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「新潟県部活動の在り方に係る方針」

平成30年3月にスポーツ庁が「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が提出されました。内容について、皆さんご存知でしょうか?

それに伴い、新潟県でも平成31年3月に「新潟県部活動の在り方に係る方針」というものが提出されています。

現在、お子さんが小学生で野球をしている場合は是非、知っていて頂きたい内容になります。

【新潟県部活動の在り方に係る方針】

基本方針:「生徒にとっても教員にとっても魅力ある部活動」

基本方針の実現のために

・生徒のバランスのとれた健全な成長の確保

・生徒の自主的・自発的な参加による部活動

・教員のワーク・ライフ・バランスの実現

以下、まだまだ続くのですが、これが基本方針です。

一番の注目点は「・の3つ目」になります。教員の働き方改革を受けた方針でもあると言うことです。

「教員なら生徒のために働けよ!」と思われる方もいるとは思いますが、そうも言っていられない時代になってきたこともご理解ください。加えて、教員も難しいところは少子化の影響を受けて、各校配置される教員の絶対数が少なくなってきています。それにより、規模の小さい学校は「野球経験者」がいない場合も多くできてきているそうです。そうなると、よくわからない野球を休日も返上で何時間も時間を取られることは相当な精神的苦痛になることは安易に想像できます。

私も、学校ではバレーボール部の顧問をしています。そこそこ運動ができるところもあり、なんとなくできていますが、全く運動もできない教員でもあれば指導も厳しいと思います。生徒にとってもよくはない環境だと思います。その可能性があるのが、現状の中学校現場で起こっていることだと思います。

なので、そうなることも含めた方針なのだと思います。

その中に休養日と活動時間の設定基準というものがあります。

〈休養日の設定〉

・週当たり2日以上の休養日(平日1日以上、週休日等1日以上)を設けることを原則とし、年間100日以上、うち週休日等に50日以上の休養日を設定

・長期休業中は、学期中の休養日の設定に準じる

・長期休業中は、ある程度長期の休養期間を設ける

〈活動時間の設定〉

・1日の活動時間は、長くても平日2時間程度、学校の休業日は3時間程度

・できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う

・大会や練習試合等においては、活動時間が3時間以上になることがあるが、その後休養日を設けるなど、学校生活等に支障が出ないよう配慮する

という内容があります。

平日2時間でアップを30分ぐらいしたとすると何ができるでしょうか?

部員不足の中学校も多いです。部員が9名以下で休日練習3時間で何をしますか?

教員は部活動以外の仕事もしています。会議などで部活動に行けない時もあると思います。

加えて、野球指導能力の低い教員に出会ってしまった場合はかなり厳しいです。教員には移動がありますので、一年目は大丈夫でもそれ以降その教員がずっといる確証はありません。

これは、中学校部活動を批判してるわけではありません。しかし、現状、野球をする環境としては厳しい環境であることは理解できると思います。

そこで、保護者の方々にはクラブチームという選択肢が出てきると思います。クラブチームは、

・人数が揃っているので実戦形式の練習もできる。

・人数が多いので投手を中心として負担の分散ができる(ある投手一人に負担が蓄積することが少ない)。

・指導者が必ずいる。選手だけの練習がないので、安全面も含めて確保できる。そして、専門的な指導を受けられる。

・指導者やチームと合わなければやめることができる。

他にも良い点が多くありますが、クラブチームで野球をすることが求められる時代になってきていると思います。

ただ、クラブチームにもデメリットは多くあり、硬式のクラブチームだと体の小さい選手には厳しいこと、平日の練習時間の確保が難しいこと、練習施設がしっかりあるわけではないこと(学校はグラウンドと体育館が使えるという意味において)、お金がかかるところが多いこと(月謝に加えて遠征などで毎週末お金がかかることがある)、などあります。

そこで、私がお勧めするのが部活動とクラブチームの両方に所属して軟式野球をすることをお勧めしています。

・平日の練習時間も確保できる。

・中学校の部活動の人数が少なくても、週末にはクラブチームで実戦練習ができる。

・中学校の先生が指導できなくてもクラブチームで技術を学べる。

・クラブチームに所属していると平日の部活動に全部出なくても許される。勉強や塾に行く時間も作れ、文武両道が可能である(私は基本的に勉強時間を奪ってでも練習する必要はないと考えている)。

などメリットしかない選択だと思います。私は、新潟県でこのハイブリットを可能にするのは軟式中学野球クラブチーム「新潟クラウン」しかないと考えています。何故なら、現在中学校は軟式野球部しかないからです。

ですが、そのためには中学校側との協力と話し合いが必要になるという最大の壁があります。顧問が「そんな中途半端なことは許さん。」と言われると不可能になります。

使っているボールは一緒です。硬式のクラブチームとは違い協力ができます。これからの、中学校軟式野球界のことを本気で考えれば中学校と地域軟式クラブチームは絶対に協力した方が良いです。

協力しましょう。新潟にはその環境があります。

#野球

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