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カレー問題

問題一覧

どうも、こんにちわ、ぼくを取り巻く数多の問題について、よりよい未来のために研究します。今回の研究対象はカレーです。カレー好きですか?好きですよね。あったりまえですよね。


◆はじめに

面白いデータがあります。よく読むとそれほどでもないけれど。。。

ちょっと古い数字ですが、石川県、北海道、東京都、この順が人口あたりのカレー屋さん軒数の上位らしいです。ただ、これは人口比なので、軒数だけで言えば、東京都、大阪府、愛知県の順。まぁそりゃそうだよね。

そんな東京のカレー、メガベンチャーがシリコンバレーに集うように、イスラム教徒がメッカを目指すように、何故か神保町近辺がカレー屋さんの集積地であり、カレーのベイエリアだったりします。

以前、勤務地が神保町だったころ、二ヶ月くらいかけてひたすら神保町のカレー屋巡りをしてました。最終的に、主だったところがなくなり、苦し紛れに雀荘へカレーを食べにいったりしたものです。ただ、こうしたカレーブームが来ると一気にローラーかけて一気に忘れてしまいます、自分的に。他の流行りもそうだなぁ。。

そうしたわけで、まずは都内にある、ここ数年で食べたカレーについて、自身の記憶に止めるために、研究を深めて参りたいと思います。

ちょっと前まで懇意にして下さっていて、カレー研究所なるものを一緒に作ろうと!と誓い合った方がおりました。最近は少し疎遠になってしまい、寂しい限りです。今の時間軸では見失った約束になりつつある気もしますけれど、改めてともに研究できる事を祈念しつつ、記録して行こうと思います。ちゃんと研究してますよ、また行きましょうね。

蛇足ながら一点、ぼくが好きなカレーのタイプは所謂「欧風」と呼ばれるものです。比較的粘度が高く、ご飯と一緒に食べるタイプ。ナンで食べるスパイシーでサラッとしたタイプも好きではありますが、そうしたバイアスがかかっている事を最初にお伝えしておきます。ま、なんでも食べるけどな!!

◆自分的ランキング

最初にランキング。ランキング形式での記載の意味は少ないかもしれませんが、自分的な順位付けをしておきます。平たく言えば「好きな順」です。

これは、本稿に興味を失わないうちは更新されていくと思います。カレー、具材、主食(ご飯orナンorその他)、トッピング、店の雰囲気(主に清潔感重視。ゴキブリはNG)について、それぞれ傾斜配点しつつ、合計し、デジタルに順位付けします。

と、書きましたが、増えてきて更新するの面倒になってきたため、以降の並び順が僕の好きな順、と考えていただいて結構かと思います。

この後、冒頭の☆は多分、万人におすすめできる証、末にある点数は記録した時点での食べログの点数です。では参ります。

◆☆2022訪問 恵比寿 BRICK(食べログ3.41←記載時点、2023.9.25時点では3.59)

新店ですね。多分。2021年開店のようです。

病院なの?と思ってしまうくらいに綺麗というか清潔な店内です。ビーフカレーが主力?なんでしょうかね。1,500円〜、と、ちょっとお高い印象もありますが、まぁこんなもんかと思います。そんで食べてみました。

カレーは?
クリーンな印象

一口食べて感じました。ガヴィアル・ボンディの神保町ツートップを超えたのではないか?と。ただ、向こうには、チーズが塗されていたり、じゃがいもで思いのほかお腹いっぱいになったりと、そこそこのエンターテインメント性がありますが、こちらはシンプル。でも美味しいですよ。

際立った特徴というか、妙な主張はほぼなく、加えてさほど辛さも無いのですが、完成度の高さに唸っちゃいます。美味しいので是非行ってみてください。

【2杯目】

名古屋の友人が上京し「美味いカレーが食いたい」というので連行しました。

3,300+440+220=。。。
祭りだ!これは祭りだ!

抜群の安定感です。ただ、カツカレーだけで3,300円は高いんじゃないか?1,800円するわけでしょ、トンカツが。
ちなみに1,800円のトンカツって、死にたいくらいに憧れた花の都大東京でもその値段で売れる店はあんまりない気もします。
美味しいからいいんだけどさ。

で、感じたのですが、これは最早カレーでもトンカツでもない、洋食屋である、という認識にしてしまって、カツカレーに肉を5片くらいぶっ込むのがよろしいのではないでしょうか。そうなると5,500円か。。。どうしようかなぁ、やってみようかなぁ。。困ったなぁ。。

でも次回はほほ肉カレーにしよ。

◆☆2019訪問 小川町 トプカ(食べログ3.81)

いやに高評価。だがしかし、食べログはカレーを裏切らない。

打ち合わせを終え向かったところ、並んではいません。すぐに入れます。すぐに座れるかと思いきや、なぜか前金制。。。替え玉したくなったらどうするんだろう。。。しかもレジ近辺のメニューが読みにくい。。w

こちらのメニュー展開は、大きくインド系と欧風系に分かれています。それはインドがかつて英国の植民地だった名残だからなのでしょうか。何を言ってるのか自分でもわかりませんが、とりあえずカツカレーにします。

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らっきょうとかの付け合せは最初から載ってるよりも、選択制の方が自由度が高く好ましいですね。そして、このたまごスープが抜群に旨いです。滋味溢れるスープ。この素晴らしさはカレーを食べた後に知りました。なので、きたらさっと飲まずに大事にした方がいいですよ。老婆心ながらお伝えします。って、爺ですけどね。

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きました!!ご飯の盛り付け方がアーモンド型で既に美味しそう。さらに、このソースポットで供されるスタイル、これはガチな店でしか見られないやつですね。

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半生

とんかつの断面。少女の心のような淡いピンク色がカツ動家の心を揺さぶります。薄いけどね。でもいいんだよ、薄くたって、だってカレーなんだからさ。

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堪えきれずに容赦なくぶっかけます。

これ、カツカレーとしてパーフェクトだと思います。ルーには具がほぼ残されてはいないというか、固形物としての存在を許されないかように炒めつけられ煮込まれているようで、これまで食べてきたカレーの中でも群を抜いてフルーティーです。果物、そんなに好きではないですが、フルーティーです。トプカa.k.aフルーティー、です。

カレーの醍醐味の一つであるスパイス感についていいますと、それなりの辛さは迫ってきますけれど、果実に隠れたアサッシンみたいです、ここのスパイスは。目立たず、忍者のようにいい仕事しております。

こういう高評価なお店にはついついエンターテインメント性を求めてしまいがちなぼくです。でも、ここはエンタメ度は低い。どこかが突出している、というわけではないのですが、全部まとめたら最高だった、という印象。ブラボー、っていうの?こういうの、外国語だと。

