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釣行記-28【アカハタ新聞その7 沼津は失恋レストラン(まぐろ)、というか、どちらかというとホテルカリフォルニア】

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どうもこんにちわ。釣行記の第28回目です。いつものアカハタ新聞です。スターリンと岡田眞澄とサダムフセインとフレディマーキュリーは似ていますね。

イ.であって欲しい。ま、どうでもいいですかね。。

そもそもの話なのですが、伊豆大島方面に向け、まぐろとかかつおとか探しにいく旅とかどうですか?という話をジグ宮さんとしてまして、メンバーも揃ったのですが、最近の週末狙い撃ちな荒天。案の定、中止。この時点でまぐろには失恋。荒天が壊したぼくたちの心を優しくつつむ椅子はどこにあるんだろう。

じゃーどうしますかね、という話を、メンバーな、山ん田ぱいせんとN岡さんとしてましたところ、山ん田ぱいせんは厨二男子のように「釣りたい、なんでもいいから釣りたい、釣れなかったら死ぬ」とまでは言っていないものの、まぁ釣り行きたいですよね。なのに東風が荒ぶりそうで、でも逃げ場を探すとですね、あるんですよ、風裏というか、いけそうなとこが。それがNUMAZU。NAMAZUじゃないよNUMAZUだよ。

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
菅原道真

東風、好きなのですが、沼津、いろいろと思うところがあります。何回か行きましたが、その全てで高速を降りるのに失敗。沼津で降りたと思ったら何故かまた料金所、というゴールドエクスペリエンスレクイエムにいつまにか攻撃されていたようなループ。分岐を右で街中、左で再度東名にインというトラップにヤラれ続けていました。詰めの詰めの作業、全体工程で言えば2パーセントほどの割合だと思いますが、最後の仕上げでいつも失敗してました。
あと、いつものボート屋の担当の女性がかわいい。場合によっては恋に落ちそう。あとしらす丼美味い。なので、釣れるのですが、沼津とサビキとアルコールはほどほどにしないと人間廃業しそうなんですね。ま、結構前にしてるんですけどね、2016年くらいに業としての人間は。ならいいか、と。

そのため「沼津」での五目釣りを提案、恋に落ちることも厭わずに、ね。するとジグ宮さん不在のままトントン拍子で話は進んでしまい、ボートも予約完了。結局全員揃って行くことが出来て、あらかじめ予定されていた殺害の記録を上書きするように沼津まで行きます。

最初からわかっていたことなのに、いざ目の前にするとやはり辛くなる出来事ってまぁまぁありますよね。例えばその先は行き止まりになっている隘路に迷い込んでしまったけれど引き返せない、そしてやはり行き止まりだった。そんな場面で去来する無責任な悲しみが、たまたま掘り当ててしまった泉から湧き出る涙のように、とめどなく溢れ続ける雨の中、東京組は集合し、一路東名を西に向かいます。ほどなく到着。でも結構遠いね、やはり。

この日、荒天だったのは東京近辺のみのようで、神奈川も西の方であれば曇天。マリーナ至近のセブンイレブンは相変わらず災害直後のような品揃えではあるものの、沼津も釣りには最適な曇天。830出船です。

え?妊娠してない?

仕方ないので釣りに集中しましょう。沼津では以下のサカナが釣れるようです。
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1)根魚(オオモンハタ、アカハタ、ホウキハタ、クエ、カサゴ)
2)青物(ブリ、カンパチ、鯖)
3)その他底物(真鯛、エソ、ガンゾウヒラメ)
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釣りたいのは2)でも、移動しているので探し続けるのは、鬼ごっこみたいになっちゃいます。一番遠いポイントは1)が確実。よって、狂う、ではなくクルーのみなさんと、みなさん釣りジャンキーなのでやっぱり狂うでいいのかもしれませんけれど、緊急協議した結果、一番遠いけど一番カタそうなポイントに直行します。帰りにぶりの群れと会えたらラッキー、的に。まぁ、前回と同じ感じです。そして到着。

まずはみなさんに過酷な根掛かりを体験していただきます。根掛かりひどすぎて、川平慈英さんのように唸ってる人もいます。そんななか、山ン田ぱいせんがアカハタゲット。

上着がアカハタと同じジャンルの色なので油断しちゃったんでしょうね。N岡さんにおかれましては、そんなには釣れないサカナ、という印象だったようで小さく歓喜しておりました。

