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【英大学院準備】留学前に疑問だったこととその答え

気づけば5ヶ月ぶりの投稿。戦々恐々としていた2セメが無事に終わり、ホッとしています。

余裕があった1セメと比べ、2セメは結構大変でした。
私のコースではoptional moduleを2つ選ぶことができ、多くの生徒が1セメに1つ、2セメに1つ取るのですが、私はどうしても取りたい授業が両方とも2セメだったので他の生徒より忙しかったのです。火曜日は9時から17時まで昼休みの1時間を除いてレクチャーとセミナーがびっちり、課題も1500〜3000 wordsのエッセイが6本、グループワークが1つ、48時間のオンライン試験が1つ、加えてDissertationのLiterature Review(2000 words)と盛りだくさんでした(周りにも、なかなかチャレンジングだねと言われた笑)。4月のイースターホリデー前(つまり期中)に提出するエッセイもあったので、2月から6月まで何かしらの課題を取り組んでいる状態が続きました。特に5月のアサイメント期間は、上旬にグループワーク(今回もなかなかストレスだった…)と修論のLiterature Reviewを並行して行い、それが終わると5月中旬にあるオンライン試験に向けて1週間集中して勉強、テストが終わったらすぐ2000 wordsと3000 wordsのエッセイを2週間で書き上げるという鬼畜ぶりでした…。

さすがに疲れたので、6月上旬に最後のエッセイを提出してからはしばらくゆっくりしていました(今週からようやく天気も良くなってきたし!)が、そろそろ修論のデータ収集に取りかかり始めないとやばい、ということでアンケートの準備を始めたといった状況です。

さて、そろそろ今年からイギリスに留学される方は本格的に準備をし始めている頃かと思います。留学準備中、「これはイギリスではどうなんだろう?」と疑問に思っていたことが結構あったので、今回は実際どうだったのかも踏まえて紹介したいと思います。


お金周りはどうするのが正解?

これは人によって違うと思いますが、私の場合は、Monzo(イギリスのオンラインバンク)とソニー銀行、Monzoへの入金にWiseを主に使っています。イギリス留学の場合、イギリスの銀行、ソニー銀行、Wiseの3つを使っているパターンが多いと思います。人によって好みはあると思いますが、イギリスの銀行口座を一つは持っておいた方がいいというのがポイントです。

イギリスでのお金周りを考えるにあたっては、いま日本で持っている銀行口座や証券口座があると思うので、まずその金融機関に一年海外に留学に行く場合どうするのが正解かを早めに確認することをおすすめします。日本の銀行は日本在住者へのサービスを前提としているため、「全く利用できません」あるいは「解約してください」と言われることもあるからです。住民票を除票した私の場合ですが、

  • みずほ銀行→口座の維持は可能。しかし、みずほダイレクトというオンラインサービスは海外からは使用できない(海外から利用するとIPアドレス?で検知される模様)。海外赴任向けのサービスはあるが、あくまで「海外赴任者向け」であるため、留学であれば使用することはできないとのこと。ただ、例えば日本にいる家族にキャッシュカードを預け、ATMで引き出しや振り込みをしてもらう分には問題ないとのことでした。そのため、イギリスにいる間はオンラインで操作ができないことになるため、クレカの引き落とし用にいくらか残しているだけで、留学中はほとんど触っていません。

  • SBI証券、銀行→解約が必要。積立NISAや保有している株も売却が必要とのことで泣く泣く全て売却。

そして、留学用に以下を開設しました。

  • ソニー銀行→日本で開設。渡航後もオンラインの送金、受取、外貨の購入など基本的な取引は可能です(一部のサービスは利用できないが、株とか投資信託なのでそこはあまり問題ないかと)。私は渡英直前に、国外居住届の手続きをしました。
    ソニー銀行、口座開設時にパスワードを5個くらい作らされたり、セキュリティがガチガチでUI/UXが悪いので私は好きではないのですが、ポンドが安い時(あまりなかったけど…涙)に購入してその分をデビットカードで支払うときに使えたり、オンラインで送金もできるのでそこだけ使っています。ちなみに、外貨預金をそのまま海外口座に送金できるのかは、結局のところ私もわかっておらず(おそらくできない)、できるとしても手続きが面倒そうな気がするのでやったことがありません。そのため、替えたポンドはデビットカードの決済でしか使用していません。ATMで現金を引き出す時も、替えた外貨から引き出されるのではなく、日本円からそのときのレート+手数料で引き出されるので、替えたポンドはデビットカードの決済くらいしか使い道はないと思っています。

