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地球存続に向け、人類が挑む 新しいエネルギー社会を創造する



究極的なエネルギーソリューション「核融合」によって、地球の課題を解決し、人類に新たな未来をもたらす。


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(163)

<京都フュージョニアリング株式会社> 
 2019年に設立され、京都大学の核融合研究の成果に基づき、核融合特殊プラント機器の開発を行うエンジニアリング会社で、核融合の商用化に必要な技術の研究開発を行い、世界各国の核融合研究開発機関や企業を顧客に持ち、2022年に世界初となる核融合発電試験プラント「UNITY」の建設を発表し、2024年の実証実験開始を目指している。2023年には、シリーズCラウンドにおいて 総額105億円の資金調達を実施し、累計調達額が122億円に達した。

同社は、以下のコア技術を保有している。
・ジャイロトロンシステムの技術力:ジャイロトロンとは、磁場閉じ込め方式の核融合炉において、プラズマ状態を作り出すために必要な加熱システムで、長年にわたり国の研究機関等で多くの研究者によって研究・開発の実践をベースにしながら研究開発を行い、産業転用できるよう取り組んでおり、英国原子力公社(UKAEA)や海外のスタートアップ企業からの受注実績を持ち、核融合産業だけでなく、他産業への応用も期待される技術だ。

ジャイロトロンシステム

・燃料サイクルシステムの技術力
核融合炉において、燃料であるトリチウムの供給を絶えず行うためには、燃料を排気・分離・循環させる技術が必要で、世界でも有数の水素同位体の取り扱いや管理に関する豊富な経験と技術、そして関連設備を持つ「カナダ原子力研究所」と連携し、研究開発を加速している。

燃料サイクルシステム

・熱サイクルシステムの技術力
核融合炉から熱を取り出すためには、フュージョンエネルギー特有の環境に対応する独自の材料と、高熱効率に適したプラント設計が必要で、同社は独自材料からプラント設計までを一つのシステムとして開発に取り組んでいる。

熱サイクルシステム

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★ 太陽や恒星が輝くエネルギー源であるフュージョンエネルギーは、エネルギー問題と地球環境問題を同時に解決する次世代エネルギーとして期待されている。国際プロジェクトとして進められているITER計画に加え、近年では諸外国で民間投資が増加したことにより、フュージョンスタートアップによる研究開発も加速し、フュージョンエネルギーの早期実現と産業化に向けた動きが活発化している。

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◆ その中にあって、同社は核融合のスタートアップでも唯一無二の立ち位置を取る。核融合反応自体の実用化をビジネスにはしない。あくまでもビジネスの主軸は、核融合熱を取り出す装置などの販売と、コンサルティングや設計受託などのプラントエンジニアリングだ。世界中の研究機関と核融合炉を研究開発する民間企業などに、核融合のビジネス化に必須の部品やノウハウを提供している。

❤ さて、世界初の核融合発電試験プラント「UNITY」(Unique Integrated Testing Facility、独自統合試験施設)が2024年に実証実験を始める。このプラントは、核融合反応により発生するエネルギーから熱を取り出し、それを発電につなげる一連のシステムを実証するためのもので、炉心プラズマへの安定かつ安全な燃料供給を行う「燃料サイクルシステム」、熱を取り出す「ブランケット」、取り出した熱を輸送する「液体金属ループ」、「先進熱交換器」および「発電システム」、プラズマを排気する「ダイバータ」、「水素同位体回収循環装置」。これらのシステムは、核融合炉と同等の高温・強磁場の環境を放射性物質を用いずに構築し、一連の発電システムを実証する。「UNITY」の建設は2022年8月に開始され、2024年12月には発電実証試験の開始が予定されている。

この実証実験を基に、核融合エネルギーの商用化に向けた未踏の炉工学製品群の開発が進められ、究極のフュージョンエネルギーの商用化が”日本の技術”により、はじまるだろう。 

ヨッシャ~!!

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎京都フュージョニアリング コーポレートサイト
https://kyotofusioneering.com/
◎Introduction Video - Kyoto Fusioneering
https://youtu.be/tkrThyJ2VII?si=daTUmVHA_LIuqYsV
◎核融合発電 カギを握る民間の突破力【日経モープラFT】(2023年7月20日)
https://youtu.be/sT9cuSbHBbI?si=fUMm94bo-vKEbTRt

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