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あたまのなか@本

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読んだ本の感想や書評について書いています。1冊読んだら、1つ書く。
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#家族

「しっかりしている」と言われるのが嫌な理由

以前、「しっかりしているね」と言われるのが嫌いなことを書いた。 多分、この理由は、「しっかりしなさい」って子どもの頃母に言われたからだと思う。 「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」 「出先なんだからしっかりして」 20歳になる弟が、先日、母親に向かって、「相当オレを甘やかして育てたよねぇ?美沙(私)に結構ひどいこと言ってたよね。」って言ったらしい。 笑いながら、弟って母親と姉のこと、そう見てたんだ〜と思ってしまった。 どこか、心のなかで”しっかりしていなきゃいけ

過去をリブートし、進みたい方へゆく。

メグ・ジェイの『逆境に生きる子たちーートラウマと回復の心理学』を読んだ。 英語のタイトルは"Supernormal”なのだが、この本では、家庭内暴力や親のアルコール依存性、育児放棄、両親の離婚、わいせつ行為、誘拐など、何かしら「逆境」のなかに生きつつも、それを乗り越え、成功を収めた人たちのことを「スーパーノーマル」と呼んでいる。 スーパーノーマルが持つ力は、レジリエンスの力に近い。この本では、子どもたちがそれぞれの「逆境」をどのように感じ、どのように世界や物事をとらえ、ど