  • Monzo→イギリスで開設。口座開設は無料。Masterのデビットカードも無料でついてきます。(私はMasterのクレジットカードは持っていなかったのでここもありがたかった!)。Apple Payに対応しているので、普段の買い物などの支払いをするときはスマホをかざすだけです。お財布からカードを出すのは面倒だし、スリにも狙われそうなので避けるようにしています。日本のカード(ソニー銀行含む)はApple Payに対応していないことが多いのですが、イギリスの金融機関は基本的にApplePayに対応しており、スマホをかざして決済をする人がほとんどです。

  • Wise→日本の口座からイギリスの口座に資金を移動する用。安い手数料で国際送金ができるので、留学界隈では有名だと思います。仕組みとしては、自分の銀行口座からWiseの日本の銀行口座へ振込(クレカでの支払いも可能だが高い)→入金を確認したWiseがイギリスのWiseに送金→イギリスのWiseがイギリスの私の銀行口座に入金してくれます。Wiseが間に入ってくれるので、手数料が安く抑えられるという仕組みです。海外にいても、最初のステップである「Wiseの日本口座に入金」さえできれば、あとはWiseがものすごいスピードでイギリスの口座まで送金してくれるので、海外からでもオンラインで振込ができる日本の銀行に円を預けておくことが大事です。
    Wiseのアカウントは日本で作成したのですが、「6か月以上住まいを変更する場合は住所変更が必要」とのことで、結局イギリスに来てから住所変更の手続きをしました。なので、イギリスに来てから開設するのでもいいと思います(余談ですが、イギリスで銀行の口座開設や住所変更の手続きをする際には、金融機関や政府機関発行の住所が書いてある書類が必要ですので、NHSやビザの発行でもらった郵便物は取っておくようにしましょう。公共料金(電気、ガス)の郵便書類でも認められますが、寮に住む留学生だとこれらはなかなか手に入りにくいです) 。私は2ヶ月に一度、生活費の予算として決めている金額を日本の銀行口座からMonzoに送金してその中で生活するようにしています。2ヶ月に一度としているのは、一度に大量に送金するのは為替的に不安だったこと(結局ポンドは上がり続けましたが…涙)とMonzoにポンドを無駄に余らせるのを避けたかったからです。

非居住者になる場合は、日本の銀行口座は使えないことも多く、国際送金の問題も絡むので、まずはご自身の持っている金融機関に早めに相談することをおすすめします。私はいろいろ試してみた結果、「ソニー銀行に円を預け、2ヶ月に一度Wiseでイギリスの口座にある程度お金を入れて生活する」という方法に落ち着きました。ソニー銀行のデビットカードであれば、Wiseを介さずとも替えておいたポンドを普段の支払いに使えるのですが、私は為替の動向やポンド残高をいちいち気にするのに疲れてしまい、また日本にいた頃からスマホ決済派の私は財布からカードを取り出すのがどうしても面倒でやめてしまいました。カードでの支払いが苦でなければ、ソニー銀行だけでも普段の生活はできると思います。

学費はどうやって支払う?

