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初めて海外のお誕生日会に行ってきた~流れやプレゼントなど(反省付)~

それは、大寒波に襲われて最低気温マイナス14度という日本では考えられなくらい寒い先週の金曜日のことだった。
小学校grade2の娘のお迎えに行ったら、何やら見慣れない封筒がリュックに刺さっている。先生からかと尋ねるも、「今週転校してきた新しい子から渡された」とのこと。まぁ、「転校してきた〇〇だよ、よろしくね」的なお手紙かなと開けてみると‥なんと「日曜日にお誕生日会をやるから来てね」という招待状だったのだ。

‥招 待 状 !!!日本にいた頃は、家族でしか誕生日をお祝いしたことがない。保育園だったというのもあり、周りの子達も家族でお祝いしていたのでそういうものだと思っていた。話を聞けば、クラス全員招待状をもらっていたらしい。となると、娘の誕生日会は10月だが、やるとしたらクラス全員を招待しないといけないのか‥?
しかも、誕生日会は明後日だ。娘は「お友達のお誕生日会なんて映画の世界だけかと思ってた!」と目を輝かしている。娘はまだ英語がわからないので、通訳として同席しても良いか、ホストのママにメールし、娘の誕生日会の予習がてら参加させてもらうことになった。

プレゼントを選ぶ(が、失敗に終わった)

海外のお誕生日会のお作法は全くわからないが、とりあえず呼ばれた以上プレゼントは必須だろう。調べてみると、予算は大体10~20ドル程度とネットで出てきたので、娘と近くのショッピングモールに買いに行った。

転入生で顔も名前もわからず、性別しか情報がなかったため、全く何を上げたらいいのか見当もつかない。ChatGPTに相談したところ、「文房具やアクセサリー、みんなで楽しめるゲームやビーズキットなどが良いでしょう」と来たので、娘にこういう選択肢もあるけどどんなのがいいか聞いてみた。すると、「学校でも使える文房具にする!」と。
たしかに、この近所のモールには文房具屋さんが入っていて、驚いたことに日本の文房具を多数扱っている。トンボや三菱鉛筆など、私も愛用しているジェットストリームすら買うことができ(ただし値段は3~5倍くらい)、他にもすみっこぐらしやサンリオなどのキャラクターの文房具も少しだけ取り扱っているのだ。娘は、カナダの文房具はやはりクオリティ的にも可愛さ的にも日本の物の方が良いと感じていて、特に大好きなすみっこぐらしの鉛筆や消しゴムが売っていることに感動していた。

予算が20ドルになるよう計算してもらい、最初すみっコぐらしの鉛筆5本と消しゴム1つを買おうとしていたので、「もう少し見栄えの良い物もある方が良いかも」と伝えたら、私も小学生の頃にハマって集めていたラメペンを5本追加し、鉛筆の本数を減らすことに。

ラメペンなんてこの辺でなかなか見ないし、キラキラしていて可愛く、学校にも持って行けるため、これで20ドルか‥と思いつつ、喜んでもらえるといいねと娘と話した。バースデーカードも用意し、一応、私も追加で参加させてもらうのだから(周りの親が来るのかわからなかった)、追加でポッキーも買っておいた。

しかし、結局この時のチョイスは良くなかったと、あとで後悔することになる。

会場に到着した後はまさかのフリースタイル

当日は朝から娘はハイテンションだった。誕生日会はお昼過ぎで、開始時間より5分前くらいに到着した。招待状には住所とママの電話番号しか書いて無く、部屋番号の記載がなかったので心配していたら、インターフォンを押すとその子のパパが下まで迎えに来てくれた。

会場は、マンションのお部屋ではなく、マンションにあるレンタルパーティールームだった。それまでは「靴を脱ぐべきか否か」「最初の挨拶でハグや両頬にキスはするのか」など、無限に疑問がうずまいていたが、パーティールームだったので土足、最初の挨拶は握手のみで安心した。

部屋にはソファがいくつかと長いアイランドキッチンテーブルが1つ、6人掛けの椅子とテーブルが1つ、本格的なビリヤード台が1つあった。長いアイランドキッチンテーブルには、ポップコーンやポテトチップス、チョコレートや紙パックのジュース、フルーツが山盛りに置いてあり、自由に取ってねスタイルだった。(ちなみに途中でUber Eatsで大量のマックのポテトとチーズバーガーも追加された)
まだ来ている人数は少なかったが、開始30分で続々とクラスの子達がやってきた。クラスは全部で22名だが、実際来たのは9名。(ちなみにカナダはgrade2と3がまとめて1クラスになっている)親の同伴については半々くらいで、両親そろって来ている子もいれば、パパだけ、ママだけの家も結構あった。

自己紹介と招待のお礼を伝えてさりげなく観察していたら、別の子が先にプレゼントを渡していたので、私たちも渡した。1か所にプレゼントをまとめている。その後はひたすらフリータイムで、親は親同士話すか携帯をずっと1人でいじっているか、子供は子供同士で自由に遊ぶという形だった。

これが娘にとっての想定外だった。日本のお誕生会だと、ビンゴやクイズなど、何かみんなでゲームをするイメージが強い。しかし、そういったみんなでやるレクレーション的なのは全くなかった。キッチンのおもちゃやお絵描きやチェスなどが置かれて、あとは自由に遊んでねスタイルなのだ。

