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何の成果も得られませんでしたからの脱却

毎日、なにかに追われている。時間がない。

その結果、今やるべきこと、将来を見据えてやるべきこと、やりたいこと、たくさんあったのに、結局中途半端になって何も成果を出せていない。

そんな自分の負の連鎖から脱却するきっかけを掴める本と出逢った。

この本では、限られた時間を効率的に利用し、成果を最大化するための法則やメソッドが多く紹介されている。その中で、自分の気づきや学びが多かった項目を紹介していく。

ピッパの法則

ピっと思いついたら、パっとやる。

やるべきことが起こったとき、後でやろう、いつかやろうではなく、その場ですぐやるか、すぐできない場合はいつやるかその場で決める。すると、タスクを滞らせず、次々とこなしていけるのでキャパが激増する。

後でじっくり考えない法則

仕事を遅くする主な原因のひとつに、会議や打ち合わせでの「後でじっくり考える」姿勢が挙げられる。この姿勢でいると、会議後に即座に業務に取り掛からず、作業を始める際には「思い出す」のに時間がかかり、記憶もあいまいになっているため、作業の精度が落ちる。

一方、仕事が速い人は、会議が終わるとすぐに業務に取り掛かる。会議の段階で、すべてを明確にし、認識の齟齬がないか、正しいかどうかをその場で確認する。会議終了時には不明点が残らず、何をどう進めれば良いかが明確になっているため、直ちに作業に取り掛かり、高い精度で完成させる。

「後でじっくり考える」という癖をなくすためには、会議や商談の際にアウトプットを具体的にイメージしながら進めることが重要となる。交渉が上手くいかなかった場合には、その場で「次回成功するためにはどうすれば良いか」を考え、相手の懸念点や受け入れ可能な条件を確認する。結果として、次の提案が成功につながる可能性が高まる。

仕事を速くこなす人は、このように相手との調整を行いながら、確実に成果を出している。このアプローチにより、ムダな時間を削減し、仕事の効率と品質を同時に高めることができる。

「後でじっくり考えよう」を今日から撲滅しよう。

優先順位のつけ方

優先順位のつけ方には、完了時間の目安を用いる方法が効果的となる。タスクの所要時間に基づいて、いつそのタスクに取り組むべきかを決定する。

10分以内に完了するような小さなタスクは「今すぐ」に取り組むべきだ。

30分以内に完了するタスクは「今日中」に完了させる。この区分に入るタスクは、日々の作業リストに組み込みやすい。

1時間以内に完了するタスクは「明日中までに」終わらせる。これらは少し計画を必要とするが、翌日には完了させるべき重要なタスクと位置づける。

1日以内に完了するタスクは「2週間以内」に終える。これらのタスクにはより多くの時間と集中が必要となるため、計画を立て、実行に移すための明確な日時を設定する。

すぐにやる価値のないタスクは「やらない」と決める。重要度が低いものは意図的に除外する。

タスクを分類し優先順位をつける際には、その緊急性だけでなく重要性も考慮する必要がある。緊急ではないが重要なタスクは、長期的な目標達成に不可欠であるため、スケジュールに組み込んでいく。

このアプローチにより、タスクの管理がより柔軟になり、効率的に作業を進めることができる。また、時間管理のスキル向上にも寄与し、生産性の向上につながるだろう。

10回に1回の法則

「10回に1回の法則」は、持続的な努力と継続性の重要性を示している。この法則は、10回の試みで少なくとも1回は成功する可能性があるという考え方に基づく。本気で取り組むことで、誰でも成功の門を叩くことができる。

人が他の人より3倍成功している場合、それは成功確率が3倍高いからではなく、単純に試行回数が3倍多いからだ。初めの9回が失敗に終わっても、10回目に成功する可能性はある。重要なのは、失敗に動じずに淡々と努力を続けることだ。

多くの人が成功しないのは、心が折れたり、時間や資産が尽きたりするなど、さまざまな理由で10回の試みを完了する前に諦めてしまうから。しかし、10回試みる前提で物事に取り組めば、成功への道は開ける。

失敗を恐れず、ひとつひとつの試みから学び、次の試みに生かすことが、最終的な成功への鍵となる。10回試すうちに、異なるアプローチを試したり、スキルを磨いたりすることで、成功確率は自然と高まる。

最終的に、10回に1回の法則は、単に数をこなすこと以上の意味を持つ。この過程では、失敗からの学び、適応力の向上、そして挑戦を続ける精神力が培われる。そのため、10回の試みを通じて得られる経験と知見は、成功を遥かに超えた価値をもたらす。

"たまたま"ではなく"いつも"の法則

日常的な行動や態度が結果的に大きな成果やチャンスを引き寄せる。

特別な瞬間のみ最善を尽くすのではなく、日頃から誠実な行動を実践することで、他人からの信頼や尊敬を築くことに繋がる。その結果、新たなビジネス機会やキャリアの進展に繋がることもある。

誰が見ていなくても日頃から礼儀正しくしたり、困った人を助けたりすることが、チャンスを確実にものにする近道だったりするのだ。

めんどうくさければGO!

やるべきだが、誰もやらない「めんどうくさいこと」は、誰も成果を出さないので、一人勝ちできる仕事となる。

自分が「めんどうくさい」と感じたということをきちんと受け入れた上で、「めんどうくさい。チャンスだ!やろう」を口ぐせにしてみる。

いちいち考えすぎるからやらないくていい理由が浮かぶのだ。目の前にゴミを見た瞬間、「めんどうくさい」と思うと同時に拾ってゴミ箱に捨てるクセをつけてみよう。

原因解消思考と最終目的逆算思考の法則

原因だと思っていることが、原因でもなんでもないことがある。常に目的を見直し、目的への最短ルートを探す。

だからこそ、新しい戦い方を常にリサーチすることが必要。

また、時にはリセットしてゼロから考えてみることで、より早く最終目的を達成できるかもしれない。もっと大きな価値を提供できる別の方法があるのではないか、と問い直してみよう。

日付の数値化の法則

目標数字は月や週ではなく、日まで分解すると実感しやすくなる。1か月は30日。長くても90日以内とする。

今週中や今月中という期限設定は「残り◯日」としてみる。〇〇中という設定だと「今日は何する」がイメージしにくい。

また、今日の定時まで、ではなく、7時間半以内と考えてみる。具体的な時間を意識することで、今やるべきこと、今日やるべきことが明確になる。

忙しさをコントロールするコツ

忙しさとは業務量の物理的な多さではなく、主観に左右される。同じ作業量でも、ある人は忙しいと感じ、ある人は暇だと感じる。以前の自分だったら忙しいと感じなかったのに、今の自分は忙しいと感じることもある。

忙しさは感情でコントロールできる。

忙しいと感じたら逆にやるべき仕事量や作業量を3倍に増やしてみる。その後、元に戻すと暇に感じる。または、もっと忙しい人を見る。すると、忙しいと思っていたとしても、「所詮あの人の3分の1だ」と思うと、少なくとも忙しさのイライラはなくなる。

成功者のOSをコピーする

少しでも違和感があったら「なぜそうしたのですか?」「なんでそう考えたのですか?」と直接本人に質問してみる。本人に会えない場合は、その人にできるだけ近い人に訪ねてみる。

ある分野で自分がまだ三流だと感じていれば、目の前の二流ではなく、一流の人の行動や考え方を真似てみる。そこから掴めるものは大きいはず。

さあ、自分の日常に落とし込んで実践してみよう。

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