街灯のない道路、久しく通りすぎる車のヘッドライトが照らす行く先だけが手がかりだ。あたりは暗闇、やっと目もなれてきた。寸分先も見えない道を歩かされて気づけばぼろぼろに。路肩にみつけた自転車も朽ち果て、いつか補助輪が外れることを願っている。蹴り落とされてもなお進まなければならない。

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