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10月の補充①

東京浴場前の「江戸見坂下」という交差点はどちらが坂上なのかと、右をみて左をみて。どちらも登り坂のように見えます。

フロナカ書店街に店をかまえてから、本屋さんの本をよく読んでいます。
大阪の書店シカクの運営振り返り記、山下賢二さんの「ガケ書房の頃 そしてホホホ座へ」、早川義夫さんの「たましいの場所」、とみさわ昭仁さんの「無限の本棚」など。最近はフロナカ書店街の本屋さんで倉敷の蟲文庫の本を見つけて購入しました。

10月の補充

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凶犬の眼/柚月裕子(小説)
8月に公開された映画「孤狼の血 LEVEL2」は「孤狼の血」と「凶犬の眼」の間に起こった事件を描いたオリジナルストーリーのようでした。「凶犬の眼」は舞台を広島の田舎に移しますが、裏社会はしっかりと描かれます。続編の配役が今から楽しみです。

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青空娘/源氏鶏太(小説)
増村保造監督の映画版で有子を演じるやけにぴちぴちした若尾文子の姿が目に焼き付いています。逆境にも真っすぐでひたむきに立ち向かう「世界名作劇場」の主人公のようでした。

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江戸切絵図散歩/池波正太郎(エッセイ)
例えば、目黒白金図(P170)を見ても一見何のことやらという感じですが、目黒不動龍泉寺を基準に今の地図と比べてみると、目黒駅はこの辺かな、などと今と江戸時代を重ねることができます。

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たけしくん、ハイ!/ビートたけし(エッセイ)
ビートたけしの少年時代を綴ったエッセイ。「汚ねえな、おいおやじ、ウンコしちゃってるよ」っつうとさ、ヨッてサンスケが来て、三つぐらい浮かんでるのをヘンなオケみたいのでぼこってうえだけしゃくって、「はい、きれいになったよ」だって。(「楽しい銭湯」より)

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怪しい来客簿/色川武大(エッセイ)
雀聖と呼ばれた阿佐田哲也(色川武大)のエッセイ。「墓」で描かれる叔父の姿に、親戚の集まりで酔っ払って意気投合しポチ袋でお小遣いをくれた伯父がその後会う機会なく亡くなったことを思い出しました。

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