趣味嗜好の領域では、えてして、好きなものを全部のせてみたり一緒にしてみたら最低だった、という事例は至る所で散見されます。好奇心に負けて全力でやってみたら最低でした、というパターン。

一方、こちらのトプカさん、奇を衒わず、当たり前のことを当たり前にやるとこうなる、つまり努力の結晶だと思います。全人類の叡智が詰まっている一皿だと思いますので、とてもおすすめです。なんたって並ばないしね。ただ、目立って旨いのはインド系の方かもですね。

あと、個人的に、カツカレーはフォークで食べたいのですが、ここのフォーク、デフォルトで置いてあるのは小さいデザートフォークなので要注意です。フツーに考えれば「おっきいフォークください」って頼めばいいだけなんですけどね。

◆☆2022訪問 三軒茶屋 咖喱座(食べログ3.17)

先般、所用があって三茶に行った際に見つけたお店です。2021年4月オープンの新店のようですね。その時は非常に心惹かれたもののスルー。帰宅し、食べログを見たらまだ評価は出揃ってなかったようでした。ただ、なんていうんでしょう、名店が放つ謎の引力というかオーラ的なものを感じたわけです。

そして訪問。

パキスタン無水カレーとほうれん草(ぶた)のあいがけを注文。

スピナッチの方はかかってないけどね。

全景はこんな感じ。上段、玉ねぎのアチャール、漬物、コーンサラダ&ポテトサラダ。

溢れ方がエモい。もののあはれ。

ほうれん草の方には半熟たまごとぶたが鎮座してますね。

これね、美味いですよ。びっくりするくらい美味いです。三茶で一番なのは多分間違いないと思います。そしてこのnoteの中では世田谷区でも一番のようです。

終盤、「もっと食べたい」「でもこれ以上食べれない」「(残り少なくなったプレートを見て)ずっと残ってて欲しい」という全て相容れない、囚人のジレンマに陥りそうな気持ちが渾然一体となって迫ってきます。この三つを同時に感じる料理って滅多にないんですよね。

惜しいのは二つ。一つが家から微妙に遠いので車で行きたいけど近隣の駐車場が高いこと、1,500円と値段がちょっと高いかなということ。とはいえ圧倒的な美味さですのでリピート必至ですね。

ちなみに現在は駒沢公園の傍に移転しました。いっそのこと隣にあるいは同じ建物に引っ越そうかと思ってます。

◆☆2019訪問 神田 ルー・ド・メール(食べログ3.77)

食べログの評価、この系統のカレーではかなり上位。ワクワク。

こちら、銀座のドンピエールなんかと一緒で、あくまでも洋食屋さんが本業のカレー、な感じでした。

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悩みます。こころ躍ります。ハンバーグカレーにオムレツトッピングを最初に思いつきましたが、たまごが被っているので断念。しかも実行すると2,200円と王侯貴族の食事のような金額になります。

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オムレツカレーにメンチカツチューンとなりました。フルアーマーオムレツカレーです。夢が過積載です。バングラデシュの列車のように様々な要素が載っています。そしてよく見ると、なんか漏れてます。よって真っ二つにしてやります。

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えいっ!!

すると、長年収監されていた囚人の様々な欲望のように、メンチカツにインクルードされているチーズがマグマのように、火砕流のようにドクドクと脈打ちながらどろりどろりと流れ出てきます。これは動画でお届けしたかった。

食べ始めて感じたのが、オムレツ、メンチカツ、それぞれ独立したメニューなんでしょうね、きっと。オムレツは洋食屋さんの味わいのそれ。メンチカツも衣が厚めで強いソースに負けない洋食屋さんのそれです。

カレーは、と言いますと、やや挽肉が混じった劇的にフルーティーな味わい。辛さはほどほど。美味しかったです、でも少し高いかな。

スタッフの方の気遣いも素晴らしいです。隣のお客さん、カレーの到着と同時にトイレに行ったのを見つけて、其の間冷めないようにラップかけてあげてました。いいことだ。それにしてもカレーとトイレって色々邪推というか、おかしな方向性の想像をしてしまいそうですよね。

そして、ここに来て悩み始めたのが、タイ料理屋、洋食屋のカレーをどう考えるか、問題。どうしようかなぁ。まぁどうでもいっか。。

◆☆2021訪問 目黒 シャナイア(食べログ3.60)

昨今のカレー事情を調べていたら良さげなところを発見。で、行ってみました。石原さとみさんもたまに来るらしい。

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既に人気店のようで、待ち伝票作成マシーンがあります。今回、誰も並んでおりませんでしたので無用の長物というか、なんというか。まぁいいです。

店名の「シャナイア」はミュージシャンのシャナイア・トウェインにちなんだ名前だそうです。ネイティブアメリカンの言葉で、「我が道を行く」という意味なんだそうですね。なるほど。

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綺麗な人ですね。
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カレーも綺麗だよ

オーダーは(具)チキン(スープ)オリジナル(辛さ)3(ごはん)ターメリック普通。

具のラインナップ、肉類はチキンのみであとは野菜かほたてから、スープはオリジナルかトマトあるいはココナツもしくはえびの4種類から、辛さは頼めばどこまでも辛くしてくれそうで、ごはんはターメリックか玄米のどちらかから選びます。他にトッピングがいくつかあります。まぁ詳しくは食べログでも見てくださいな。

で、こちら、文句無しで優勝、カレーとご飯に関しては。

問題点としても、駐車場が近くにない、くらいですかね。それにしてもベリーうまいです。

とり、しっとりと煮込まれたにんじんとだいこん、かぼちゃとじゃがいもの小さな素揚げ、クコの実なんかの具はわかるのですが、スープと溶け合うスパイスは何が入っているのやらさっぱりわかりません。そんでうまい。立体的かつ複合的な最先端の現代建築のようです。芸術的。

ほのかにバターが香ってくるごはんも絶品。

こういうの、種明かしがされちゃうと興ざめというか、客が「これはこうで、こうだからこういう味わいで、そうであるがためにうまいのだろう」みたいに謎が解けるともう用無しな気がするのですよねそのカレーは。どうやって作ってるかさっぱりわからないけどうまい、あるいはこうやって作ってるのはわかるんだけどどうやってもその味を再現できないうまさ、このどちらかがないとつまんないよね、恋もそういうところない?ないか。。。

これまで知っていたスープカレー、肉と素揚げ野菜のハーモニー、というのがポピュラーでしたが、こういうアプローチの方がいいかもしれませんね。すげーうまいのでおすすめです。でも人気店になって混むとやだなぁ。

◆2019訪問 下北沢 マジックスパイス(食べログ3.64)

