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時間の流れを考えてみる

◆楽しい時は時間が早く流れる?

「時間は誰にも平等に流れる」というが、何かに集中していて時間が早く過ぎていくように感じることがある。例えば、ハラハラ、ドキドキする展開のミステリー小説を読んでいて、読み終えて時計を見ると「もう、こんな時間!」なんてことを経験された方は多いのではないでしょうか? その人の傍に居ると胸の奥が熱くなり「この人と出逢うために生まれてきた」なんて想う相手と過ごす時間も、あっという間に過ぎていくものだし。

◆つまらない時は時間が遅く流れる?

一方、朝から延々と中身のないことを話し、最後は「全員で努力をして頑張りましょう」で締めくくられる定例会議。壁の時計を見る度に、ため息が出る。仕事が終われば六時からデートだ。そんなときの時間もこれまたゆっくりに感じ、終業時間がなかなかやっては来ない。 

◆子供の時間と大人の時間

子供の頃より大人になってからの方が時間が早く過ぎていくように感じはしないだろうか? 「この前、正月だったのに。もう夏か……」「車検の案内が来てる……。この前、通したばかりなのに」一年は、あっという間に過ぎていく。

思うに子供の頃は区切りがあったからではないだろうか? 小学校の六年間、中学生の三年間と高校生の三年間。その中でも一学期、二学期、三学期。あいだには春休み、夏休みに冬休み。大人になり仕事を始めると特に区切りもなく淡々と業務を進めていく。時間の区切りといえば納期やら決算くらいなものだ。

次に、子供は知らないことが多い。世界のあらゆるものが新鮮で、新しい発見がたくさんある。虫かごと網があれば、腰の丈ほどもある草むらにも入って行ける。工夫をして色を塗ってプラモデルを作ったみたり。テレビゲームなんか、それこそ朝までやっていた。大人になると新鮮な出来事が少なく、仕事に疲れて何かを始めようとする気概も無くなる。一年を振り返れば、今年一年で何をしたのかなんて何も覚えてはいない。

◆朝と夜とでは時間の進み方が違う

朝起きて仕事に出かける前の三十分は、それこそあっという間に過ぎていきはしないだろうか? 布団の中で「はぁー、起きなくちゃ……」とぼうっと過ごしていると、次に時計を見たときには「やばっ!」と飛び起きて家を後にする。一方、休みの前日の夜なんか気持ちが軽いので、ゆっくりと過ごせる。

◆まとめ

インターネットで調べると時間の感覚は心理的要素があるらしい「ジャネーの法則」やら「相対性理論」などが調べてみたが内容が難しかった。

楽しい時は早く時間が過ぎる。夢中でゲームをしたり、日が暮れるまで太陽の下で遊んだりと、子供の頃は、その場面場面では時間が早く過ぎていくが、充実した時間が有れば有るほど記憶に残り、想い出になる。子供の一年が長く感じるのは想い出が詰まっているからなのではないだろうか? 何もせずダラダラと一年を過ごせば、振り返ってみても何も覚えてはいないので短く感じるのではないだろうか?

子供の頃の自分の行動を振り返ってみる。

新しいことを始める。

知らない所へ行ってみる。

何かを覚える。学習する。

知らない世界を覗いてみる。

出来なくても少し頑張ってみる。


そんな感覚で毎日を送れば、いつか振り返ったときに「あの年は……こんなことをした」なんて大切な時間が送れるのではないだろうか?

めんどくさがりの出不精だが、過行く時間に少しだけ抗って生きてみようと思った。

とりあえず、虫かごと網を買って草むらに入ってみよう。そこに、蛇がいたら……。急に沼みたいになっていたら……。なんてことは考えないようにしよう。でも、蛇に噛まれでもしたら……。

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