ご自身の好みや大学側のルールもあるので一概には言えませんが、私は2回の分割、自動引き落としではなく手支払いを選択し、1回目(8月)はFlywireで、2回目(2月)はソニー銀行のデビットカードで支払いました。分割にしたのは、「ポンドが安くなるのでは」という淡い淡い期待があったからというのもありますが、万が一途中で「イギリスが嫌になって帰国!」となった時に、一括で払っていると後から取り返したりするのが面倒そうだなと思ったからです。

最初に使ったFlywireは、大学が正式に認めている唯一のオンライン支払の方法で、仕組みはWiseと全く同じです。日本のFlywireの口座に銀行振込もしくはクレジットカードで支払い、入金を確認したFlywireがイギリスのリーズ大学の口座にポンドで入金してくれるというものです。支払い時に持ち合わせているポンドもなかったため試しに使ってみたのですが、大学が提供しているシステムであるということと、送金のステータスをメールやSMSで随時お知らせしてくれるので安心でした。ただ、手数料などが含まれるので支払う金額はどうしても高くなります。ちなみにリーズの場合、オンライン支払で使用が認められているのはFlywireのみですので、Wiseは使えません。

2回目の支払いで行ったソニー銀行からのデビットカードでの支払ですが、これは事前にポンドが比較的安くなっている時にいくらか替えておいた分を使って支払いました。厳密にいうと、結局ポンドが上がり続けたため全てポンドに替えておくことはできず、事前に替えておいた分のポンド+日本円(その時のポンドのレート)で支払ったという感じです。学費支払用のオンラインページで、ソニー銀行のデビットカードの番号を入力するだけなので、他のクレジットカードも基本的に同じだと思います。(支払う金額が大きいので、カードの限度額に収まっているかは確認しておく必要があります。ソニー銀行の場合、限度額の変更はネット上でできるので簡単でした)

注意した方がいいのは、ソニー銀行のデビットカードで支払うためにポンドに替えていたのに、支払いにそれが使えないとなるとかなりの額のポンドを無駄にすることになってしまうので、使えるかどうかは事前に確認しておいた方がいいということです。リーズの場合は使えたのですが、分割していた寮費を支払う際に、システム障害でカードでの支払いができないという事態に巻き込まれ、支払期限も迫っていたため泣く泣くFlywireで支払ったということがありました(何やっているんだ大学…)。

MonzoとRevoluteどっちがいい?

私は両方作成したのですが、結局Moznoを使っています。

どちらも機能はほぼ一緒なのですが、Revolutは銀行ではないので、預金保護制度の対象にならないというのがおっかないなと思い、結局私は使っていません。(Monzoは銀行として認められています)
追記:2024/7/24にイギリスの銀行として認められたとRevolutからお知らせメールがありました!

先ほども述べたようにApplePayに対応しており、普段の支払いはスマホをかざすだけでMonzoの口座から支払われます。イギリスはフィンテックが発達しているので、オンラインバンクの機能も充実しています。例えば、Monzoには家計簿機能があり、Monzoで支払った分を自動で記録してくれ、先月の利用額や内訳、使いすぎ防止のためのアラート機能もついています。また、"Pot"といって、一つのアカウント内に別の口座を作ることができ、貯金用、旅行用というように用途によって預金を振り分けることも可能です。

ヨーロッパを旅行する際もイギリスで使っているのと同じようにそのまま使えます。Revolutの場合は両替機能があるので、ヨーロッパに旅行に行く前に、レートがいい時期を見計らってユーロに両替、旅行先でそのユーロで支払うということが可能です。Monzoにはそういった機能はないのですが、口座内にあるポンドからその時のレートで決済してくれるので、ヨーロッパでもいつも通り使えます。また、Monzoの場合はMasterのデビットカードが無料でついてきますが、イギリスのRevolutの場合はフィジカルカードの発行は有料です。

他にも、支店があるようなLloyds Bankなどもオンラインで口座を開設できるようなので調べてみてください。イギリスのオンラインバンクは本当に便利です。開設も簡単だし、Apple Pay対応、友達同士の送金も簡単、機能も充実しています。この便利さは、日本に帰ったら間違いなく恋しくなると思います。

WiseやRevolutは日本で作るべき?渡英後作るべき?