スープカレーの名店。火曜定休だったか、なかなかトリッキーな営業スタイルだったかと思います。2018年に一番多く行ったカレー屋さんな気がします。2019年はまだ行っていない気もします。。

随分と前ですが、何度か通ううちに好奇心に負け、店内で一般的に注文出来る辛さの最上級であるところの「アクエリアス」を注文してみました。すると、食べてる最中から心臓の脈動が史上一番の恋をしているそれの時の数倍になり、真夜中にお腹が痛くなる、という経験をしました。下北沢まで行けばお手軽に貴重かつ稀有な体験ができますので、ディスニーシーとかに行くよりはリーズナブルでいいと思うのですが、以降、アクエリアスは禁じ手として、それほど辛いのは頼んでおりません。でもちょこちょこ行っています。近いので。駐車場あるし、埋まってること多いけど。

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きのこチューン

基本、チキンしか頼んだ事がないような。。。昔はりんごサラダとか酢豚のパイナップルとかは許せませんでしたが、ごはんに添えられたパイナップルくらいも許せるようになってきたのが、老成というエイジングの妙なのでしょうか。

マジスパ好きな友人はアクエリアス以上に辛くしてもらって食べた事があるらしく、ちょっと興味があります。レジで売ってるLEDライト、400円くらいですが、結構使い勝手がいいのでおすすめです、カレー同様に。

◆2019訪問 国立競技場 ヨゴロウ(食べログ3.73)

ヨゴロウ、です。休みは日曜祝日。結構辺鄙なとこにありますね。特殊な用事があったため、寄ってみました。
が、行列。3-4人並んでいました。外国人観光客もきます。

そして残念ながらポークは売り切れ。。。チキンでいきます。トマトとスピナッチを選べるのでスピナッチで。

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皿の配置というか、写真の構図を大きく間違えた気がします。

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オーダーが入るたびに、鉄鍋で一人分ずつ仕上げている模様。キッチンを覗くとドラクエならメラくらいの大きさの火炎が舞い上がっておりました。

実食しますと、チキンの肉々しさが強く、最早カレー味のチキンステーキといった風情。惜しむらくはニクが少し硬いかな、くらい。炊飯器でしばらく煮てから炒めると凄くホロホロになるんですよね、鶏肉方面は。鶏肉だけじゃないけれど。

そしてこのチキン、焦げ目もついてて香ばしく、カレー以上に主張してきます。食べ進めると、カレーを食べているのかカレー味のチキンステーキを食べているのか、少し混乱してしまいます。でもこれは相当美味しいです。おすすめ。

気になったのが、隣にいた先客。一口食べるごとに頷いたり、何かを考えているようで、まるでカレーと対話をしているような雰囲気でした。控えめに申し上げてキモすぎ。そして、食べ方は汚く、鍋際にかなりカレー残ってましたけど、実は気に入ってなかったのかな。

◆2020訪問 下北沢 エイトカレー(食べログ未集計)

12/15日オープンらしい。と、ある筋から聞いて行ってみました。

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まだお花もありますね。

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美味しかったら最低二回は来ることになりそう。まずは安定してそうなハンバーグカレーを注文します。このクーポンの影響なのか、100円分無料サービスとのことです。2/29までなのかしらね、このサービス。

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4番で行きます。

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4番がきました。まったくもってフツーのビジュアル。今流行りの残飯系ビジュアルとは一線を画しています。

最初に言いますが、相当美味しいです。まずカレーなんですが、優しい口当たりですが、中盤からスパイスが晩年の徳川家康のように活発になります。といっても、ありがちな連打系のスパイスアタックではなくて、今は何に攻撃を受けているのかわからないくらいに作り込まれ、完成された打撃です。具はひき肉だけ。

トッピングも万全です。香ばしさのみが立つ焦げ目がいい豚肉のハンバーグ。これにスープカレー的な素揚げ野菜が彩りと共にアクセントを添えてくれます。

二子のアッチャカーナと系統は似ていますが、こちらのほうがマイルド。次は札幌スパイスカレーにします。相当おすすめです。

◆2019訪問 丸の内 マンゴツリー東京(食べログ3.75)

ここはあれですね、カレーというよりかは、タイ料理のブッフェです。カレー数種(グリーン、レッド、エビ、その他)を始め、トムヤムクン、ガパオ、パッタイ、etcを力の限り食べることができます。よって、食い意地を張り切らせるとなかなか酷な事になります。

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ひどいな。。。

目移りせずに、カレーに集中したいところではございますが、まだまだ修行が足りないようで。。。次行く時はカレーだけを狙い撃ちにしてみようかと。でもガパオだけは。。。(←意志が弱い)

蛇足ながら、揚げ物は乾きすぎててイマイチなのと、薬膳スープだったかな、美味しそうなのが後半の部になったので売り切れでした。あと、平日以外は予約できないようで、結構並ぶと思います。

◆2019訪問 二子玉川 アッチャカーナ(食べログ3.66)

一時期、「隠れ家」という言葉をよく聞きました。でも「六本木通りに面した隠れ家」とか言われても、それって逃げも隠れもできなくない?と言葉の矛盾に気をとられておりました。

そうした認識をより強くしてくれるのがアッチャカーナさん。めっちゃ隠れ家です。二子玉川にはあるものの、高島屋の敷地の一角のとてもわかりにくい場所にあり、雑な説明を受けただけでは辿り着けない、まさにユートピアです。今回、5年ぶりくらいに再訪。むぎごはんでカツカレーをオーダーします。

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ルーはやや粘度の高い、いわゆる欧風感。かつはフツーですが、揚げたてなのでいい感じ。

食べます。口当たりは優しく、トプカやルードメールがフルーツメインで若々しいのに対し、こちらはそれに加えて重めの赤ワインのような芳醇さも漂います。「わたしも色々あったけどさ。。。」的な、熟女と一戦交えた後に、ストッキングを穿きながらの問わず語りのような味わい。大丈夫、聞いてないから。でも一言で言うと、とても美味しい。

でも、優しいだけじゃなく、最初から不協和音のようなスパイスも感じ、途中からはスパイス効果で、堰を切ったように顔から汗が吹き出します。一般的に言う辛さ、チリとか山椒とかではない辛さです。まさに西のスパイスジャイアントです。

こういう作り方、上手くない人だと、スパイスだけが目立っちゃうのですが、そこは大丈夫。巧みに隠してくれて、注意しないとわかりません。

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食後のコーヒー

おすすめですよ、ちょっと高いけど。そしてごはんはフツーのverの方がいい感じです、僕には。

◆2019訪問 小川町 ジンコック(食べログ3.67)

