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Vol.5 高校生編〜復活K・Iラグビー部〜

そんなこんなで入部したラグビー部でしたが、昔(といっても数十年前ですが・・・)は強豪校で花園(野球でいう甲子園)にも出場経験がある当時は有名なラグビー部だったようです。
私が入部した当初は見る影もありませんでした。

グラウンドは野球部とサッカー部が占領しており、ラグビー部は人数もおらずグラウンドの隅の荒れた場所で練習をし、合同チームの高校にたまにいくぐらいのものです。
もちろん私はラグビー未経験者。ルールも分かりませんし、ボールも初めて触りました。

先生はとにかく練習より、部員集め。まずはうちのメンバーだけでチームを組めるようにして独立チームに戻す事が課題でした。
ラグビーは15人でチームを編成し、各それぞれポジションによって1〜15まで背番号をつけます。
1〜8が前面で戦うフォワード、10〜15が積極的に走ってトライを狙いに行くバックス。
9がフォワードとバックスを繋ぐパスを出すポジションです。
まずは単独チーム、15人の部員を集める事がミッションでした。
現在、部員は2年の先輩達、総勢7名でした。

私は顧問のW先生に言われた指示通り、毎日仲のいい友達が練習するテニス部のコートのフェンスに張り付いていました。
最初は冗談だと思って笑っていた、友達も毎日来る私を見て、『あいつまじやな。』と思ったようです。
とにかくテニス部じゃなくラグビー部に一緒に入ろうとを声をかけ続けました。

別の友人は一緒に演劇部に入ってくれと私に声をかけてきたのでラグビー部にも入ってもらう事を条件に演劇部を掛け持ちする事にしました。
テニス部で活動する友人もたまにラグビー部に遊びに来るようになりました。
練習は軽いランとタッチフットというタックルの代わりに両手でタッチするという簡単なメニューで1時間ほど汗を流して終了。という日々でした。
正直、この時は『ラグビーってめっちゃ楽やん!』と思っていました笑

そして、日々勧誘を繰り返して私が集めた部員数は私を入れて9名。
合計16名になりました。
これで単独チームが組めます。
ほぼ全員がスタメン笑
ギリギリの人数でしたが何とか集める事ができました。
最初に私に与えられたのは13番。
センターというバックスのポジションでした。
少しずつタックルなどの体をぶつける練習や、パスやボール回しなどの基礎的な練習も増えてきました。

そんなある日、W先生が私達を集めて言いました。

『練習試合が出来る事になった!単独チームになってから初めての試合。気合い入れていくぞ!』

試合!?

ルールもまだまともに教えてもらっていない状況で試合が決まりました。

ただ、単独チームで試合ができる事がこの時は純粋に嬉しかった事を覚えています。

入るつもりがなかったラグビー部でしたが、自分で部員を集めて、練習ができて、試合ができる。

中学校では陸上部だったのでチームで行うスポーツは初めてだったので、皆んなで一つの目標に向かって練習をする。
というのはいいものでした。

W先生は、

『俺はお前らと花園に行く』

とラグビー未経験者の私達に本気で言っていました。

こんな私達を信じてくれている事が純粋に嬉しかったです。

ここから波瀾万丈のラグビー人生が幕を開けます。

次回:初めての試合は泥の味!

是非、次の記事も見てくれると嬉しいです!

それでは、また!!

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