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HOの話①。HO=補助輪の逆説

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 「HO」とは「シナリオハンドアウト」の事を指します。
 キャラ作前にPC毎に設定された紙片をPLに選んで貰い、その設定を基にキャラ作をしてセッションに挑みます。HOがある方がPCはシナリオによく絡み易く遊び易いとされているギミックになります。
 ちなみにハンドアウト自身は紙片を表す言葉らしいです。

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 今回は、それが流行り出した2000年前後の話と、それらにまつわるリプの話。

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■HO=補助輪の逆説
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補助輪2

 昔の話。「ハンドアウト(HO)」を「補助輪」と呼ぶTRPGのゲーマー達がいた。その人たちの言う補助輪とは「支援ギミック」「小馬鹿にした表現」「初心者向け」などニュアンスで言われていたと思う。

 念のため補足だけども、
 「補助輪」→「転ぶの防止」
 「転ぶ」=「事故・遊びにくい」。
 という事で「事故防止の仕掛け」=「補助輪」という位置づけなんだと思った。

 こういった「事故防止の仕掛け」を「補助輪」と呼ぶのだから、トレーラー、レギュ、フェイズ含め共通認識やコンセンサスを促す等の事故防止のあらゆるギミックを指すだろう事も想像できる。

事故防止

 言い方を変えれば、事故防止のギミックを外して遊ぶほど、一人前、上手なTRPGerという事になるのだろうとも思う。

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 TRPGというジャンルの横断幕(スローガン)は「TRPGは楽しむのが目的」がある。一方の「事故率を下げる機構」をネガティブに表現する人達にとってTRPGの本質的な障害は「クエスト」ではなく「事故率を上げる要素」だと言える。

 つまりワザと事故率を上げる要素を増やしてでも楽しめる卓の実施がエキサイティングなTRPGと認識されているのかなと……。

笑う

 確かに、1聞いて2以上を理解し、期待以上の返答が出た時のセッションの快感は非常に気持ちいい。ジョークで言うなら事故率を下げるとは、このジョークの何が面白いのか一々答える野暮ったさに似ているのかもしれない。

 この理屈を以前ツイートしたら、めっちゃブロ解やブロックされまくった。だからこの論点が正しいのか正しくないのかはよくわからない。でも、その理屈に辿り着いたのはHOの時の話が起因していたのかもしれないなぁ……と改めて思った。

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■ツイートで見るHOに対する一家言
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 HOに対するイメージが「補助輪」「射出装置」「免罪符」「衝突安全装備」「安全帯」等色々あるんだなぁ~と改めて教えて貰って驚きました。2000年当時の自分は……公式と自作シナリオとのHOの質の差に驚いて負荷にしかなってないんだなと思ってて…イメージがわかなくて困ってたなぁ……

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卓

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安全帯

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衝突安全装備2

 あながち間違ってないと思う。無くても問題無い人にとっては不要だし。でもシステムデザインとして出来ない人向けに設計するのは普通かと。
 また、本当に上手な人なら補助輪付きシステムでもちゃんと使いこなして欲しいとも思う。
 個人的には補助輪よりも衝突安全装備という言い方をしたい。

 そうか、衝突安全装備と言ってたけど、初心者が楽しく遊んでるのを横から見てて事故りそうで危なっかしいから口出ししてしまうけど、その必要性を感じてない人からは疎まれるというところもよく似てるな。あくまで安全装備だから通常は無くても支障が無いところも。

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補助輪3

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射出装置3

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Uターン

 ハンドアウト、個人的には最初に使ったときから今までシナリオ作成の手間は増えるどころか、減らすための手段として使ってることのほうが多い気がします
 ハンドアウト無しでプレイヤーたちのキャラ設定色々拾ってシナリオ作るより、明らかに楽なんですよね……

 特にキャンペーンやるときは、ハンドアウトを用意しておくことで、シナリオの大筋は決めやすいし、推奨クラスやスキルを記入しておくことで、完全フリーにキャラ作られるよりは戦闘バランスとかも取りやすくありません?

 特に今みたいにキャラ作成から集まってやろうぜ!がやりにくい環境だと
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金属バット

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免罪符

 やられて困ることを潰すための文章だから守ろう守らせよう、きちんと書こうだと思う。ハンドアウトは守ってあるという免罪符

 書いてあることを守ってないならプレイヤーの責任、書いてあることは守ってあるならシナリオ書いたやつの責任

 レギュレーションシートとか書面で事前にきちんと提示する。

 シナリオ組んだ書いてみた、どういう壊れ方するかシュミレートしてみよう、その上でその壊れ方がまずいなら止めるためのハンドアウト書こう。

 シナリオ書いてみた、コンベンションで見かける知人、友人、先輩の方々顔を思い浮かべて、頭を抱えてからがハンドアウト

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目標

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目標を見定める

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書き込み

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達人

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■まとめ・所感
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 元々は逆説の部分だけを深堀りするつもりだったんだけども、様々な意見をいただいたので、更に考察する上のヒントになるのではないかと思って、残す事にした。

 シナリオハンドアウトはそれだけ、何か思う事のあるギミックなのだろうと思うと本当に興味深い。

感謝

 ここまで読んでいただきありがとう。
 アナタの何かの役に立てられたら嬉しい…。

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つづく……。














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