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ビクターの 名スピーカーSX500DE

日本ビクター 僕が15歳の頃、今から48年前、ビクターSX-3という白木仕上げで黒いパンチングメタルの2ウエイのスピーカーが大ヒットしました。確か最初の価格が27500円だったと思います。欲しくて欲しくて!公立高校に合格したら買ってもらえるということで、受験勉強を頑張ったものです。バッチリ合格して、買ったのはスピーカーを除くアンプ類で、肝心のスピーカーは、叔父の自作品を使うことになったのでした。その後、そのスピーカーが故障!新しく導入したのはSX-3ではなくて、ダイヤトーンの人気機種DS251MK2でした。SX-3はアンプにパワーがないと鳴らしきれないというのが、お店の方の意見だったのです。

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これは、1972年のジャズ専門誌のスイングジャーナル誌の別冊最新ステレオプラン72の中の写真です。右の白木のスピーカーがSX-3です。黒いアンプはサンスイ、シルバーのアンプはラックスです。15歳の僕はこの写真に完全にノックアウトされました。自分で稼げるようになったら絶対自分のオーディオルームを作る!と心に誓いました。記念すべき写真なんです。

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レコードプレーヤーにオープンリールのテープデッキ、カセットデッキ、 FMチューナー、4チャンネルシステムのためのリアスピーカー、狭いけれどウッディな味のある部屋!オーディオラックに目が点になりました。コンクリートブロックを黄色にペイント!カットしたベニヤ板を黒く塗って組み合わせただけのラックなんです!その後、もちろん真似しました。

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今は友人からSXー3の発展形である、SX-500DEというこのスピーカーを借りて、昨日から聴き始めました。SX-3の密閉型からバスレフ方式に変更になっていますが、気品のある素晴らしい艶のある美音!迫力のある低音!痺れています。ビクターもオーディオ不況ということで、今はかつての名門トリオから変わったケンウッドと合併、なんとか頑張っているようですが・・・このような、まるで工芸品のような品格のあるスピーカーは作っていないようです。良いものを長く作り続ける、それがしっかりとユーザーに受け入れられて、続いていく・・・・そういう、市場が現在ないんですねえ・・・・とても残念です。

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 今はこの小型の10Wのアンプで鳴らしています。重厚長大!大艦巨砲型のオーディオを長く追求してきた僕にとって、このようなシステムを再構築するのは、実に意識革命が必要なんですね!クラシックのギターが実物大の音量で美しく鳴らせるように修行中です。

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接続ケーブルも出来る限り、一つのブランドで統一して、音のフィロソフィーを統一したいなあと考えています。

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高さもリスニングチェアに座って、高音のスピーカーが耳の高さになるようにセッティングしています。正三角形の頂点に座って音のイリュージョンを体験することは僕にとって最高のくつろぎの時間です。部屋の寸法を測って、6畳間の寸法がわかるように、黄緑色のテープを貼ってシミュレーションしています。

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今までのスピーカーSX-300です。やっぱりSX500DEとは、スケールが比べ物にならないです。低音部の充実度、音の隈取りなども・・・・

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飴色の美しいエンクロージャーと伝統的な黒のパンチングメタル 借り物ですが、48年経って夢が叶っています!本当に音も姿も美しいスピーカー ビクターSX500DE ドルチェです!

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