情景が浮かび、感情移入をしてしまう文章が書きたい

先日みかけたこちらのツイート、すばらしすぎるので読んでほしい。

僕はパスタを茹でる時パキッと半分に折って茹でるんですが、振られた後、同棲先から荷物返してもらうために一度だけ会いに行った時に「またいつか短いパスタ作ってよ」って何となく言われたの、多分一生引きずると思う

— あの尻 (@b_u_t_t) May 28, 2020

エモいってこういうことをいうんでしょうね。

っていうか、振った男に対して女ってなんでこういうこと言うのかね？パスタ食べる度に涙でるじゃんね。

そもそも会いたくない相手、荷物を取りに行くという最後の会う機会。何を話せばいいかもわからず、罪悪感をごまかすために言ったのかな。

「ああ、あの荷物あの家だ……会いたくないけど取りに行かなきゃ」そのモヤモヤすら伝わってくる。元カノといる部屋の気まずさや、一緒に仲良くパスタを食べた情景が浮かんでくる。

140文字の中に驚くほど情報がつまってるよ、すごいよ……

これを読んでいろんな感情が思い出された。元カレと過ごした家に荷物を取りに行くのも苦しかった。元旦那と住んだ家に家の清掃に行くのも嫌だった。

どうしても、一緒に過ごした家に行くと楽しい思い出がよみがえって。でももう元には戻れなくて。自分で選んだはずなのに、どうしてこうなっちゃったのかなって思ったり。

同じ香水の匂い、よく一緒に聞いたJPOP、いまだに使ってる一緒に買いに行ったお財布、同じ苗字の新入社員、大好きだったキャラクター、週末の度に遊びに行った駅。

生活の中に昔の相手を思い出すものってたくさん散らばっていて、思い出して切なくなったり苦笑いしたりする。

それがおいしいパスタか。

私は青椒肉絲とミルフィーユ鍋で思い出すかな。よく作ってたから。

そんなこんなで、こんな風に人の気持ちを揺さぶる文章を私も書きたいと思った。

もっとたくさんの文章に触れなくては。

おしまい

モンスターハンターのフィギュアを見ると、元カレを思い出す。フィギュアにホコリが溜まるのが嫌だと、サランラップをかぶせていた。ホコリ以前にラップの見栄えが悪すぎて私には理解できなかった。

別れてから数年後にその元カレの家に行ったとき、ハンターハンターが全巻そろっていた。「私がいくら薦めても読まなかったのにどうしたの？」と聞くと「とー(私のこと)の後の彼女がハンターハンター好きだったから揃えたんだ」と言う。

私の次の彼女は読者モデルをするほどの美人だったらしい。

美人の言うことは素直に聞くのね…

そんな要らん感情まで思い出してしまった。