ゴミの城〜023～庭の木

これまでのお話

兄と喧嘩をした翌週、気まずかったが僕から兄にメールで「今日、行きましょうか？」と連絡をしてみた。すぐに兄から「今日は午前中にお母さんと買い物に行ったので大丈夫」と返信があった。とりあえず怒ってはなさそうだし、来週にでも顔を出すことにした。

一週間振りに実家に顔を出すと、玄関先の木の枝が切ってあった。てっきり前の家のおじさんが切ってくれたのかと思い、兄に聞いてみたら「台風が来るから切った」とのこと。兄が木を切るなんて珍しい……。喧嘩をしたときに僕が色々と言ったことを気にしているのだろうか。その日は、庭の隙間に生えている銀杏の木を切ったのだが、その時も手伝ってくれた。

木は困る……。伸び切ってしまったら手に負えない。なんとか無理をして切ってはいるが、高所での作業はやはり怖い。隣の屋根にでも落としたら、その瞬間に何十万も修理にお金がかかってしまう。花や木々は美しいが公園で見るのが一番良い。

転職をして少し忙しくなった。その前に実家の修繕をしようかと思ったのだが、兄が現状維持の方向なので仕事を入れてしまった。覚えることがたくさんあるし、体力も続かず。帰ると疲れ果ててしまう。右膝にズキンズキンと痛みが走る。

実家に行っても、しばらくは何も出来なそう。

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ゴミの城〜024～母の誕生日