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【高校情報Ⅰ】HTTPアクセスログ(大学入学共通テスト試作問題抜粋)【塾・予備校】

はじめに

前回はHTTPについての概要について説明しました。
今回は、Webサーバ側で出力されるアクセスログについて解説します。

大学入学共通テスト試作問題(第8問)でアクセスログ解析の問題がありましたので、今回はその問題のログをベースに、単一ログが見れるレベルになることを目標に解説しています。

複数ログの組み合わせは、今後、応用編演習動画を作成していく予定です。

◆情報 大学入学共通テスト試作問題
https://www.ipsj.or.jp/education/9faeag0000012a50-att/sanko2.pdf

◆◆動画解説◆◆

■資料ダウンロード■

情報教育の底上げが目的なので、資料を修正して、
学校・塾(営利目的含む)の授業等で利用して頂いて問題ありません。
私への連絡不要ですが、利用する際には、
YouTubeチャンネル・情報Ⅰ動画教科書・IT用語動画辞典を
紹介してもらえると嬉しいです。

https://toppakou.com/info1/download/99_資料/02_HTTPアクセスログ.pptx

◆◆文字おこし◆◆

前回の動画でHTTPリクエストとレスポンスについて説明しました。

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HTTPアクセスログは、クライアントからアクセスがあるごとに、Webサーバ側で出力されるデータのことです。
ログとは、コンピュータの利用状況やデータ通信など履歴や情報の記録を取る事、またその記録のこと。

情報処理技術者試験を受けられる方は、ネットワーク・セキュリティ分野でよく出題されます。
高校生で情報Ⅰを受けられる方は、こんな知識必要なのと思われる方もいると思いますが、
大学入試センタが出している、情報Ⅰの大学入学共通テストの試作問題で、このログの見方が試験問題として問われています。
それでは、実際にログデータを見ていきましょう。

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左側がクライアントPCのブラウザ
右側は私の構築したWebサーバです。Webサーバとしては有名なApacheというミドルウェアを入れています。
tailコマンドと言ってログファイルが更新されるたびに画面にリアルタイムで表示されるコマンドを使っています。
ブラウザを更新するたびにログが出力されているのが分かります。

ちなみに、このWebサーバは1台のパソコンで仮想的にサーバを構築しています。
以前の動画で、Webサーバの構築方法を紹介していて多くの高評価を頂いています。
ある程度のネットワーク知識とLinux基礎知識があることが前提ですが、1時間程度でWebサーバを構築できるので、概要欄にリンクを貼っていますので興味ある方は実機演習してみてください。


サーバの設定によって、ログの出方は若干異なりますが、アクセス元IPアドレス、日時などの主要な項目は基本的に出力します。

今回は、大学入試センターが出している、情報の大学入学共通テストの試作問題の問8で、このログの見方が試験問題として問われているので、その試験問題からログを抜粋して説明します。

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まず前提となる処理を説明します。
Aさんは今、ガイドブックのWebページを閲覧中です。
そのWebページのURLは http://www.guidebook.net/links.htm です。
そのWebページに見所ジャパン(www.midokorojapan.com/index.htm)のリンクがあったのでそれをクリックしたときに、HTTPリクエストを見所ジャパンのWEBサーバに送ります。
そして、見所ジャパンのWebサーバは依頼のあったindex.htmのHTMLをHTTPレスポンスとして返却します。
そのときに見所ジャパンのWebサーバに出力されるログになります。

インターネットに出ていくときの相手から見えるAさんのIPアドレスは、202.238.130.103になります。

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今説明した内容をベースに練習問題を解いて行きましょう。

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これは、toppakou.comのWebサーバに対してアクセスがあったときのログです。
この図とログから分かることを文書にしているので、虫食い部分を埋めてください。
時間は1分30秒になります。

答え

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今回は単独ログのみで演習しましたが、複数ログを時系列で組み合わせた問題も良く出題されるので、応用編として別途動画作成予定です。
今日は以上になります。ご視聴ありがとうございました。



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