体修塾ってどんな練習するの?
今回は、体修塾BCAがどんな練習(インプット)をするのかをご紹介していきたいと思います。
体修塾が選手に求めるスキルは、他のチーム指導や個別指導とは内容が違うためその内容も特殊はものになります。もちろん、私にとっては全てが普通であり、スタンダードなスキルになります。
今回は、昨日2/2日の体修塾で実際に行ったメニューをご紹介したいと思います。
1.メニュー
この日は、雪の影響もあり中学2年生一人での練習でした。つまり、「個別指導」の形になりました。なので、体修塾での活動ですがほぼほぼ個別指導の内容になります。
W-UP 10分間
1.トレーニング
スクワット:自重
ドロップスクワット:自重
SLスクワット:自重
SLドロップスクワット:自重
ドロップスクワット→SSC両足ジャンプ
SLドロップスクワット→SSCサイドジャンプ
スクエアステップ:シンポジション意識 チューブ使用
クロスオーバーステップ:シンポジション意識 チューブ使用
※ここまでトレーニングで35分間
2.打撃練習
パートスキルトレーニング:ティー打撃
・(椅子に座ってタナーティーでティー打撃) トップハンドワンハンドスキルトレーニング
・(椅子に座ってタナーティーでティー打撃) ボトムハンドワンハンドスキルトレーニング
・(バットを900gに変えて、椅子に座った状態で軸足股関節伸展内旋を入れての)トップハンドワンハンドスキルトレーニング
・(軸足片膝立ちでのヒップヒンジを過度に出した形での)トップハンドワンハンドスキルトレーニング
・(軸足片膝立ちでのヒップヒンジを過度に出した形での)でのボウスハンドストップスイング
・(立位正対での)ボウスハンズストップスイング
・(斜め45度スタンスでの)ボウスハンズストップスイング
・ノーステップ ボウスハンドストップスイング
・ノーマル ティー打撃 途中:正対ストップスイング→パームアップ突き上げ練習
※ここまでティー打撃だけで45分間
フロントトス:ラプソード計測 30分間
この日は、スイング作りのため真ん中付近のみでした。
以上、このメニューで2時間終了です。
2.メニュー解説
・トップハンドスキルトレーニング
バットを持った時の上側の手、右打者でいう右腕をトップハンドと言います。このメニューはトップハンド片手での練習になります。
スイング作りで考えないといけないことは、「ヘッドがどのような軌道を描くか。」ということです。そのために腕はどう使えばいいか、体はどう使えばいかを考えるのが打撃練習ですと体修塾ではしています。
体修塾で理想とするヘッドの軌道は「インサイドフロント」です。この軌道実現に向けれ、まずこのトップハンドの使い方がとても大切になります。
・ボトムハンズスキルトレーニング
バットのグリップエンド側の手のことをボトムハンドと言います。このメニューはボトムハンド片手での練習になります。理想のスイング軌道になるように、ヒット動作から肘を上方に向け、ヘッドを正しい軌道に導く練習をします。
このトップハンド・ボトムハンドスキルトレーニングでは打球速度は意識せず、あくまでもヘッドの軌道とバットとボールの関係にのみ目を向けます。
・膝付きでのワンハンドスキルトレーニング
股関節の屈曲を出せない選手に対して、膝関節を殺すことで、股関節をより強調して使うメニューです。スポーツをするときに基本的には足から地面半力を多くもらえないと効率よく動けませんでのそういった時にする練習(インプット)の1つです。トレーニングでスポーツに必要な関節の動きを身につけてもらっているのですが、なかなかスキル時に正しく使うことは難しいです。たくさんインプットする必要がある内容です。
・ボウスハンズスキルトレーニング
両手でバットを持って、部分的なスキルトレーニングを行います。両手で持ってもいきなりフルスイングをするのはなくストップスイングといって、2nd rotationでのPPで止めてもらいます。ここまでをしっかり作れることが重要なので、ここで時間をとります。
かつ、ここでは3つのスタンスで練習をしました。
最初は「正対」です。投手に正対するように真横に立ち、軸足股関節の伸展をコアを通じてショルダーラインに伝えるメニューです。ベクトルが重力方向に出やすいので伸び上がるように動きがでます。正対うちの場合は、ケースバイケースでこの動きが出てもいいことにしています。地面反力はMAXで受け、それをバットに伝えるメニューです。
ベクトル方向からヘッドも真上に抜きやすいので、正しいヘッド軌道を身につけるためにも重要なメニューになります。
2つ目は、「斜め45度」スタンスです。これは、より実際の打撃スイングに近づけるために正対とノーマルの間に行うメニューになります。シンポジションを意識してもらい、軸足のエネルギーのベクトルをコントロールします。
最後が、「ノーマル」スタンスのノーステップ内です。まだ、足はあげません。ここでも、横を向いている軸足の向きを正面に向けながら出力する。内旋→外旋→内旋の練習をします。このタイミングがなかなか難しいです。
ここまでやって初めて前からくるボールを打つことができます。ここまでの作業が「スイングを創る」作業です。ここからは、その創った「スイング」の中にボールを入れる練習をします。あくまでも、ボールにバットを当てるのではなく、スイングの中にボールが入ってくる感覚を掴むのがフロントトスや手投げになります。
この日は、インプットに時間をたくさん使いフロントトスまでで終わってしまいました。本来は、最後に手投げで閉める形になります。以上、ある体修塾でのメニューの解説でした。
3.皆さん、どうですか?
体修塾では、当たり前のように行うメニューではありますが、野球の指導を受けられている選手の皆さんどうでしょうか?
もしくは、普段選手を指導されている指導者の皆さんいかがでしょうか?
これが、練習です!
これが、最低限の練習であり最高の練習です!
これ以外の練習は、練習の粋に届いていません。この「本当の練習」を新潟県、全国に広めていきたい…と体修塾は考えています。ですが、そのためにぶっ壊さないと行けない価値観というものがあります。それが「チーム」という概念です。
4.個人スキル=個別指導
日本の野球の練習はほとんどがチーム単位で行われています。チーム練習を批判する訳ではないですが、個人のスキルを伸ばそうと思えば、必ずスクールなどの個別指導が原則です。チーム練習で個人が成長できる度合いはとても小さいですし、効率も悪いです。
日本のチーム指導者は選手を解放しましょう!
週に6日もチーム練習する必要はないです。スクールのために選手に時間を解放してください。よろしくお願いします。
そんな未来が野球界に訪れることを願いながら、今日も体修塾BCAは活動を続けていきます!
5.解説動画公開
上記のメニューを一部動画で解説します。
動画3本
①正対打ち
②45度打ち
③膝付きティー打撃
ぜひ、ご覧ください。
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記事を読んでいただき、ありがとうございます。もし宜しければサポートをお願いいたします。新潟県の野球のために使わせて頂きます。その内容も、必ずnoteで報告させて頂きます。よろしくお願いします。