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コア技術の転用を模索し、環境保全とともに事業開拓へ



下水処理場で培った技術をパーム排水処理に展開し、マレーシアの環境対策に寄与

★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(100)

<阪神動力機械株式会社>
 昭和初期より減速機メーカーとして活躍した、旧株式会社特殊歯車製作所の事業を継承して1950年に設立され、大阪市に本社を置き、歯車減速機の開発・生産を主に、水処理施設や河川施設などの動力装置、および自動機・省力機を開発から生産、アフターメンテナンスまで一括して行う、資本金7260万円、従業員数約100名の産業機器製造業だ。

1973年に兵庫県氷上郡(現丹波市)に新工場を建設操業し、減速機部門の生産体制の増強と共に、省力機部門においても独自の新製品を開発。近年は水処理用各種駆動装置、アクアレータ※、また河川・ダムのゲート開閉装置用各種減速機、小型開閉装置を製作している。

アクアレータ


※アクアレータとは:水中機械式曝気撹拌装置で、公園池やお堀、貯水処理施設等に設置し、底水を吸込水面から噴水させることで上下対流をつくるとともに水の落下により水中に空気を送り込み、池水を好気的にし腐敗を防ぎます。

同社のアクアレータは、は活性汚泥法(微生物によって汚濁物質を処理する)工程のコア設備として日本の下水処理場の約6割で採用されている。

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★ パームオイル生産はマレーシアとインドネシア両国で世界シェアの9割以上を占める。中でもマレーシアはパームオイル産業の主要産業化政策を推し進めており、その近代化と増産に力を入れていたが、生物多様性への影響や土地問題のほか、全国で約430に上るパームオイル工場からの排水による環境への影響が懸念されていた。
 2013年度のJICA案件化調査に採択された「マレーシアパームオイル工場の排水処理高度化・循環利用案件化調査」は、こうした課題と中小企業の技術・製品のマッチングを主眼に実施された。

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◆ 同社の提案で、「パームオイル工場の排水処理高度化・資源循環利用、普及・実証事業」 が2014年に採択され、アクアレータによる実証実験が始まり2017年9月まで実施。パームオイル工場の排水を浄化し、マレーシアの環境対策に寄与した。

❤ この実証実験の終了までに、民間企業からの引き合いが相次ぎ、アクアレータの受注が30台あったそうだ。

・・・SDGsの課題解決は、CSV(共有価値の創造)を見つめ、自社事業の中から見つけることで、事業発展に繋げる・・・という好例のような気がする・・・
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同社のCSV概念

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎阪神動力機械株式会社 コーポレートサイト
https://www.hanshin-pm.co.jp/
◎水中機械式曝気撹拌装置「アクアレータ」
http://team-e-kansai.jp/wordpress/wp-content/uploads/1601_Hanshin-Engineering.pdf
◎アクアレータ プロンモーションビデオ
https://youtu.be/icNAyUzLFEE

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