「切り絵で世界旅」ベリーダンス(イスタンブール/トルコ)エロティックというよりもアスリート的な印象
宿泊ホテルの近くにあったショーレストラン、スルタナスでベリーダンスディナーショーを楽しんだ。ショーはベリーダンス2つ、民族舞踊2つの構成。映画などではよく見るが、実際に生でベリーダンスを見るのは初めてだ。
2人のダンサーによるダンスをまじかで見たが、とくにエロチックなイメージは湧いてこない。まるでアスリートのように鍛えられた肉体を駆使して、情熱的に身体を揺らし続ける。踊る時間も長く、体力も必要だ。
世界最古の踊りと言われるベリーダンスは、女神崇拝のための儀式として巫女たちが踊ったのがはじまりと言われ、豊穣を祝うための踊りとして脈々とアラブの女性たちに受け継がれてきた。
現在の洗練されたショー・スタイルはインドから西へと旅を続けたロマたちが作り上げたようだ。その土地土地の踊りを自分のスタイルに取り入れる才に長けていたロマたちは、アラブの民族舞踊を自分たちの踊りに取り入れ、ストリートパフォーマンスを行うことで生計を立てていた。
うん? これって、スペインのフラメンコとそっくりではないか。ロマの踊りが地域の民族舞踊と融合しながら、フラメンコとなり、ベリーダンスとなっていった。どちらも激しく情熱的で痙攣的な動きをする。甘美で切なく哀愁が漂っている。ジプシー・バイオリンを含めて、一度じっくりロマ文化を研究する必要がある。
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