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読書感想2024#2 「ジェイソン流 お金の増やし方」

2024年2冊目の読書感想はWHY!?な方いきました。

「ジェイソン流 お金の増やし方」厚切りジェイソン著(ぴあ・2021年発行)です。

著者のジェイソンさんの軽快な文章は読みやすく面白かったです。そして英語圏で育った人が日本語で本を書けることにびっくりです。頭いいなあ。

ただ、お金を増やすためのTipsが書かれているこの本。
私はこの本を買うことが何よりもお金の無駄遣いだったのでは、と思うほどあまり参考にならない本だと感じました。

「金の亡者」とはよく言ったもので、著者はこの言葉がよく当てはまる、まさに亡き者を追いかけている人という印象を受けました。

文中にお金はあくまでも手段であり、資産があることによって「安心」や「人生の選択肢」が得られるといった記述があります。
これは共感できますし、今の資本主義社会においては間違いなくその通りでしょう。(だからこそ私もこの本を手に取ったのですが)

しかし今の社会が果たしてあと何年続くのでしょうか。

成長しない市場はないと書かれていますが、ポスト資本主義への流れや気候変動のことを考えればそんなことはないと思います。

私はお金の価値が下がる、ベーシックインカムが導入される、または地域のコミュニティ間での物々交換が主流となりお金の概念がなくなる、と言ったことが近い将来起こるのではないかと思っています。

また、暗号通貨に投資をしない理由を「なぜ価値があるのかわからないから」と書かれています。お金は人の信用で成り立っているということを考えれば、それは暗号通貨も法定通貨でも同じではないでしょうか。

そういったこともあり、ジェイソンさんのこの世の全ての価値をお金に置いているような徹底ぶりは読んでいて引いてしまいました。

死ぬまで投資をやめないとか、毎日資産状況をチェックするとか、
数字を増やしてドーパミンを出して快感を得ている、ゲームをしている感覚なのかなと感じました。

そういう人、私の周りにもいます。
でもお金って食べれないし、土に埋めても何にも実らないし、そんなものに大きな価値はないと思います。

私は亡者とならないようにしようと思いました。


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