結論、その会社の規程によりますが、基本的にイギリスで作るようになると思います。

WiseやRevolutは、日本でも展開しているため日本にいるうちから登録することができます。Wiseは日本版でもイギリス版でも、サービス内容にほぼ違いはありませんが、Revolutはイギリス版と日本版でチャージ方法やサービスがかなり異なります。例えば、日本版Revolutは円でチャージする必要があり、国内の銀行からの入金は基本的に無料です。しかし、イギリス版になると、ポンドでチャージする必要があるため、ポンドで給料をもらうといったことがない限り、銀行口座から直接チャージするには円をポンドに替えてからチャージする必要があるため、手間も手数料もかかります。

私は円でチャージしたかったので、日本でRevolutを登録したのですが、イギリスに来て友人に割り勘した分を送金をしようと思った時に国が違うということで使えず、結局日本版の口座を0円にした上で解約、イギリス版のアプリで再登録することになりました。(Monzoで足りているので結局使っていないですが…)

Wiseも日本で作ったのですが、先ほど述べたように「6ヶ月以上登録の住所と異なる場所に住む場合は住所変更を」とのことだったので、結局イギリスに来てから住所変更しました。

つまり、イギリス版を利用するか、日本版を利用できるかは、どちらのサービスがいいかではなく、会社が定める規程によって決まります。国際送金の問題が絡むので、わからない場合は問い合わせてみることをおすすめします。

日本のクレジットカードは何を持っていくべき?

私は普段の決済はMonzo、もしくはソニー銀行のデビットカードで支払っているのですが、日本で発行したクレジットカードも持ってきているのでたまに使います。すでに何枚か持ってようであればわざわざ作らなくていいかと思うのですが、もし作るようであれば、オンライン決済の時のパスワード認証がメールに来るものがいいです。例えば、私は留学を機にエポスカードを作ってみたのですが、オンライン決済の時のワンタイムパスワードが日本の携帯番号にSMSで送られるため、日本のSIMが入ったスマホを用意してSMSの受信を待つ必要があります。(受信できないこともしばしば…)

ソニー銀行は登録しているメールにワンタイムパスワードが飛んでくるのでオンラインショッピングでも問題なく使えます。Monzoであれば、アプリを開いて「Approve」を押すだけです!

ということで、私はあまり日本のクレカは使っていません。VISAかMasterですでにお持ちのカードがあれば、わざわざ新しく作らなくても、それを持っていけばよいかなと思います。

海外旅行保険は入った?

私は、クレカ付帯のものは不安だったので、海外旅行保険の中でも比較的安いt@biho(たびほ、JTBとAIGの合弁会社のようです)に入りました。16万円前後ですが、留学保険の中では安い方だと思います。歯科治療はつけませんでした(請求条件が限られる印象を受けたのと、治療費の半分しか保障されないため)。その分、留学前には念入りに歯医者でチェックしてもらいました。

beoの保険の営業がしつこかったのですが、高かったのでこちらには入りませんでした。

NHS(イギリスの国民保険サービス、15万ほど)も払うのに、海外旅行保険も払うとなるとかなりの痛手ですが、入らずに安心できないまま1年過ごすよりは入ってしまった方がいいかなと思い私は入りました。ですが、クレカだけという人も周りに結構います。もし海外旅行保険をクレカ付帯のだけにしようとしている方は、支払条件や請求方法をよく確認しておいた方がいいと思います。ものによっては「日本に帰ってからでないと請求できない」というものがあるようです。

私が入ったt@bihoですが、入ってみてサービスには結構満足しています。イギリスだけでなく、ヨーロッパ旅行中の分も保障され、渡航前に請求時に使う証明書も送ってもらえたので、万一の時でも証明が取り付けやすそうだと感じています。また、専用のアプリがあり、Wi-Fiがあれば24時間電話することができるので、そこも安心で気に入っています。

友達と割り勘したとき支払いはどうする?

