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花鳥風月には気を付けろ

2019年最終出社日、会社の女の先輩と2人だけで飲みに行った。

その先輩と飲む店はいつも決まっていて、会社の近くにある9割9分おじさんがお客さんの小さい焼き鳥屋。たまたま入ったらささみが死ぬほど美味くて、それ以来ずっとその先輩と飲む時はその店が定番になってる。

その日も「ささみ100本食える」などと言いながら仕事のことやお互いの話をした。

最近、季節ごとに変わりゆく花を見て美しいと思うようになった。
アメリカから送られてくる甥と姪の写真を、朝会社に行く電車の中で見て(大きくなったね)とたまに目頭を熱くさせてる。
という話をしたら、

「花鳥風月には気を付けろ」と言われた。
井上陽水が言ってた言葉らしい。(詳しくは知らん)

どうやら人は老いていくと花鳥風月を愛で始めるらしい。

井上陽水の言葉を引用してくるあたり、あんたもたいがいBBAだぞ。と思ったけど言わなかった。

「夕陽の写真を撮るのが好きだ」と言ったら、
「年寄りは朝日のほうが好きなもんだ」と母親が言っていた。

沈みゆく夕陽の哀愁より、これから始まる朝日にエネルギーをもらうらしい。

何を美しいと思うかはそれぞれだけど、
鳥類に全く興味がない自分が
「鳥のさえずりが心地よい」と言い出したら、だいぶ弱ってる証拠だという評価軸は参考程度に持っておこう。

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