「クリームコロッケのうまい店」という触れ込みというか、自己PR。

よく「元〇〇が教える〜」みたいなのあるじゃないですか。そういうの見るたびにピントずれてて馬鹿なんじゃねーの、と思いますけれど、こちらくらい振り切ると逆に清々しいですね。

「おい、カレーは?」「ならクリームコロッケだけ売ればよくね?」と言いたくなるかもしれませんが、その佇まいは見ただけで名店の予感を感じさせてくれます。

今回、弁護士と刑事事件について打ち合わせした際に発見。そしてほどなく訪問。昼時なせいか、5人ばかり並んでいます。

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プロ向ってw
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https://www.youtube.com/watch?v=UmABRlZBD9U

それほど待たずに到着。オムライス風ビーフカリー(プロ向)にウワサのコロッケとトンカツを追加。

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何も考えずにフュージョンします。

まず、カレー部分ですが、これまで経験したカレーとは違い、ウスターソースのような味わいのさらさらなカレー。ナシではないけれども、アリかと問われたら素直に頷けない感じです。初体験なため、なかなか衝撃的です。そして、ルーはさらさらすぎて、水がスポンジに吸われるかの如くカレーが容赦なく衣たちに吸収されていきます。具としては、ニク、マッシュルーム、ジャガイモがひとかけ、とシンプル。

まずカレー部分のビーフ。一言で言うと最高です。トロトロになっているものの、トロトロになり過ぎていない、熟し切る前の洋梨とか柿のような絶妙なバランス。

次に揚げ物ですが、両方とも揚げたて。ラード?かな?香り高く、カロリーも高いガッツ溢れる風合いです。馬で言えば道産子でしょうね。かつの方は、それほど特筆すべきところはなく、及第点なのですが、コロッケがなんともデンジャラスでエキサイティング。「どうしたらこんなに柔らかくなるの?」と。具を冷やして硬くして揚げてるのでしょうけど、棺桶に一つは入れて欲しいレベル感です。やっぱカニクリームコロッケだよね。PR通り。また、具に関しては飲み物という認識でもよろしいかと思います。

たまごもふわふわでございまして、カレーを吸い込んでしまったかつとともに、時にはニクとともに、最後の方でコロッケと一緒にいそいそと食べました。ふつーでうまいです。

それにしてもこのカレー、問題作というか結構衝撃的です。共栄堂のカレーがもっとサラサラになった感じ。数回食べたら、ぼくはどハマりしてしまいそうな気がします。

土日祝がおやすみです。

◆2021訪問 虎ノ門 カツとカレーの店ジーエス(食べログ3.70)

ぽんち軒、という有名なとんかつ屋さんのオーナーさん?そこで修行してた方?どっちか定かではないのですが、その方の新店らしいですね。

いったことはある気がするけれど、そんなに印象に残っていないなぁ。

店名通り、カツとカレーが商品ですゆえ、カツカレー、カレー、カツ、と大きく三つから選択することとなります。ここはひとまずカツカレーで行きます。

食券を渡すと調理開始のようです。カツはオーダーが入ってから揚げてられるみたいですね。で、きました。

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ほうほう。

ルーは緑がかった感じ。スリランカ・カレーらしく、共栄堂、ジンコックあたりと同じような系統ですね。すっきりとした辛さが特徴のサラサラ系です。

これ、ご飯が堤防の役割を果たしていますね。豊臣秀吉の備中水攻めもこうした堤防を作ったのでしょうか。石田三成の忍城の失敗を想像しながら決壊させつつ食べ進めます。

カレーはなるほど、と。カツもなるほど、と。ロースを選んだのですが、少なめの脂身としっとりした肉で、たおやかかつ真面目な味がします。

ところで、こちらのスプーンは大きくて重いです。なぜこんなことに気づいたかというと、前日に63kgのまぐろを釣って、腕が疲れていたためです。

店内も綺麗だし、カレーも美味しいのだけど、もう一回行きたいか、と聞かれると悩ましい。超優等生なのだけど、人には好かれない、的な、ぼくに強烈に訴えかけてくる何かが欠けていたような気がします。好みの問題なのでしょうけどね。

◆2020訪問 三軒茶屋 ワラ(食べログ3.87)

灯台下暗し、というか、近すぎると行かない典型。ほどほど行列も出来ています。

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お店は二階です。茶沢通りから外れるとありがちな展開ですね。家賃安いのでしょうね。

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三種にするとコンフュージョンしてしまいそうなので二種でいきます。

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念のため確認。肝心のカレーのメニューを取り忘れるミステイクにここで気づきました。

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きました。チキンとキーマでした、確か。どぎつい辛さはなく、三宿のスパイスマジック方面の味わいです。こちらの方がもっと練れている感じ。

左側のナン状のオブジェクトはナンです。チーズクルチャ。これがとても美味しい。ランチセットだと、確か100円増しで付けれるのでマストです。単品だと少し高いかな。

客層は30-40代の比較的若い方が多いです。女子会?も行われていました。今頃旦那さんたちは額に汗水垂らして働いていて可哀想に。。。と横目に思いました。並んでまで食べようとは思いませんが、おすすめです。美味しいですよ、ナマステ。

◆2019訪問 目黒 LAND(食べログ3.66)

月、火、水が定休日というトリックスター。メニューもトッピングに「チキンカレー」があって、なかなか難解です。

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チキンカレーにグリーンチリトッピング。

ピラミッド型によそわれたごはんと、添えてあるマッシュポテトが特徴的。煮込む、炒め込む等で、最初から完成されているタイプではなく、ベースになるカレーに数種類のスパイスが振りかけられており、時に混ぜたりしながら食べ進めます。すると、オーロラの光のように味わいが変わっていくのです。また行きたいと思いますが、曜日限定がちょっとキツい。あと近所に駐車場がない。でもおすすめです。

土地柄か、芸能人がちょこちょこ来るみたい。ぼくが行った時も、そこそこ有名な女優さんがおりました。めっちゃ態度悪かったけどw

◆2022訪問 武蔵小杉 コスギカレー(食べログ3.69)

美味しそうだったので行ってみました。

よくあるパターン

みなさん、このプレートを頼まれているようでした。一方の私。

悩むぅ

が、とんかつはなんていうかドーピング的な印象もあるので、ここは左側、デジタルエクスチェンジをチョイス。

ふむ

クリーム状に見えるものは焼きチーズ、そこにチェダーも振りかけられて、中央に半熟たまごです。

一口目。原宿のモクバザと同じような系統かと思いましたが。いやいや、なかなか凝ってますよ。長粒種のご飯に無水カレー風のルーです。派手さはないものの地味に辛い。

美味しかったのでおすすめ。遠いけど。

◆2019訪問 目黒 タダカリー(食べログ3.67)