友人のイギリスの銀行口座に直接送金(振込)が基本です。日本だと銀行振込は手数料がかかるのであまりしないですが、イギリスでは他行であっても手数料は無料、回数に制限もありません!銀行のアプリで友人の銀行のソートコードなどを入力、「Send」を押すだけであっという間に送金ができます。先ほど、「イギリスの銀行口座を持っていた方がいい」と言ったのはこのためです。

ですが、イギリスの飲食店は支払い時に個別会計を認めてくれることが多いので、「割り勘した分を後で送る」といったことがそもそも少ないです。例えば、3人で合計が30ポンドだった場合、「一人10ポンドずつ払います」と言えば、10ポンドの支払いを3人分やってくれます。日本だと個別会計は嫌われがちですが、イギリスはカード支払いが基本なので、合計の支払額が合っていれば言った分を個別に決済してくれるのです。これは日本でも広がってほしい!

毎月の生活費はどれくらい?

寮費は分割でまとめて支払っており、その中に電気・ガス代も含まれているため、意外なことに普段の生活ではほとんどお金を使いません。毎月必ずかかるものといえば、食費と携帯代だけなのですが、食費は週15ポンドに抑えるようにしているので、外食を月に1回してもだいたい80ポンドくらい、スマホ代は月8ポンドです。私は大学近くの寮に住んでおり、リーズは街がとてもコンパクトでどこにでも歩いて行けてしまうので、バスに乗ることもあまりなく、交通費はほとんどかかりません。それ以外に日用品をまとめ買いしたり、服を買ったり、遠出したり、これにプラスされるのですが、それでも40ポンドくらいの出費なので、あまりイベントがない月は130〜150ポンドくらいでしょうか。ただ、旅行すると支出は結構かさみます。ですが、頑張って節約しようと思えば、普段の生活には全くお金はかからないです。リーズは娯楽が少ないですが、普段お金がかからないのはリーズにして良かったと思えるポイントです。ロンドンだとこうはいかないと思います。

ごはんは基本的に、昼夜ともに寮で食べるようにしているので安く抑えられていると思います。大学がある時も、基本的に、授業は午前のみか午後のみに集中していることが多かったので、寮に帰って食べていました。そのため、大学の食堂に行ったり、サンドイッチを買うことはあまりしませんでした。(高い割にそんなにおいしくもないので…)

カフェもあまり行かないようにしています。日本ではちょっと時間があったらカフェに…なんてやっていましたが、イギリスではだいたいコーヒー一杯が3.5〜4ポンドくらいします。1ポンド200円とすると700円以上…。幸い、寮が大学から歩いて10分のところにあるので、1時間半の空き時間があれば寮に戻って一杯お茶するようにしていました。

例外ですが、着いて最初の1ヶ月だけはめちゃめちゃお金がかかります。フライパン、鍋、キッチングッズ、調味料等、一通りを揃えるのにバンバンお金が飛んでいきました。中古品をゲットできれば安く済むのでしょうが、安く手に入るものを悠長に探している余裕もなく、結局全てAmazonでオーダーしていました。初期費用だけは結構かかると思った方がいいです。

スケジュール管理は何でする?

iPhoneのカレンダーアプリ(デフォルトで入っているもの)を使用しています。大学のポータルサイト(授業のスケジュールやスライドが一括管理されているもの。リーズ大ではMinervaというサイトを使っています)とiPhoneのカレンダーを紐づけできるので、プライベートの予定も含めスケジュール管理はiPhoneのカレンダーアプリでするようになりました。

私がかつて大学生だった頃は、時間割アプリで授業の予定などを管理していたのですが、イギリスの大学院は授業によって一コマの時間の長さが違います(レクチャーは1時間半〜2時間、セミナーは1時間であることが多いです)。また、変則的なこともあり、特にセメスターの最初と最後はいつもと違う曜日に授業が入っていたり、あるいは授業がなかったりと、イレギュラーが多いです。そのため、大学のポータルサイトでスケジュールを見て確認するのが基本です。iPhoneに紐づけていれば、授業のスケジュールが変更になっても同期されているので自動で更新され、とても便利です。皆さんの留学先でも、カレンダーアプリと紐付けができるようであればそれを使うことをおすすめします。

1週間のスケジュールはどんな感じ?

