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懲戒処置の終わりはいつなのか?

サッカー競技規則第12条に
このような項目があります

カードを示すためにプレーの再開を遅らせる
主審が警告または退場と判断した場合、
懲戒の罰則の処置をし終えるまでプレーを再開させてはならない。
ただし、主審が懲戒の罰則の手続きを始めておらず、
反則を犯していないチームがすばやくフリーキックを行って、
明らかな得点の機会を得た場合を除く。

これは、通常クイックの保証と呼ばれていて
ファウルをされた方のチームの権利です

サッカーの試合を観ているとたまにありますよね
ファウルで笛が吹かれたと思ったら
あっという間に再開してるって事

ちょっと古いですが、こんな事例があります

主審はイエローカードを提示しますが
ブッキング(誰にイエロー出したかを記帳する)前に
選手は再開をしてしまいます

私レベルの審判だと、確実に混乱するケース(笑)

しかし、扇谷主審は、プレーの再開を認めて
アドバンテージと同じゼスチャーを示します

そして、次にプレーが切れた時に
すばやくブッキングされています

通常、このケースであればプレーの再開時には
笛を吹くことが望ましいとされています

競技規則には、そもそも笛の吹き方に関する項目がありません
笛は携行しないといけないと書いてあるだけ

では、懲戒処置の終わりはいつなんでしょう?

イエローカードを下した時?
ブッキングが終わった時?
再開の笛を吹いた時?

競技規則には、処置が終わるまで再開させてはならない
と書いてあるだけで、いつが終わりとは書いていません

扇谷主審は、アドバンテージのゼスチャーをすることで
処置が終わっていることを示し、ゲームの流れを
切らない様にされています

そして、競技規則との整合性も担保

1級審判員のレベルの高さを示すジャッジでした


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