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イジリー岡田が間近で見た、素顔の「乃木坂46」-インタビュー(乃木坂46)

ちょっと前の記事ですが、初期の乃木坂バラエティ番組のMCをされていたイジリー岡田氏のインタビューを読みました。

その番組「NOGIBINGO」は現在もなんとかチューブでその番組を断片的にですが見ることができますが、メンバーが本気で嫌がってたり泣いてたりする、今ではもうできないような過激なボケはすごいと感じます。そんな気持ちが悪い芸風でメンバーに忌み嫌われてた(風)のイジリー岡田氏ですが、心の奥ではメンバーの事を考えて、彼女らのグループとして個々人としての活躍を願っていたってことがよく分かるインタビューなので、読んでない人はぜひ読んでくだされ。

以下、インタビュー記事を引用しまくり

ただ、あちらの番組(乃木どこ?あるいは乃木中)は選抜メンバーが中心に出るというシステムだと聞いていたので、『NOGIBINGO!』はいわゆるアンダーと呼ばれる選抜外の子たちがチャンスをつかむ番組でもあったのかなと捉えていたところがあります。

今、ホリプロに在籍している永島聖羅(1期生)もアンダーが長かったんですけど、ちょっとでも『NOGIBINGO!』で映る時間が長いと、握手会の列も長くなると話していましたから。そういう意味でも、アンダーの子たちが頑張っていた印象が強く残っているんですよね。

これがAKB48だと目立たなきゃ負けなので、「私が、私が!」っていう感じで、みんなガツガツと前に出てくるんですけど(笑)、乃木坂はそうじゃないんですよね。極端な場合、30何人いても誰も前に出ようとしないときもありましたから。そういう時は生駒(里奈/1期生)ちゃんや永島聖羅、それから能條(愛未/1期生)さん、川後(陽菜/1期生)さん…あと高山(一実/1期生)さんあたりに振って、しのいでいました。

そんな風に「私が、私が!」っていうのがなかったので、『NOGIBINGO!』では試行錯誤しながらシーズン1から4ぐらいまでは探っていった感じでしたね。

AKBとの違いがよく分かる。みんなおとなしいっていうのも乃木坂の伝統っぽい(ただし一部を除く)。

3期生が加入してくる時、ファンの人たちがすごく彼女たちを評価していたんですよ。「すごい子たちが入ってきたぞ」って。ただ、実際に番組で一緒になってみると、やっぱり最初は喋れなくて。1期生と2期生も一緒だったからかもしれないですけど、「あれ?」と思ったりもして。
(略)
だから、毛利(忍)プロデューサーが僕のアシスタントとして、1期か2期のメンバーをサブMCに置いてくれて。先輩も入れてフォローしていくという体制をつくってくれたんです。確か初回は秋元真夏さんと生駒ちゃんがサブでついてくれたんですけど、2人が全力でフォローしてくれたのを覚えています。

イジリー氏も語っているけれど、今ではすっかり乃木坂の顔になった3期生たちにも参加当初はまだまだ素人で苦労したっていう、こんな番組を成立させるための裏話を聞くのが好き。
それを考えると5期生の熟れ方はすごいな。

当時は桃ちゃん(大園桃子/3期生・2021年卒業)がね、すごく繊細でしたから。『NOGIBINGO!』恒例のドッキリなんだけど、僕がロッカーからブリーフ一丁で出てくるっていうコーナーで、3期生はグループに入ってから日が浅いのもあって、どうリアクションしていいかわからないわけです。と…泣くしかないわけですよ。あ、向井さんは笑っていたなぁ。

マネージャーさんからも、「大園は長い目で見ていただけると助かります」と言われていましたから。

ほかの子たちは「え〜、私の服のどこがダメなんですかぁ〜」って言うんですけど、桃ちゃんは真に受けちゃうから、スタジオ前室で声を張り上げて大号泣しちゃって。あの時は本当に大変でしたね。

大園桃子さんって本当に正直で真っ直ぐな人なんだなぁって改めて思う。

ただ、僕は幸せなことに乃木坂がすごいグループになって行く過程をリアルタイムでずっと見届けられたから、そのめぐり合わせには本当に感謝ですね。しかも、僕が『NOGIBINGO!』のMCを担当した1から10の間、最後の最後までメンバーはいい意味で変わらなかったと思っていて。グワ〜って売れていって、『紅白(歌合戦)』にも出場するくらいの人気グループになるんですけど、『NOGIBINGO!』のスタジオに入ってきて、収録が始まる前にワチャワチャして、終わって帰るまでの様子は、終始一緒でしたね。

それはたぶん、誰か一人が押し上げたわけじゃなくて、全員で力を合わせたからっていう意識があったからじゃないかなって。そこが素晴らしいですよね。関わったメンバーは1人ひとり、ちゃんとエピソードが浮かぶんですよ。何か学校の先生みたいな気分です(笑)。

ドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方」の監督が、「乃木坂のメンバーって裏表がないって聞いてて、それって嘘だろう?って思って現場で直接会ってみたら本当に裏表のない子たちで本当に驚いた」ってコメントしてたけど、イジリー氏の話からも初期の無名時代からトップアイドルになってもその中身は変わらなかったんだろうなーって思える。

ライブで歌って踊っている時の彼女たちは、やっぱりスターなんですよ。『NOGIBINGO!』の1が終わったぐらいだったかな? 横浜アリーナで行われたデビュー2周年のライブが初めて観たライブだったんですけど、ステージの上にいる彼女たちはみんな輝いていて。「うわっ、スターだ!」って思ったんですけど、後日、収録スタジオで会うと、ライブの時とは全然違う雰囲気なんですよね。その控えめなところとのギャップは、魅力の一つなんじゃないかなと思います。野心はあるのかもしれないけど、それがにじみ出てこないのが、乃木坂らしさなのかなって。

イジリー氏が語ってる「AKBはグイグイくるけど、乃木坂は控えめ」っていう評価は、実際に両グループと長く共演してきた人だから言えることで、それぞれの差の本質を言い当てているんだと思います。どちらがいいとか悪いとかいう問題ではないよ。

乃木坂メンバーとはどんな人達なのかっていうのは、前キャプテンの桜井玲香さんがドキュメンタリー映画「悲しみの忘れ方」の中で語った視点が乃木坂46の本質を表していると思います。

それは今も変わらない。

乃木坂の基礎を歯を食いしばって作り上げてきた1期生たちが全員卒業してもずっと変わらない。

「マイナスなことを変えよう変えようとつねに思えてるコたち」

桜井玲香

秋元真夏ちゃんが卒業すると、乃木坂を苦労して立ち上げてきたメンバーだった1期生がだれもいなくなり、32ndシングルはそんな1期生がいない初めてのシングルになる。
誰がセンターになるかはわからないけれど、ファンに限らず誰もが「やっぱ乃木坂だな」って思えるグループで有り続けてほしいと願っております。

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