目黒も個性的な店が、というかエッジの効いた店が増えてきています。そしてマンションの一室かのような店造りのタダカリーさんですが、キーマカレーとグリーンカレーでしばらく悩んでからグリーンカレーを注文。

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駒沢のピキヌー的に、ココナッツ少なめの野菜多めで辛いスタイル。野菜がごろりごろりとしていて、気のせいだとは思いますが。心なしか血液が綺麗になるようにも思えます。

目玉焼きはオプションだったかどうか覚えていないけれど、確か店には降り出した雨の匂いがしてた、ような気がします。

目黒はこれからの人気店になるカレー屋がまだまだ増えそうな気がします。山手通りにも、ラーメン二郎だけじゃなく、ぽつりぽつりですが、地力のあるお店、それもカレー店が増えていると思います。これらの祈りにも似た予想が、実現することを心より願います。

◆2019訪問 目黒 カレバカ世紀(食べログ3.53)

目黒らしく雑居ビルの一室、しかも4階というアゲインスト。なので、行列なしで入れる時が多そう。

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肉塊のように見えますが、やっぱり肉塊な豚角煮込カレー赤ワイン風。激辛。トッピングのチーズは無料だった気が。

激辛、といっても驚くほどではございません。丁寧に作られたカレーです。サラダやラッシーもつきます。美味しいです。

◆2020訪問 新潟 名物 万代そば(食べログ3.54)

あけましておめでとうございます。2020最初のカレーです。それがまさかこことは。。。

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なるほど。確か8時からだと思ってきてみたら。。。

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開店前に行列です。アホやろ、こんなん。まぁ写真とってるぼくもぼくなんですけどね。。。

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普通盛り、480円。それにしても黄色すぎでしょ、こんなの。

ここすごくてですね、座席はないです。ほぼ立ち食いです。ちゃんとした食事を摂りたい人には全くお勧めできません。そして肝心のカレー、口当たりはフツーなんですが、胡椒の辛さがキッツい。たぶん、出汁、カレー粉、胡椒のみで構成されております。

具は大きめの玉ねぎ、時々人参、まれに豚肉。のみ。

ご飯はといいますと、新潟特有の粘りのあるタイプ。好き好きだと思います、これに関しては。

で、辛いんですよ、シンプルな辛さ。何故なら胡椒のみだから、きっと。オペレーションも楽そうで、食券もらう→米よそう→カレーかける→福神漬け乗せてスプーン添えて出す、以上。

わざわざこれを食べに行く、という程では到底ないとは思いますが、最近の都内の新興店の、いろいろやりすぎて見た目が残飯みたいになっていて「え?これ、カレーなんですか?」という食物とは違う、昭和な何かを感じることが出来て、なかなか楽しいです。辛いけど。

◆2022訪問 東銀座 ナイルレストラン(食べログ3.77)

ずっと行ってみたかったんですが、場所柄、わざわざ行くのもなぁ、という感。たまたま所用があったので、これ幸いと。老舗なんでしょうね。

到着しますと、まさかの並びがありました。ランチタイムは混むようですね。仕方ないので、店先のメニューを眺めて過ごします。「チキン?いや、マトンか。。。?」と悩みながら入店。着席しましたらすぐにオーダーを取りに来てくださり「ムルギーランチでいいですよね?」と、有無を言わせぬ感じwいいですよ、別に。

当初、とりが一本乗っている状態ですが、ボーイさんが崩してくれます。ていうか、勝手に崩されます。写真を撮りたいとか、自分で崩してみたいとか、そういった要望は無視されます。周囲も大抵ムルギーランチです。そして皆さん、ボーイさんに「かき混ぜて食べるように」と言われております。かき混ぜた方が美味しいみたいですね。

以前、ワガママというかなんていうかかなりアレな奴に昼飯を奢ることになり、カレーだったのですが、そのアレな奈良県民は辛いものが苦手らしく、そのカレーをぐちゃぐちゃに混ぜてしかも残していたのを見て以来、混ぜるの嫌なんですけどね。

加えて、渾然一体となった流動体よりも、それぞれの出来上がった軌跡というか、その意味合いを理解したいとも思うわけです。なので、フツーに食べてたらやはり言われました「混ぜた方がいい(意訳:混ぜろ)」と。

特に混ぜても混ぜなくても変わらない気もしました。美味しかったですよ、ナマステ。

◆2021訪問 北参道 MOKUBAZA(食べログ3.75)

冷静に眺めると、北参道、千駄ヶ谷、原宿のカレートライアングルすごくない?

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campとかもあるよ

以前行ったヨゴロウもなかなか美味しかったし、開拓の余地しかない、手付かずな黄金郷、言うなれば大航海時代の南米大陸のように思えます。カリーアップはたいしてうまいとは思わなかったけどな!!

そんなエルドラド発掘大調査隊のファーストチャレンジ、MOKUBAZAです。

なんでも、「映え」を意識した人が行列作ってるらしいです。率直に申しあげてうざいですよね。「映え」な写真欲しいならイラレとかで作った方が早いと思いますし。

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そんで到着。オシャレな感じしますね。確かに映えそう。並びがなくてよかったけれど、これで若い女子たちが並んでいたら、でぶで醜いわたしはすごすごと退散したことでしょう。

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ナッツとかアボカド、あるいはロースト・トマトなんかが、インスタ映えを気にするものの実生活がスカスカなブスのハートを正確に射抜きそうですね。あ、ブスなんて言ってすみません、不美人、ですね。でぶなおっさんとしてはなるべくカロリーが高そうな焼きエッグにします、たまご付いてるし、2番人気だし。

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うーん。映える?これ?ま、いいか。

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割ったらたまごがあったよ

で、ですね、これはキーマカレーを焼くわけですから、ただでさえ水分の少ないキーマカレーは、パサパサの流動体に似た何かになってるわけですね。美味いか不味いかというと、カレーの出来栄えは素晴らしいと思うのですが、この料理自体はナシな気がします。しかも大盛りなので食べるのキッツい。

第一回目の発掘は金を掘り当てるつもりが石油か何かを当ててしまった感じがします。カレー自体は美味しいので、もう一回くらいは来たいです。で、次回はおとなしく、チーズキーマカレー(たまごつき)にしようと思います。1番人気だし。

◆2022訪問 蒲田 松家カレー(食べログ3.44)