私の場合は、週の前半(特に月火)に授業が集中することが多かったです。あるとき教授にその理由を尋ねたところ、「木曜に教授たちのミーティングがあるので、それまでに授業を終わらせておきたい。金曜は仕事したくないから」という理由だそうです(笑)

参考までに、私が一番忙しかった2セメのとある1週間のスケジュールを貼っておきます。これは6つのモジュールを取っていた時のものです。そのうち4つのモジュールは、レクチャーとセミナーがそれぞれあります。月曜のレクチャーのあと、火曜日にセミナーが入っていたりしますが、月曜に習ったトピックは1週間後の火曜日のセミナーで扱われるので、1週間の準備期間があります。ワークショップ形式のものは、レクチャーとセミナーがミックスされているような形式なので、セミナーはなく週1回のワークショップのみで完結します。

とある1週間のスケジュール

一番忙しかったといっても、意外と余裕があるように見えると思います。が、セミナーの予習に加えて、しばらく先に提出を控えているエッセイも並行して進めていたので、真面目にやると結構大変でした。私は、平日の空き時間と土曜に授業の予習復習をし、日曜にエッセイを書き進めるというスケジュールを送っていました。

逆に1セメに選択科目を一つもとっていなかったため、授業は週に2日、4コマほどしかなくとても暇でした。クリスマス休暇中に周りがエッセイや試験勉強に苦戦している間も、私は課題が一つもなかったためここぞとばかりにヨーロッパ旅行を満喫できました(笑)周りからも驚かれたので、かなりレアケースではあると思います。その分2セメは大変でしたが、一年を通じて思っていたより忙しくなく、余裕を持って過ごせたという印象です。

Induction weekってどんな感じ?

授業のスタートは10月ですが、9月の後半2週間はInduction weekといって、日本の大学でいうオリエンテーションウィーク、新歓のような期間があります。ソサイエティの勧誘ブースが出たり、コースやイギリスの生活について説明を受けたり、校内を案内するツアーガイドがあったり、あるいは大学内のクラブで毎晩パーティーが開かれたりしていました(日本からすると信じられないですが、イギリスの大学には校内にフツーにクラブやバーがあります)。大学のツアーやLibraryが開催していたアカデミックスキルに関するワークショップは、参加してよかったかなと思っています。この期間に大学のどこでどんなサービスが受けられるのかを確認しておくと、その後の留学生活で役に立つと思います。

私は結構張り切って、毎日いろんなイベントや説明会に繰り出していたのですが、今思えば絶対出たほうがいいイベントというわけでもなかったので、イギリスの生活に慣れることを第一に過ごせれば十分だと思います。友達に誘われて大学内のクラブに行ってみたりもしましたが、お金はかかるし、やはり私には合わなかったので苦手な人は無理して行かなくていいと思います(笑)Induction weekは楽しいですが、毎日新しい人に会ったり、大学内も人が多くてガヤガヤしているので、途中疲れてくると思います。体調を崩しやすい時期でもあるので、疲れを感じたら誰にも会わない日を作るなどして、無理せず過ごすのも大切かなと思います。

授業のノートはどうやって取る?

パソコンか、iPadに書き込む人が半々な印象です。授業のスライドは事前に大学のポータルサイトにアップロードされるので、事前にダウンロードして授業中に書き込むことができます。私は最初iPad派でしたが、タッチペンが反応せずうまく書き込めないことが多かったので、Macで手打ちするようになりました。授業のスライドは、GoodNoteというアプリで管理していますが、Macにあるデフォルトの機能で書き込み、大学のOneDriveに保存でも十分足りると思います。

SNSは何が主流?

