時計の11時台に思いを馳せる。
アナザースカイⅡにキングコングの西野亮廣さんが出ていた。キングコングの二人の肩書は、今では絵本作家とYoutuberの組み合わせらしい。
そして、彼のアナザースカイはラオス。
6作目の新作絵本『チックタック~約束の時計台』の舞台のひとつだそう。絵本の中で描きたいリアルな森を描くため、ラオスの木をモチーフにしたみたい。その木は2種類が絡まっていて、真ん中がテイで、それに絡まっているのがハイというらしい。なるほど、独特な見た目だけど、どこかパワーを感じる。
西野さんが、時計の長針と短針の話をしていて、初めて気づかされたことがある。11時台は、唯一1時間の中で長針と短針が重ならないらしい。次に重なるタイミングは、12時でまさに鐘が鳴るとき。
そんなこと考えもしなかった。そして、こんなことを言っていた。
「11時台っていうのは、何か大きなことを成し遂げる前の結構何も報われない時間。そんな状況にいるとき、‶これは今11時台なんだ‶と自分に言い聞かせていた。自分への檄でもあった」
芸人として早くに売れたがゆえに、その後の葛藤があったようで、絵を描くきっかけになったのはタモリさんからの提案だったとのこと。絵を描いてみたもののしばらく売れなかった。そんなときタモリさんに言われたのは、「時計の針は一周回ってまた自分のところに来るから、時代を負う必要もなく、やれることをコツコツやればいい」とのメッセージ。
11時台という時間はきっと誰にでも来る時間なのだと思う。わたし自身にもそういう時があった。その渦中にいると、とても12時が来るとは信じられないときもあるだろう。一度、12時が来ても、また時計はまわるから、再び11時台も来るだろう。でも、そこで止まらず歩み続けることで、気づかないうちに時計の針を進めていけるのかもしれない。
歩み続けた先に、きっと気づいたときには、鐘が鳴っていたー、というふうに。
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