夫に帰宅後聞いたら、海外の誕生日会はこういうフリースタイルが普通らしい。(ちなみに私もクラスのママ友を作るチャンスと思い、なんとか話そうと頑張ったが、いかんせん話題がなさすぎた。結局、入学してすぐに仲良くなったママ友とず学校の話や先日近くで起きた事件のことなどをなんとか話題を絞り出して話していた。)

英語ができない娘もなんとか遊びに入ろうとするが、私と一緒で娘は内弁慶なのだ。言葉が通じないアウェーな環境で、ガンガン無鉄砲にコミュニケーションを取れるタイプではない。最初こそ、お友達と遊ぼうとくっついていたが、秩序なくどんどん変化していく遊びに疲れ、しまいには私が座っている親達のソファエリアから出なくなってしまった。(一緒に行って〇〇ちゃんと遊ぶ?と声かけても嫌だという)

そして開始からなんとか2時間が経過し、プレゼントを順番に開け、ケーキを食べて解散というのが全体の流れだった。

ちょっぴり切ないプレゼントタイム

終了30分前に、突然主役の子が「プレゼントターイム!!!」と言い、プレゼントを開け始めた。だから最初にあげて1か所に集めていたのかと合点がいく。そしてそのプレゼントの山を見て、私は非常に嫌な予感がしていた。他の子達のプレゼントは、私たちが選んだプレゼントよりも圧倒的に大きいのだ。今後の参考にとみんながあげた物を見ていると、値段はたしかに10~20ドル程度の物が多かった。

特に喜ばれていたのは、バービー人形だ。私自身がリカちゃん人形系が怖くて苦手で、娘もぬいぐるみ派なので全く候補にも思いつかなかった。9名中2名がバービー人形をあげていて、「Thank you so much!!!!」と大喜びされていた。他の子は、モノポリーやペンと本(ノート?)のセット、くまのぬいぐるみなどを渡していた。
驚いたのが、プレゼントを開けるスピードだ。ものすごい速さで包装紙なんてお構いなしにビリビリ破いて確認したら即、次のプレゼントを開けるのだ。
私が子供の頃に親が開いてくれたお誕生日会では、1個1個丁寧に開けて「これが可愛いね」「これが入っているね」など、プレゼントをくれた人とコミュニケーションを取りながら開けていた記憶がある(私だけかもしれないが)。誰からのプレゼントかは開ける前に軽く確認するが、特にそういったやりとりは全くなかった。

そして、いよいよ娘のプレゼントを開ける番が来た。箱に入れるほどの大きさでもないので、中身が見える袋にラッピングしてしまったのも、今思えば良くなかった。主役の子は、もちろん悪気があったわけではないと思うけど、明らかに他のプレゼントよりもショボいと感じたようで、中身をよく見もせず、御礼の言葉も口にせず、すぐに次のプレゼントの開封に移ってしまった。
たしかに、ラメペン5本、消しゴム1個、鉛筆3本なので、見た目が全然華やかでない。その様子を見てもともと気分が落ちていた娘は、さらに落ち込んでしまっていた。小声で「日本の文房具ですって伝える‥」と私に言ってきたけれど、その子にとって日本のだろうがなんだろうが関係なく、誕生日にふさわしい華のある物かどうかが今回大事だったわけなので、「今は別のプレゼント開けるのに夢中だから、帰るまでに機会があったら伝えようね」と返した。(結局、帰る際の見送り時にその子はいなかったので、生憎伝える機会はなかった)

プレゼントを開けた後は、よく見るTHE外国な四角くて大きいクリームの上にメッセージが書いてあるバースデーケーキをみんなで食べて解散となった。(クリームは生クリームではなく、バタークリームだった)
帰り道、娘が「プレゼント、喜んでもらえなかった‥」と悲しそうに言うので「ママがプレゼント選びで文房具を選択肢に入れちゃったのが良くなかったね。ごめんね」と伝えると「娘ちゃんが選んだ文房具が良くなかった。ごめんなさい」と言われ、なんだか私が泣きそうになった。別の子は今文房具にハマっているとママ友から聞いたので「〇〇ちゃんだったらきっと大喜びだったよ」とフォローした。帰宅後は任天堂スイッチで一緒に遊び、夜は娘とくっついて寝た。

ちなみに、誕生日会でクラス全員を招待するのは一般的ではなく、仲いい子だけor家族だけが普通とママ友から教えてもらい、安心した。今回は今週引っ越してきたばかりで、まだ仲良しグループができていないから、クラス全員を誘ったのだろうとのことだった。

娘の英語力とわたしのコミュニケーション力を上げていかないと難しいなと痛感した1日だった。そもそも思い返せば、日本でもママ友を作るのがとても苦手だった。娘の保育園は4年間通っていたけれど、コミュ力がなさすぎて最初の2年間は挨拶はすれど、誰とも話さず、LINEの連絡先を1人も知らなかった。仕事など共通の話があればそこそこ話せるのだが、素性が分からない相手と話すのは本当に苦手なのである。日本でできなかったことが、努力せずに海外でいきなりできるようになるわけがない。娘のためにも自分のためにも、もっと積極的にならねばと、帰りのエレベーターで同じになった別のママ友に連絡先を聞いた。カナダ生活はまだ始まったばかりなので、今年はもっと積極的にコミュ力を高めたい。

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