶやきを猛烈に参考にさせてもらっているいせごん(@ISEGON01)さんのツイート↓

これを見て、教科横断ではないけど絵の得意な子がイラスト(似顔絵)を描いてあげて売るという仕組みを学級内に導入したらおもしろなと思いました。さすがにお金のやりとりはできないけれど、学級内通貨とかサンキューポイント的なものと連動できれば、経済の仕組みやもっと深い著作権の話に進んでいける可能性がある。うん、ありだ。

ではまた。

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