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編集工房けいこう舎マガジン
2022年4月23日 21:29
壺井栄をナメるなよ !(その10) 栗林佐知←(その9)からつづき■ 発展してゆく壺井栄文学のテーマ ここで、一つ、訂正しなくてはならない。 (その7)で、“深く考えるには、壺井栄はあまりに忙しすぎた”などと偉そうなことを書いたが、これはまったく、的を射ていないと、改めて思った(書く前に思え!!)。 栄がその後も結婚制度に疑いを持たずにいつづけた、とか、「ミネ」の「
2022年3月20日 19:00
壺井栄をナメるなよ!(その1) 栗林佐知■ニコニコ顔のおばさん作家 壺井栄の名を知らない人は、あまりいないだろう。 国語の教科書でその作品を読んだことのない若い人でも、映画「二十四の瞳」の原作者、といわれれば、そのイメージを呼び起こすことができると思う。 「台所からエプロン姿で手を拭き拭き現れたニコニコ顔の善良なおばさん」(鷺只雄『評伝 壺井栄』翰林書房、p7)といわれる、えくぼが