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環境や社会へのポジティブ・インパクトの重要性



産業廃棄物による環境負荷低減の取り組みが
地域における「循環経済」を実現。そして・・・


★今日は共創の時代・・・ソーシャル・インパクト(8)

<⽊内酒造株式会社>
 1823年(文政6年)に茨城県那珂市の庄屋木内儀兵衛によって創業した酒造メーカーで、酒類製造・販売・飲食事業を行っており、主力商品はクラフトビールの常陸野ネストビール。他にも木内梅酒や日の丸ウイスキーなどの銘柄がある。また、常陸野ネストビールはアメリカを中心に海外40か国の地域に輸出されている。コロナ禍以前の2019年6月期の売上高は約23億円。そのうち、ビール販売量の約5割が海外向けで、最大市場の米国では年間で150万本(330ミリリットル入りベース)の出荷量。従業員約50名の中小企業だ。


同社はアイデアと実行力で様々な取り組みを行っている。
 「SAVE BEER SPIRITS」
コロナ禍における営業⾃粛により、飲⾷店では⼤量のビールを廃棄せざるを得ない課題を抱えた。これを解決するため賞味期限が迫ったビールを集約、無料で蒸留を⾏い「クラフトジン」として返送する取組を実施。国内各所から集められたビールと飲⾷店等関係者の想いが、ぎっしり詰まったクラフトジンが誕⽣。
 「BREWERIES UNITE FOR IBARAKI」
コロナ禍で⼯場から出荷されずに⼤量に蓄積されたビールを原料に、⼿指消毒⽤の⾼濃度エタノールを製造。アサヒビールやキリンビールとの協⼒の元、両社の⼯場から集めたビールを自社⼯場にて蒸留、製造した⼿指消毒⽤⾼濃度エタノールを、その⼊⼿に苦慮していた⾃治体や医療機関等各種機関に無償提供。
 「⽇の丸ウイスキー」
ビールを製造する過程で、規格外とされる⼤⻨を活⽤したウイスキーを考案、2016年に本格始動させ⾃社ブランド「⽇の丸ウイスキー」が誕⽣。

「⽇の丸ウイスキー」 ビールを製造する過程で、規格外とされる⼤⻨を活⽤したウイスキーを考案、2016年に本格始動させ⾃社ブランド「⽇の丸ウイスキー」が誕⽣。
「SAVE BEER SPIRITS」 コロナ禍における営業⾃粛により、飲⾷店では⼤量のビールを廃棄せざるを得ない課題を抱えた。これを解決するため賞味期限が迫ったビールを集約、無料で蒸留を⾏い「クラフトジン」として返送する取組を実施。国内各所から集められたビールと飲⾷店等関係者の想いが、ぎっしり詰まったクラフトジンが誕⽣。

昔から酒類業界では、廃棄物を無くす取り組みが⾏われており、清酒の酒粕を蒸留して焼酎をつくる。ワインのしぼり粕からブランデーを作る等。ただ近年は、それらがなおざりにされており、同社は昔からの製法を検証し合理的な考えでものつくりを進めている。

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さて、ここからが本題。
同社はこれらの取り組みが、第三者機関である常陽産業研究所に評価され"ポジティブ・インパクト・ファイナンス"として常陽銀行が幹事金融機関となって、8億円をシンジケートローンで調達した。 同社が評価されたポジティブインパクトは、(1)地域発展への貢献と人々の暮らしへ愉しさの提供、(2)伝統の継承と新たな挑戦によるオンリーワンの追求、(3)環境に配慮にした持続可能な事業の推進 、(4)雇用の場の創出と快適な職場環境。 
※実際の評価書が全公開されている。(下記のポジティブ・インパクト・ファイナンスに係る第三者意見リンク参照)

インパクト/ファイナンスの位置づけ(環境省)

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★環境面及び社会面にポジティブなインパクトを生み出す意図を持って活動する”企業や組織”に対して投融資を実施するファイナンスとして、SDGsの推進が企業や組織の社会評価指標となりつつあることを認識しておく必要性があるよね・・・

・・・でも最近のスーツ着たビジネスマンは襟にどやっ!とばかりにSDGsバッチ着けてるよね・・・それは なんだかなぁ~ (;´∀`).

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎木内酒造株式会社 コーポレートサイト
https://kodawari.cc/
◎ポジティブ・インパクト・ファイナンスに係る第三者意見
https://www.jcr.co.jp/download/8e00e86acaccbcd97e4b423e79acc8d4a9a2ac9da2bc223e09/22d0915.pdf
◎木内酒造_KIUCHI BREWERY プロモーションビデオ
https://youtu.be/fU0EOX4dakE


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