メッセージはWhatsApp、連絡先を交換するならInstagramです。基本知り合った人と最後に「連絡先交換しようよー」となった場合はインスタを交換することが多いので、インスタのDMでやりとりすることもあります。Facebookは交換しないですね。ビジネススクールということもあり、社会人はLinkedInも交換したりします。が、基本はインスタかWhatsAppです。

どういった料理が自炊しやすい?

イギリスに留学するのであれば、ある程度自炊できるようになっておいた方が絶対にいいです。みなさんご存知の通り、イギリス人が作るごはんは基本おいしくなく(イギリス人の皆さんごめんなさい。でも中国人が作る中華やタイ人が作るタイ料理はめちゃくちゃおいしいので…)、たとえおいしくても、円安ゆえに「日本だったらこの値段でこの倍は食べられるのにな〜」と思ってしまうことが常です。コンビニもないので、手軽に出来合いのものを入手するのも難しいです。

で、どういった料理が自炊しやすいかですが、私はよくイタリアン(パスタ)、フレンチ(煮込み料理やオーブン料理)、中華(炒め物)をよく作ります。使う具材は、野菜と鶏肉が多いです。和食も作るのですが、イギリスでは薄切り肉が売っていないので作れるものが非常に限られるのです。日本にいたときは切り落としや薄切り肉を使って炒め物を作ることが多かったのですが、豚肉はポークステーキくらいの厚さか塊肉、牛肉はステーキ用のものなので、調理に困ることが多いです…。あと、シーフードは高いのであまり買いません。イギリスは日本と同じ島国なのにと不思議に思うのですが、サーモンの切り身はたった2切れで5ポンド(今の為替で1,000円!)、たいした量も入っていない冷凍の小エビでさえ2.5ポンドです。

逆に安くて使いやすいのは、

  • 野菜(じゃがいも、にんじん、玉ねぎは一個約8〜20ペンスと激安。結構日本と同じものが手に入ります。例えばねぎ、白菜、青梗菜なども)

  • 鶏胸肉(350gで2.65ポンドと肉類の中で一番安い。骨もないので使いやすい)

  • トマト缶(Morrison'sのプライベートブランドで49ペンス。ほぼ毎週買ってる)

  • パスタ(これもMorrison'sのPBで驚愕の28ペンス)

あたりです。よく作るのは、なすとパプリカ、トマト缶を使ってラタトゥイユ、牛肉と野菜でワイン煮込み、クリームパスタやトマトソースパスタなどです。リーズはチャイニーズスーパーが充実していることもあって中華も結構作りやすいです。ごま油でニンニクを炒めて、鶏肉と野菜をオイスターソースで炒めれば基本なんでもおいしくなります。和食であれば、親子丼やお好み焼きをよく作ります。余ったごはんと食材でオムライスやチャーハンも作ります。あとはキッチンにオーブンが付いているので、グラタン皿を買って野菜を切ってオリーブオイルとハーブ、チーズをかけて焼けば、手軽にオーブン料理も楽しめます。イギリスはインド人が多いこともあって、スパイスやハーブも充実しているので、とりあえずカレーパウダーやハーブとチーズをかけて焼けばなんでもおいしくなります。笑

ごはんはどうやって炊く?

私はJoseph Joseph(ジョセフジョセフ)のライスクッカーを使用しています。電子レンジで10分ほどチンするだけで、一度に複数合のご飯が炊けます。日本で売られている100均のライスクッカーはあまりクオリティを信用できなかったのと、一度に複数合炊けるものがほしかったので、イギリスに行ったらこちらを購入しようと決めていました。AmazonやJohn Lewisなどで、25ポンドで購入できます。

Joseph Josephはキッチンやバス用品を取り扱うイギリスのブランドで、カラフルなデザインがとてもおしゃれです。日本にも展開しているため、ライスクッカーの説明書は日本語と英語両方で書いてあります!(ありがたい!)

