見出し画像

スタンダード 茶単①

茶単(Mono-Brown)とはアーティファクトを主軸に展開するデッキである。アーティファクトカードの背景色がかつて茶色であった事から呼ばれる。
マジック黎明期から存在するデッキタイプだが、当初は強力なマナ・アーティファクトが豊富な反面、それらを活かせる呪文や強力なアーティファクト・クリーチャーに乏しく、茶単=ファンデッキという認識が一般的であった。しかしKai Buddeが赤茶単で優勝した世界選手権99以降は、トーナメントレベルのデッキタイプとして認知されるようになり、様々なタイプの茶単デッキが作られるようになった。(MTG wikiより)


茶単。それはアーティファクト愛好家の夢。
カードプールの広いレガシーやヴィンテージ等でしか基本的に成立しませんが、無色をカラーとするエルドラージなどがピックアップされたセットが登場するとその限りではありません。

昔一度MTGアリーナを初めて諦めてしまった私も、無色カードをふんだんに使ったデッキに憧れがありました。(下記Note参照)

今のスタンダードで茶単がデッキタイプとして存在するかと言うともちろんNO。「兄弟戦争」「機械兵団の進軍」はアーティファクトが前面に出たセットではあったものの、実用的な無色のカードはフィニッシャー級の神話レアや一部のレア、それ以外は【蘇生】、【試作】などで色が入ってくるカードでした。
それらを活かした「白茶単」「赤茶単」「イゼットアーティファクト」などのデッキタイプはまだ見られたものの、純粋な「茶単」とは程遠い…

普通に使うし、強いし、好きだけど…



茶単の定義自体が人それぞれなので自由だと思いますが、やはり茶単と言い張るには「基本土地が入っていない」ぐらいは必要でしょう。

こちらの画像は私のデッキ一覧からです。

このデッキ、何か変…


MTGアリーナでは、そのデッキに入っている土地の色に対してアイコンが付きます。多色土地でも同様。逆に土地以外のカードの色には関係なく、土地が山しか入っていない【赤単】に青のカードを入れて保存しても、青のマークがつくことはありません。
では、5色の基本土地を1枚も入れないとどうなるか?答えは画像の通り、
色を表すアイコンが表示されません。(無色マークは存在しないようだ)

このデッキの土地がどうなっているのかお見せします。

色々バージョンがあるので一例ですがこんな感じです。
ローテーションが3年に伸びたスタンダードの優秀な土地がここに集結。

本当にデッキとして成り立っているの?と思われるでしょうが、
実は今の環境、茶単を成立させるのはそこまで無理ではないんです。

今日からNote3記事にかけて茶単デッキの話をしたいと思います。



デッキ内容の解説の前に、なぜ茶単デッキが成り立つのか、その理由を説明していきます。


①白の全体除去が豊富

いきなり白の話が出てきたので目を疑われたと思いますが、決して別のNoteにワープした訳ではありません。

カードパワーの上昇が止まらない新セットでは、全体除去も優秀なものがたくさん登場しています。


【平地】がないデッキと関係は無さそうですが、これらの全体除去は茶単でも使用できます。
無色土地の中でも、以下の用に枠が金色(黄色)のカードは、無色1マナを
好きな色のマナに変換できる能力を持っているので、これによって茶単でも
白の全体除去が採用出来るという訳です。

フィルターランド達

その気になれば、5色全ての色のカードが採用可能なのが茶単です。
※私が採用しているのは今の所白のカードだけです

「証人隠滅」は6マナで、「太陽降下」は7マナで使える。
重すぎるだろ!と思われるでしょう。しかし全て無色マナであることを忘れてはいけません。白単の7マナと、茶単の無色7マナは全然違うんです。
マナ加速のしやすさが大きな差になるのですが、それはまた次回。

茶単デッキは戦えるクリーチャーがほぼ居ないのでどうしてもコントロールデッキにならざるを得ません。だからクリーチャーが並んだ盤面をリセットするカードは絶対に必要になります。
単体除去も基本的に無色では存在しないので、全体除去無しではとてもじゃないがやってられない。
無色マナしか見えていない相手はこちらが全体除去を撃つことは想定していないことが多く、白のデッキに比べて不用意に並べてくれますよ。


※この時点で「白シンボルのカード入れるなら茶単ではないのでは?」と
思われた方へ、ごめんなさい。


次回に続きます。
もう既にデッキは完成しているのでフリープレイに潜っているのですが、
遭遇したらびっくりして下さい。

今まで作った変なコンボデッキよりも普通に勝てる…

↓続き




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?