これ、チャーハンにカレーがかかってるらしいです。イロモノ中のイロモノな感じがしますね。興味本位で調べたら、トッピングに活路を見出していそうな感じ。

カレー自体はスタンド系の大したものではない、という評判が多いようですが、気になるので見学してきました。

残念ながらチャーハンカレーは廃番。打ちひしがれてしまい、悩んだ結果、豚の唐揚げカレーなるものを選択。ついでにルーは牛すじに変更です。

悪くない、どころか美味しいですよ。場末のスナックに行ってみたら結構美人で気のいいママが居て、客層もよく思いのほか楽しかった、そんな感じ。期待値が低かった分、好感を持てた好例かもしません。

◆2021訪問 駒沢 BOTERO(食べログ3.52)

遠征に失敗したので、逆に足元を固めるために、数年ぶりに行ってきました。近所のカレー屋、というよりは洋食居酒屋、といった風情のお店です。

今回はハンバーグ・カレーにチャレンジです。

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2019ハンバーグ部門で優勝じゃないですかね、これは。しなやかなミンチと滑らかで繊細な脂の甘みだけでソース要らずです。

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優勝でいいよね。すげー旨い。三島由紀夫はこういう状態からハンバーグを潰してご飯と混ぜて食べるのが好きだったみたいですね。だから?って話ですが。自論を納得させるために有名人を持ち出す詭弁はよくないよね。

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オン、します。

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ご開帳です。とろりと脂が。。。

で、こっからが問題。カレーと一緒に食べると、ハンバーグの良さが霧散します。カレーが勝利しちゃうんですよね。例えていうなら、可憐な美少女が、木こりあたりとマリアージュしてしまい、野外生活同然の暮らしを長く続けたがためにフツーのBBAになってしまったような、スターウォーズのフォースの覚醒でレイア姫が駄菓子屋のBBAみたいになっちゃったような、そんな感じ。そういうデスティニーをぼくは呪います。えーとね、それなら離婚しちゃえ!!

まぁいいとして、肝心のカレーですが、もったりした重みがある、神保町のまんてんとか、煮詰めきってどん詰まった感が結構ある、ひき肉のみのタイプ。野菜なし。野菜なし。

というわけで、次回行く際は「えーと、ハンバーグカレー、カレーなしで!!」とオーダーしてしまいそうな。。。聞けばこのハンバーグ、駒澤大学の学生、たぶん相撲部とかだと思いますが、彼ら用にMAXで450gまでいけるとかなんとか。やってやるぜ、今度はな!

あと、一人で行ったため、カウンターに通されました。が、ここのカウンター、テーブルの下に奥行きがほぼないため、ゆったり座るとカレーまで超遠くて、カレーに近づくためには脚をうまいこと畳まないと座れない過酷な環境。しかも後ろを通る人がバチバチにぶつかってくれます。正直、カウンターでは食べたくないです、ここでは。

◆2021訪問 国立競技場 欧風カレーキュリー(食べログ3.35

割とよく通る道でたまに目につくな、くらいの感じでした。ボンディとかああいう系らしい。「お姉さん」がワンオペでやってます。入店し、マスクを外したら古めの木造建築の匂いがしました。以前行ったondenと同じ系統か?

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なるほどね。と、ふと前を見ると。。。

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ラジャーでーす、ウィルヘ「ル」ムさん。

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ベーコンたまご1,000円にチーズトッピングで1,150円。4辛です。

変に尖ったところがなく、マイルドで美味しいです。が、変に尖ったところがない、ということは、特徴がそれほどない、とも言い換えられますね。。。

で、onden感を感じたのですが、たまごがondenぽく、ベーコンもスーパーで売ってそうな感じ。なんていうか、ハイカラなおばあちゃんが美味しく作ってくれたカレー、って感じですね。美味いけど。

気になったのが、1食作るのに、電子レンジを3回くらい使っていたことでしょうか。かなりエレクトリックな、電子的なカレーだと思います。隣のホープ軒が混雑してたら行ってみてもいいんじゃないですかね。

◆2021訪問 新宿御苑 草枕(食べログ3.76)

あけましておめでとうございます、2021。今年はいいことがありますように!!そう希っておりますが、年明けから3連続で釣行が中止。中止になるとやることがない、わけでもないのですが、釣行時に同行者と決定事項を相談しないといけなかったりすることがあるので、必然的にどっかに行かねばならなくなったりしてカレー。久しぶりのカレー。そしてスープカレーがいい、というので草枕、へ行くことになりました。

山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

「草枕」夏目漱石

この店名にしたということは、店主は人の形をしたカレーであり、ふた周りくらいして世事が厭になり、インドに行ってみたところカレー曼荼羅に目覚めてしまい、自分なりの「詩」を「画」をカレーという形で生み出すために立ち上げた、的な人物なのでしょうか?

より詳しくというか想像を膨らませると、例えば旧華族の家に生まれ、学習院からケンブリッジに進み帰国してから外務省に入省した俊英が居たとします。

2男1女を生し、将来を嘱望されながらも悶々と無為に過ごす日常を送っています。そんないつも通りのある日、彼は出張で立ち寄ったガンジス川のほとりで、売春を生業とする、とある少女に出会います。
彼女の才能に感じ入った彼は外交ルートを通じて身元を一方的に引受け、ニュータイプ研究機関であるフラナガン機関にて訓練を積ませ、やがて恋仲となります。
しかし、彼女は、彼の出世レースのライバルと心を通わせるようになったうえに、あろうことか、そのライバルにより殺されてしまうこととなり。。。以後、彼とライバルは心に傷を抱えたまま数年の月日を過ごし、彼はある日。。。

みたいな物語の先にできた店なんだよね、きっと!!

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入り口っす。

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カレーっす。なすチキンにチーズをオンしたオーダー。初訪のお店でございますゆえ、ポピュラーなものをチョイスし、辛さも下から三つ目という安全策。でもこれ、なんかあれだな。

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フツーの粘度ですわな、これ。

所謂「スープ」カレーといえばマジックスパイスに代表されるような、スープで言えばミネストローネやトムヤムクンのようなサラサラ系だとこれまで思っておりましたが、こちら同じスープとはいえポタージュ系です。

なるほどねぇ。スープカレー、と言われると、「焼肉に行こう」と言われてついていったらジンギスカンだった、的な肩透かし感をくらいますが、ポタージュカレー、と言われていたら得心します。車力門ちゃわんぶ、というとんかつやのサービスのカレーと同じ系統

そして一口。ラストアロマとしては苦味が目立ちます。クローブがワントップとなり、直線的に攻めてくる、乃木希典の旅順攻略戦を思い出させる感じです。なので意外性が少ないというか、味わいが三次元的でも四次元的でもないのですよね。敵チームなら簡単に手玉にとれるタイプ。絶対に勝てない攻め方ですね。

