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【翻訳部辞書:I】Insect

こんにちは。PMの小沢です。今回のアルファベットは”I”ということでいろいろ迷いましたが、Insect(昆虫)を選んでみました。そのなかでも、1年間お世話をしたかぶとむしのおはなしです。虫の苦手な方、ごめんなさい。写真はありませんのでご安心ください。

かぶとむし

あれは2020年の夏のことでした。保育園にかよう次女のクラスメートの男の子から、かぶとむしのつがいを譲り受け、小さな虫かごに入れて育てることにしたのです。はじめのうちは子どもたちも物めずらしく、競うように昆虫ゼリーをあげていたのですが、しばらくすると知らんぷり。夫は全く興味なし。むしろ触れない(苦笑)。いつの間にかお世話係はわたしになっていました。むかし3歳上の兄とよく虫取りなどにいった経験のおかげで、かぶとむしは愛おしい部類の昆虫です。

しかしながら、やはり小さな生き物の命ははかないもので、うちに来て1か月ほどで最初にメス、そのあとを追うようにオスが亡くなってしまいました。

問題はそのあとでした。うすうす2匹が結婚していたのは気づいていたのですが、まぁ、子どもが産まれるとしても4匹くらいだろうと高をくくっておりました。ところが、亡くなった2匹の亡骸を埋葬するべく虫かごから出して、その中の土をほかの容器にうつしてみたところ…なんと36匹もの小さな幼虫が出てきたのです!!

飼育は衣装ケースで

とうぜん、36匹を100均の小さな虫かごで育てるわけにもいかないので、前にたくさん卵から孵したことがあるママ友に聞いたところ、衣装ケースで育てていたと。うちにあった不要な衣装ケース2つに、その友人から譲ってもらった昆虫マット(幼虫が食べるための栄養がたっぷりの土)を入れて、幼虫の飼育をはじめました。

かぶとむしの幼虫の育て方をネットで調べてみると、「土が幼虫のフンでいっぱいになったら交換のサインです」と書いてあるのですが、なかなかの短いスパンでフンだらけになってしまいます。昆虫マットを仕入れようとしましたが、これが結構なお値段で。衣装ケース2つを満たそうとすると、10リットルで1000円の昆虫マットが2つは必要でした。山の中でも育つのだから、腐葉土でもいけるのでは?と思ってネットで調べてみると、あまり大きく成長できない傾向があるけど大丈夫、と書いてあったので、14リットルで400円の腐葉土で我慢してもらうことにしました。

かぶとむしの幼虫のフンって

ところで、かぶとむしの幼虫のフンを見たことはありますか?わたしは今回飼育したことではじめて見たのですが、大きさは大体0.8cm×0.4cm×0.3mmくらいの長方形でコロコロとしていてなかなかかわいいのです。土全体がコロコロになってきたら替え時で、子どもたちにも声をかけて、みんなで「かわいい!ぷにぷに!」なんていいながら幼虫たちをつかんでケースの外に出し、土の交換を行いました。3~4回は変えた気がします。

かぶとむしのフンは、肥料として使えるそうなので家の植物たちに与えたところ、葉も茎もとっても元気になりました。匂いがしないので保存しておいても気になりません。

無事に大人になりました

かぶとむしの幼虫君たちは、白くて丸いプクプク期を終えたあと、次第に薄茶色のさなぎに姿を変え、梅雨の明けるころに無事に成虫になりました。が、さすがにみんなうちで育てるのは大変なので、4匹だけ飼育することにしてほかの子たちは自然に帰してあげました。残った4匹は夏が終わる前に土に帰りました。

今回、はじめて卵からかぶとむしを孵したことで、いろいろな気づき、驚き、感動を味わえたなぁ、と今しみじみ思います。最初につがいを譲ってくれた友人と、かぶとむしたちに感謝です。

その後…

上の記事を書いてから約一週間後、チューリップの球根を植えようとかぶとむしくんたちが過ごしていた土を入れたプランターを耕していたところ、10匹ほどの小さな幼虫君たちがでてきて「ギョ」っとしました。でも、どうやらこの子たちはかぶとむしではなさそうで、どんな虫が出てくるのかドキドキしながらまた育てています。

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