画像はJoseph JosephのHPから拝借


お米は、「ゆめにしき」というお米を使っています。在英の方がよくおすすめしていたので買いました。イタリア産のコシヒカリなのですが、日本で食べていたお米と遜色なく、おいしいです。お米は重いので、日本食を取り扱うオンラインデリバリーのWASOで安くなっている時に買うことが多かったのですが、Amazonやチャイニーズスーパでも売られています。1kgのものが5ポンド前後で売られているので、最初に小さいもので試してみるといいと思います。

たまに、イギリスのスーパーで売られている激安ロンググレインライスも買いますが、ポロポロしているのがやはり好きになれず、ずっとは食べられません…。

画像はWASOのHPから拝借


スマホのSIMはどうした?

まず、私は日本でmineoを使っていました。mineoは携帯番号を残したまま1年間だけ利用を停止するということができなかったため、最安の600円のプランで継続し、日本の番号を維持しています。イギリスにもmineoのSIMは持ってきているので、日本の携帯番号でSMSを受信したい場合も受信できるのはメリットではあります。

イギリスのSIMはgiffgaffにしました。月5G、8ポンドのプランを使っています。プランの変更は月単位で可能です。寮と大学にいるときはWi-Fiを使うので、通常であれば月2〜3Gしか使いません。ヨーロッパに旅行すると、月5Gフルで使うことが多いです。

giffgaffにした理由は、日本にいるうちからSIMを無料で入手できるということと、紹介コードを使えば5ポンドのチャージがゲットできるからでした(この5ポンドは毎月のプランでの支払いに利用できるのではなく、プラン外で発生する費用、例えば5G使い切った後のネット利用等に充てられます)。私は日本にいるうちからSIMをゲットしたかったのでgiffgaffにしましたが、イギリスでは留学生向けにSIMがあちこちでばらまかれているので、イギリス到着後でも簡単に入手できるとは思います。giffgaffは料金プランも明確で使いやすいですし、EU加盟国でもそのまま使えるので私は気に入っています。周りでもgiffgaffを使っている人が多い印象ですが、LebaraやThreeを使っている人もいます。

giffgaffが電波が悪い?

日本にいるうちからSIMはgiffgaffを利用しようと思っていたのですが、イギリスに長くいた人から「giffgaffはネットに繋がらないことが多かった」という話を聞き若干不安に。その人はリーズではなく別の都市にいたので、リーズの場合が分からず、とりあえず行ってダメだったら別のにすることにしました。

結論、giffgaffそんなに悪くありません。というか、基本的に寮と大学で過ごすことが多く、これらのWi-Fiは最強なので、giffgaffのネット回線をあまり使うことがないので困らない、というのが正確なところです。
一部レストランなどに入ると、全く電波が入らないこともあるのですが、一緒にいる友人(使用しているキャリアまでは不明ですが)もみんな使えていないので、キャリアというよりは場所によるのかなと思います。

スーツケースは何個持って行った?寮に置いておける?

私は大きなスーツケース2つ、重量制限ギリギリの35kgで行きました。これに加えて機内持ち込みも7kgギリギリのバッグと手荷物を入れるポシェットで行ったので、結構大変でした。空港を出た後の移動が特に大変だったので、荷物が多い場合はタクシーを使うことをおすすめします。(到着初日大変すぎて泣いた話はこちらをご参照ください)

スーツケースはなるべくお金をかけたくなかったので、安く売っていることで有名(?)な銀座カレン(日本橋店)というところで、一つ8,000円くらいで買いました(中国人観光客向けに安く売っている店のようです。店員さんも中国人でした)。

留学生向けの寮であれば、スーツケースを置くスペースは用意されているのではないかと思います。私の寮には、ベッドの上と下にスーツケースが入るような収納スペースが4つあります(結構大きいので、80リットルのスーツケースでも入ります)。スーツケースは収納としても使えるので、普段は食料や服を入れています。



以上です!留学準備のお役に立てれば幸いです!

私のnoteでは、英大学院出願のスケジュールや結果、渡航までの準備で自分が知りたかったけど出てこなかった情報などを書き残しています!
いろいろとさらけ出していますので、参考になればスキしてもらえると励みになります!


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