ところでいいことだらけだな、クローブ。

ただ、クローブは自分にとっては馴染みが少ないスパイスでございまして、今回だけだと冷静な判断をくださせないように思えます。これは美味いのかと聞かれれば「不味くはない」不味いのか聞かれれば「そういうわけでもない」なんていうか難解な味わいです。上級者向け、っていうですかね?こういうの。美味い不味いは別にして。

具が少なく、見せ場がないというか、華が無い存在というか、ヌキどころは無いものの非の打ち所の無い美人が出ているAVというか、まぁそんな感じ。

育ち盛り、なわけは無いのですが、今回同行した友人は、ブリア・サヴァランが「グルメ(美食家)は概してグルマン(大食漢)である」と断じたように、ようけ食べるため、明らかに量が少ないのですよね。この味わいでギガ盛りだったりしてもそれはそれで明るい悲劇というか、困りはするわけですが。そうしたわけでハシゴすることになりまして。。。

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なんということでしょう。。まぁわかりやすいよね。草枕、時間帯によっては結構並ぶと思いますが、並んでまで行きたいか?と聞かれるとそれは二つ返事でノーです。

◆2019訪問 表参道 シターラ(食べログ3.83)

いやに高評価。10/11日現在、食べログさんは公取の調べを受けるとか受けないとか騒がれていますが、お店選びのバロメーターとしては機能していると思います。そうしたわけでGO!

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チキンビリヤニ+マトンカレー。

「カレー屋」というよりは高級インド料理店、といった風情です。これはこれで美味しい。値段は確か1,600円くらいで少々高いです。ビリヤニ、は多分、人生で初めて食べたように思います。なので、美味しいとは思うものの、まだ好物になるかどうかはわからなくて、奥深さというか、付き合いが深まることによって生まれる愛情のようなものは感じられませんでした。遠くないし、また行ってみようと思います。

◆2019訪問 新橋 幸正(食べログ3.61)

課題店の一つ。お昼前に突撃してみました。が、並んでいる。。。店内みると空きがある。。。一人で切り盛りしている影響ですね。なので、注文してから到着までは30分は見ておいたほうが無難。注文はビーフ(¥1,300)にチェダー&温玉(¥350)を。

とても丁寧に作ってくれています。来ないあの人を待つ間、時計をチラ見したりしたように、メニューを何度も読み返したり、一日千秋の思いで待つこと数日、ではないけれども、ゆっくりきました。「えー、はやくない?」とか言われないような悠然としたオトコにぼくもいつかはなりたい、ここのカレーのようにね。

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ビーフにチェダー&おんたまトッピング。

ほほぅ。。。絶海の孤島のようです。

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トカラにも似た何か。吐噶喇って漢字で書くとすごいよね。

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そして、生と死、光と影、貴乃花と若乃花を暗示するかのように、ごはんは二層になっています。半熟卵がチャックを閉め忘れて飛び出してきたアレのようにこんにちわしていますね。こんにちわ!!

まず、カレー、というかスープですが、カレーというよりはスープです。出汁が効いております。これと混ぜながら食べ進める、ジャンルとしてはスープカレーなの?辛味はさほど、というかほとんど感じません。

トッピングのお肉ですが、じっくり煮込まれた、角煮風の味付け。大変美味しゅうございます。チーズはチェーダーのせいなのでしょうか、さほど溶けないタイプです。

ご飯部分には細かく裁断された漬物が混ぜ込んでありアクセントに。

なんていうか、カレーのパンチ力を期待していくと見事にかわされる感じですね、合気道みたく。カレー風味の創作料理、なのでしょう。にしても、丁寧な仕事ぶりでして、なんならもっと雑にやってくださって結構ですよ、と言いたくなります。

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ブリ、とありますね。大抵の料理屋で「さわら」を謳っててその実「さごし」であることが多いように本当にブリなのか、仮にブリでなかったとして、それはワラサなのかイナダなのかは決してわからないことでしょう。なので次に行ってみたら、バベルポークにしちゃおっかな。ドラクエやったりできて、待つことを厭わないのであれば、まぁまぁおすすめです。

◆2020訪問 末広町 ラホール(食べログ3.43)

1月22日は「カレーの日」らしいです。

昭和57年(1982年)に社団法人 全国学校栄養士協議会が1月22日の給食のメニューをカレーにすることを決め、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出されたことにちなんで定められました。

ぼくが小学校に上がった年ですね。ホントなのかな。。。そうしたわけで、22日はカレーを食べよう、と釣り仲間と決めてやってきましたラホールに。爆裂渋滞してて遠かった。

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ブラックチキンカレー5辛(¥770)+カニクリームコロッケ(¥200)+フライドガーリック(¥80)

こちら、メインを決め、トッピングを決め、辛さを決める段取りが必要で、メインが日本・インド・ブラックの3種類あるため、ぱっと見、無限にも近いような組み合わせを想定できます。さらにはトッピングが16種類ありますので、16の16乗、つまり18,446,744,073,709,600,000通りのトッピング・パターンを選べるわけです。すごい、宇宙のように壮大だ!!

ここで賢明な方はお気づきかと思いますが、「カニクリームコロッケが16個乗ってるカレーってなんなの?」となりますよね。そもそも、16種類選ぶ必要ないよね。あと、辛さも〜100と、ちょっと意味わかんないです。

ルーは共栄堂、ジンコックと同じような、ソース風のシャバシャバしたタイプ。ゆえにご飯勢が猛烈な勢いで吸収してしまいます。そして、ジンコックの後だとどうしても二番煎じ感を抱いてしまいます。冷静に考えるとどっちもどっちな気もしますけれど。。。

注意点として、近くに駐車場はありますが、最大料金がないため、油断すると結構な金額になります。安心してください、僕はもちろん油断して結構な金額になりました。秋葉原近辺、駐車場がなぁ。。。この近くにも要経過観察なお店が数店ありますので、通わねばなりません。でも駐車場がなぁ。。。

◆2019訪問 原宿 ONDEN(食べログ3.32)

ちょっと時間が空いたので、急遽研究することになり、近隣で店を探したところ、ここのみな感じ。原宿の交差点を少し青山方面に向かうと左手にあるローソンを左折し、すぐに左折するとあります。

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オムレツ禁止、なんですか?たまごと喧嘩でもしたのかな。そしてここは多分不動産屋さんなんですね。割と気合の入った看板。

店内、おばあちゃんのうちみたいです。ていうか、ぼく名義になっている実家の、建て替え前の奥の間みたいな雰囲気。ハンバーグカレーにトッピングしてオーダーします。すぐ来るだろ、とたかを括ってたら意外に出てこない。

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目玉焼きの白身がスカスカなのが、安いたまごなんだろうなぁ、感。おばあちゃんのうちのやつだな。チーズがサンドされてますが、スライスチーズなのかプロセスチーズの薄切りなのか判断に苦しむところ。

