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【翻訳部辞書:S】Short hair

こんにちは。プロジェクトマネージャーの小沢です。今回はS。去年の9月に、20年ぶりにしたショートヘアにまつわるお話を書こうと思います。

実はわたし、1本1本がうねっているレベルのくせっ毛で、子供のころは鳥山明先生の漫画、『 Dr.スランプ アラレちゃん 』(例えが昭和)の「ガッちゃん」みたいな頭をしていました。なので、基本は髪を伸ばして結ぶのが一番楽なのですが、何年かに一度、「ショートにしたい!!」という想いが爆発します。でも美容師さんに相談しては止められて、結局まとめられる長さで落ち着く、ということを繰り返していました。なので、9月にショートにしたのは結構自分の中では一大イベントだったのです。

なぜショートにしたのかというと

なぜショートなのかというと、とにかく乾かす時間がもったいないから。わたしがセミロングからショートにする前に、超ロングヘアだった娘たち二人の髪をヘアドネーションしたのですが、ドネーションをした後のドライヤー時間の短いこと!わざわざ乾かす時間を計っていませんでしたが、ひとり10分程度は要していたのではないでしょうか。3人とも髪が短ければもっと楽じゃん!ということで、わたしもやっぱり切りたい、美容師さんに反対されるかもしれないけど、絶対にショートにするんだ、と固い意志を持って美容院に向かいました。

普段は時間がなくて近所の1000円カットなどで済ませてしまうこともあるのですが、その時は特別な美容院で切りました。何が特別なのかというと、幼・小・中学校の同級生だった男子が、一昨年の夏に美容師の奥さんと都心に開業した美容院だったのです(※幼・小・中学校といっても私立ではなくて田舎の公立です)。

小さなころはいたずらっ子でやんちゃだった彼ですが、高校を卒業後に美容師の専門学校へ通い、東京でカリスマ美容師(もう死語でしょうか)になったと風のたよりで聞いていました。わたしが彼と同じクラスだったのは幼稚園と中3の時くらいで、特段仲が良かったわけではないのですが(同じ団地に住んでいて、小学校高学年の時はミニバスで一緒だったくらい)、facebookで友達申請が来たけどどうした?と思っていたら、数日後に美容院開業のお知らせがありました。

約20年ぶりの再会

開業の知らせを受けてから約1年、コロナの不安もあってなかなか行くことができなかったのですが、2回目のワクチン接種を終えたタイミングで意を決して予約をし、平日にお休みをいただいて行ってきました。結婚して名前が変わっているので、素性を明かさずに行って「どなたさま?」状態になるのはイヤなので、「同級生の〇〇です」と伝えて予約をし、彼からも「楽しみにしています」と連絡がありました。

お店に着くまではドキドキです。これがかつて想いを寄せていた相手だったらもっと緊張したでしょうね。四ツ谷駅のatreにある眺めのいいカフェでコーヒーとケーキを味わって心を落ち着けていたらいい時間になってしまって、残暑のなか四ツ谷駅から新宿方面へ小走りで向かいました。途中、むかしからあるペットショップに寄り道をして(そこは外せない)、美容院が入っているビルにたどり着きました。階段をのぼってドアを開けると、彼と彼の奥さんが笑顔で待っていてくれました。

念願のショートヘアに

「ショートヘアにしたいけど、髪の毛のクセのせいでいつも美容師さんに反対される」と伝えると、「確かに膨らむけど、クリームとかつけて落ち着ければいいし、大丈夫。やってみよう」と言ってくれて、安心しておまかせすることにしました。施術をしてもらっている間は、昔の思い出話や、同級生の近況、お互いの親や子供たちの話などで盛り上がり、あっという間に時が流れました。昔からはなし上手で器用だったので、美容師の仕事は彼にとって天職だったのでしょうね。仕上がりもバッチリで家族や友人たちにも好評でした。

かつての同級生に髪に切ってもらうなんて、中学生のころは想像だにしませんでしたが、とてもワクワク、キラキラした時間になりました。これからも、自分へのご褒美としてときどきお世話になろうと思います。

その後のわたしの髪はやはり朝は爆発状態なので、ニット帽をかぶって朝の支度をしています。ドライヤー時間の短縮と、扱いやすさのどちらを取るか…今後も一生の課題になりそうです。

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