その後、すぐにジグ宮さんが巨大魚を捕獲。

デカすぎて本人どころかサカナすらフレームイン出来ておりません。

一方、ぼくは、いつも通りにヘンテコなリグで始めアタリすらない。言い訳があるとしたら、この日は風が強くて、流し方を工夫しないとあっという間にポイントから外れちゃうので、操船に集中してたから、ですかね。。。ただ、これを言っちゃったらお終いなのかもしれませんが、この釣りに飽き(ry。。。w

正確に言うと、飽きたわけではなく、ぼくが求めるものが少しずつ変容してきて、こちらの要求通りにならなくなり始めている、充たされ切らない、叶いもしない希望や要望が芽生えちゃった、と言ったところでしょうか。ありがちなトラップです。
会話のフリをしてお互いの主張だけを押し付け合う、押し付けているつもりでも双方ともに受け取っていない、そんな乾いた人間関係に似ているんですよね。こっちとしてはこれまでと違う手法でこれまでとは違った感じ、大きさなんかですが、を味わいたい。根魚のみなさんにおかれましては、バルトなら釣られてやってもいい、と。違う違う、そうじゃないんだよ、と。

根魚がぼくにくれるもの、ぼくが根魚にしてあげれること、そんなの釣るだけですけれどw、うまくバランスしてないなぁ、と思うのですね。さらに言い換えるとすれば、根魚たちは何も変わってないのですけどね。流行りを終えた洋服みたいに、流行りを買っていたため流行りがなくなればそれはただのシャツ、シャツとしての機能は十分なんだけれど、流行りを買っていた身としては既に不要なものになっている。そんなことを思ったりもしたり。。

なかなか、うまくいかないものです。もっと強いのクレよ、もっとキッツイやつ頼むよ、ドーパミンもエンドルフィンも気絶するくらいに絞り出さしてくれよ、2時間は鳥肌がおさまらないくらいの命のやり取りをしたいんだよ、それが出来るなら100年でも一睡もしないで到達出来る手法を考えるぜ、そんなこと願っても叶えられるわけはないのですが、そんなことを考えつつ、ぼんやりと、イーグルスのホテルカリフォルニアの歌詞を思い出しながら、
some fishing to remember
some fishing to forget
「ぼくは何かを思い出したいのかしら、それとも忘れたいのかしら」と考えつつルアーを動かしているとヒット。

キャッチ。
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ロッド シマノ ポイズングロリアスMH66
リール シマノ カルカッタコンクエストDC201
ライン ラパラ ラピノヴァオレンジカモ1.2
ルアー バルト3.5インチ(ピンク)+スイミングテンヤ30g
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極小バイトな上、乗り方もモソッとした感じでしたがなかなかデカい。笑えることにサイレントで釣ったため、水面まで同船者に気づかれることなく、おかげさまで誰もタモ入れ出来なかったため、フィッシュグリップでハンドランディングしてやりました。

その後みなさん存分に釣られて、多少移動の失敗なんかはありましたけれど、タイムアップ。そしてここからがひどかった。

東風には比較的強い地形なものの、風通しがいいところは荒れるのですね。往路は30分で来れた海上ですが、どんぶらこどんぶらこと「これは転覆するかもしれないね」とぼくでさえ思うくらいの荒れっぷり。途中「なんで出ちゃったんだろう、今日」と数回、ささやかに後悔しつつ、航海の安全を改めて願いながら船を進めます。が、港に近づくとべた凪。命拾いして下船できました。

当初、マリーナのスタッフ「最近厳しいんですよねぇ。。。(釣れねーよ、たぶん)」的な反応ではありましたが、ぼくらの釣果をみてなかなかアガってた模様。マリーナのブログにもアップされちゃったみたいです。

総括
・代替案ながらも最愛の釣り仲間が満足してくれたと思うので、喜ばしい。みなさん、本当にありがとう。さかなたちもね。美味しく食べるよ
・タックル、PEを使う必要性に疑問を感じ始めました。根掛かり前提で行くならフロロの10lbくらいでやる、あるいはPEは0.6くらいに落として12lbをロングリーダーでやる。ただ、ベイトでやる場合、ルアーが20g超えると高切れゾーンに突入してしまうため、全体構成をまた見直さないと。弱すぎると不意な大物対応ができない、強すぎるとそもそも釣れない
「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive」と、チャンドラーも昔気がついていたトレードオフに突入しております
・この釣り、今年は多分あと8-12回くらいはいきそう。飽きた、とかいいつつ。まぁ、楽しいものですからね。享楽的な意味合いではなく、考えることが何気に多いため、ね。山ん田ぱいせんは特に抜けれなくなってる感。We can check out any time we like,But we can never leave!です、イーグルス風に言えば。


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