自由な三男くんとちょっと成長した母


私の三男君(9歳)は生まれてから今までありがたい事に健康優良児。
ただ、2歳くらいから発達障害の診断はついてます(^^)

発達障害児3人目だった事、長男と次男は年子だけど、次男と三男は5年離れている事もあり、三男の子育てにはわりと余裕を持って接する事ができていました。

そんな三男。結構自己主張ははっきりとしていて、とにかく動くことに対しては「やりたい!制止しないで!」と言う思いが強く、
歩く時も走る時も生き生きとやりたいようにやってました‥笑
いなくなる事はなかったのですが、よく動き回るのでADHDではないか?と言う事でお薬も処方された事がありましたが、
本人が嫌がり落ち着くようになると言うよりはぐったりする感じだったので、一度お薬はやめる事になりました。

長男が小学生の頃、2年間アイスホッケーをしていたのを見ていた彼は「僕も小学生になったらホッケーやりたい」と言うようになりました。
こんなに動く事が好きならやらせてみてもいいかもね、と言う事で6歳でスケーティング教室に通わせるとグングンと上達していきました。

小学3年になる今でもホッケーだけは自分の意思でやってます。スケートの紐も自分で縛れるようになり、ヘルメットも装着できるようになり「送ってくれるだけで良い」と言って、今ではリンクに1人で逞しく入っていきます。

そんな三男くん、診断はついているので
難しい場面だってもちろんあります。
初めての事には不安でいっぱいになり、トイレがすごく近くなったりと精神的に参っちゃう事もあるんです。
小学校入学の時には「ママ、一緒に行こう」と宣言されていました。
絶対、1人では行きません。
周りの子どもは真新しいランドセルを背負い、希望に胸を膨らませた表情で近所の友達と一緒に登校する中、三男くんはママと登校…笑
でもこの時の私は「この子が1人で行く!」と自ら言ってくるまで一緒に行く事を決めていました。
無理に頑張らせるより、自分で決断できた時の方が遥かに早く成長できると思ったからです。
2週間程毎朝歩いて行きました。雨の日は2人で「雨も気持ちいいねー」と笑いながら歩き、晴れの日曇りの日雨の日、一通り様々なパターンが終わると
「俺、明日から1人で行くわ!窓から見てて!」
来ました!ついに来ました!
自分で決めて、実行する勇気が湧いた日が!!
宣言通り、翌日から1人で玄関を出て学校に向かいました。
「また一緒に行きたくなったら教えてね」と伝えましたが、それ以降一緒に登校する事はありませんでした。
こんな気持ちで、一緒に登校する事を楽しめたのも次男のお陰かもしれません。
次男も登校渋りが酷く、長い間一緒に行ってたのですが「なんでうちの子は…」など悲観的になってしまっていました。
あれから数年経ち、色々と学ぶ機会があった私は「まだまだ小さな一年生。一緒に楽しめたらいい」と気持ちを切り替える事ができました。

子供の自信がついてから伸びるスピードは、例え発達障害の診断が出ていても凄いものです。
ひとつひとつ「未知の世界の不安な事」を自分のスピードで体験して習得していくと、チャレンジしたい気持ちが芽生えるのか、
発表会では前に出て挨拶する係にも挑戦しました。
地域のお泊まり会にも参加をして、知らないお友達と1泊する事もできました。
放課後は自転車に乗って公園で友達と木登りしたり、サッカーしたり…ちょっと遠くの公園に行ってみたり。
小さな身体でたくさんの経験をしているようです。
今は3年生になり、先生に呼び出されて怒られる様な事もしばしば…。怒られたら次からはやらないと考える事もできていると報告をして頂いたり…。
そんな三男はお勉強は得意ではなく、気持ちのムラも激しいので在籍も特別支援学級です。
そして彼の夢は「プロアイスホッケー選手」

無理して「普通」についていくのではなく、
安心して挑戦したり学べる環境の中で、ゆっくりでもいいから成長して欲しい。
そして、叶わないと決めつけずに、夢に向かってやりたい事を努力して欲しい。

自転車に乗って派手に転んでもすぐ立ち上がって「いつものことー!」とケロッとしてるくせに、
小さな小さな手の傷にはこの世の終わりみたいな顔で絆創膏を貼って欲しいと頼む、
そんなギャップ萌えな三男が愛おしい日々です。

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