【翻訳部辞書:X】xie xie

こんにちは。PMの小沢です。今回はxを担当します。xから始まる単語といえばどんな単語が頭に浮かぶでしょうか。社内ではX Japanとか、X-ray、X-Men、X Wingなどの単語が挙がっていましたが、いずれも書くのはむずかしいね、と話題になっていました。

でもよく考えたら、英語でなくてもええじゃないか、と思って選んだのがxie xie「シエシエ」です。「シエシエ」で大体のかたは何語かわかるでしょうか。これは中国語でありがとうの意味の「谢谢」のことです。わたしは自身が大学を卒業後に中国語を習うまで、「シェイシェイ」だと思っていました。いまでもそれをわたしに教えた父は「シェイシェイ」が正しいと思っています。きっとそう思い込んでいる日本人は多いと思うので、日本に住んでいる中国人のかたなら意味がわかるのでしょうかね。はじめてその発音が「シエシエ」と知ったときはたいそう衝撃を受けました。

色んな国でありがとう

はなしは中国語から離れますが、わたしは日本語の「ありがとう」という言葉が大好きです。高校生の古典の授業のときに、「ありがたい」の語源は「めったにない」という意味で使われていた「有り難し」から来ているんですよ、それがめったに起こらないほど貴重なことへの感謝、という意味で使われるようになったんですよ、と熱い九州男児の当時の担任(兼国語教師)から教わり、それ以来意識して「ありがとう」という言葉を使うようになりました。

それもあって、「ありがとう」という言葉が特別な意味を持つのは万国共通だろうという想いのもと、海外へ行くときはかならず訪問する国(英語圏以外)の「ありがとう」と、そのほか最低限、「こんにちは」、「さようなら」と数字を覚えてから訪問するようにしています。覚えてから、といっても、行きの飛行機の中で覚える程度です。数字はレストランで何かを注文するときや、値段の確認や勇気があったら交渉するときなどに有効です。

現地の小さなお店などでお会計をしたあとなどにその国の言葉で「ありがとう」と言うと、たいていの人の表情がパァっと明るくなる。その瞬間がたまりません。そのあと、「えー!○○語を話せるの?」とペラペラと現地の言葉で言われたりすることもありますが(言葉が理解できないのであくまで推測です)、そのあとは「ノー、ノー」と言って笑顔でごまかす(笑)。でもそれだけでその人との距離がぐっと近くなる感じがします。

みなさんも、日本語の話せない外国のかたから「ありがとう」や「こんにちは」と言われてほっこりした経験はないでしょうか。それと同じで、相手にほっこり体験をしてもらうことができるんです。

日本にいてもほっこり体験

いまはコロナで海外に行きにくいですし、そもそも海外に興味がないかた、行きたいけれど諸事情で行けないかたなどもいらっしゃるかと思います。でも、もしかしたら身近に、日本に住んでいる外国のかたがいらっしゃるのではないでしょうか。インド料理やさんや、タイ料理やさんなどなど…日本に住んでいる場合はたいてい日本語が通じるので日本語でお話しするかと思いますが、あいさつだけでも少し勇気を出して言ってみると、お互いにほっこり体験ができると思います。

わたしは目下、次女の保育園で出会うルーマニア出身のママさんをほっこりさせるべく、ルーマニア語のあいさつを覚えようかともくろんでおります。

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