で、ここからがおばあちゃん感全開。

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スープ、というか、味噌汁です。わかめのみ。なんていうか、いい感じですね。しかもぬるいのがまた趣き深いわけですよ。

そして肝心のカレー。やっぱりおばあちゃんが作ってくれた感。でも、ちょっと高めのレトルト感も。。。トッピングのハンバーグはマルシン・ハンバーグみたいなニク的な何かを数個がっちゃんこしたような印象。カップヌードルの謎肉的であり、「肉汁がぁぁぁ、ニク汁ぐぅわぁぁぁ」とかいう方向性ではありません。百汁の王を目指す方々とは真逆でスカスカパサパサなジャンキー感。

目玉焼きは黄身が固まりきっていない、100点満点で言うと92点くらいの火の通し方。チーズは印象なし、です。

まぁ、美味しいのですよ。ただ、おばあちゃんなので、米がパリパリになってるの気にしなかったりするのかな。。。とかちょっとヒヤヒヤしますけれど。味噌汁もいい感じですよ。

と、そうしたわけで、まさかのピキヌーを超えてくる展開。大国のさじ加減で出来上がったイスラエルみたいに割り込んできます。採点って難しいですね。ルール上、ピキヌーを超えてますが、冷静に考えるとピキヌーの勝ちだろこんなの、と思います。

このお店がある原宿周辺、いけ好かない雰囲気な、なんかアパレルとかやってそうで、小太りで若作りしたグルメ気取りの負けん気ばかり強くて何言ってるかわかんないチビなオッサンとかそういう輩がたむろしてる店もありますが、ここはそういう手合いとは無関係。そして全席喫煙可、と、昭和というよりは大正ロマンを感じる名店だと思います。また行く?と聞かれたら、少々答えに窮しそうですがw

◆2019訪問 新橋 カリカル(食べログ3.62)

サラリーマンの聖地、サラリーマンというか、リストラの対象にすらならない特権階級というかある意味不可触賎民的なおじさんたちの聖地である新橋で、暗く闘志を燃やし続けるカリカルです。
東京駅からの距離的、位置づけ的に神田と同列なはずなのに、電通とか日テレのせいでなんか変ですよね、新橋。てことは神田に博報堂とフジテレビが移転してきたら一回り小さい新橋みたいな街ができるのかな。。。できねーし。

そんで、カリカル、新橋駅前ビルの地下にあります。戦後すぐを偲ばせる佇まいのビル。

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戦前からあるみたいだけども。

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グラカツと悩みましたが、初志貫徹し、エビx2チーズカレーを手配します。

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まずは完成図。

当初はソースポッドとライス&エビで来ます。

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こんな感じ。小さめの棍棒が二本乗っている、というと伝わりますでしょうか。そして最初の写真に戻りますと、お客様の左手、エビフライの左舷にたゆたっておりますのがフライドオニオンとボイルドシュリンプです。こうまでエビを痛めつけるカレー屋をぼくは他に知らない。

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入れ放題ではある。

そして本題です。まず、メインのエビフライです。東京駅近辺で「エビフライ」といえば七條さんですよね。産婦人科に「もっと仲良ししなさい」と言われるのはアレであるように、大手町あたりで「エビフライでも食べようか」というのは「七條行こうか」の隠語ですしね。そして、ここカリカルのエビフライ、新橋でエビフライと言ったらカリカルでいいんじゃないか、ってくらいのインパクト。ぶっとい。

カレーはというとですね、見たことない大きさのパウチが湯煎されていました。特注のルーなのでしょうね。画像はありませんが、ソースポッドの構成として、底にチーズ、次にルー、そして具のエビ、といった具合です。逆がよくね?

ま、フツーですね。

特殊な話ですが、自動車の話になった時、訳知り顔に語りたい人って特定の車種のブレーキを褒めたりしません?「あの車のブレーキ性能はすごいぞ」とか言って。でも汎用車のブレーキなんで大抵アケボノな気もするんですよね。結局、一緒やろ?と。欧州の高級車のスタンダードが社外品のブレンボであるように、アケボノのブレーキ、デンソーのパーツってトヨタであれば汎用品だろうが、と思います。
カリカルはそうした高度経済成長の象徴かのように、社外品のルー、社外品のフライ、社外品の。。。的に、極めて日本的な、メーカー的なカレー作りをしてると感じました。不味くもないけど、たいして美味しくもないのでもう行かなくていいかな、と。いや、グラカツは食べてからにしようか。

あと、インド人ぽいスタッフが何人かいました。カレーは普通とインド風がチョイスできて、インドのほうが130円高い。このスタッフ、この印度ソース専用のスタッフであることを願いたいですが、単に色黒だったり酒飲みすぎて肝臓こわした彫りの深い若者であることもまぁまぁ期待しています。

あと、こうした店には珍しくSuica使えます。それとなぜか食べログのカレー100名店に食い込んでます。

◆2021訪問 蒲田 いっぺこっぺ(食べログ3.76)

高評価かつ人気店です。何度かチャレンジしたものの、その度に隣の「檍」に吸い込まれたりして本懐を成し遂げられないままでした。

メニューは4種類、まずは入門編を食べてみます。一言で申しますと、期待値が高まりすぎていて、その期待には応えてくれなかったのかな、と。一言じゃないね、これ。

多分なんですが、もっと高価なものを頼むと印象は変わっていた気がします。ただ、檍のとんかつって確か、値段が上がると肉質のみならず量も増えるシステムだった気が。。。そんなに量は要らんのよねぇ。まだ一杯目ですゆえ、判断を下すのは早いかもですが、値段が上がってトンカツのグレードが上がるだけなのであれば、ちょっと難しいかもですね。

◆2021訪問 西小山 小さかった女(食べログ3.50)

なんたって名前が妙。妙すぎる。休日の昼下がり出動してみました。西小山、近いけれど交通の便が悪いと思うのですが、なぜか行列というか待ち人あり。

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はいります。

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少し悩んで、チキンにしました。80円で半熟卵追加です。

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目の前の本棚にはZガンダムがあります。今気づきましたが、カレー屋だからなのか、クレーの日記、というのもありますね。

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出揃いました。スープ、ドリンクもつきます。

カレーですが、トマトベースでさらさらしたタイプ。そこに主張しすぎない程度にスパイスが顔を覗かせます。まぁ、悪くない感じ。
ですが、しゃもじに米がくっついたまま残って時間が経つとパリパリになるじゃないですか。咀嚼しててそのパリパリがあると非常に気分が悪くなるのですが、運悪くそのパリパリに出くわしてしまいました。それさえなければなぁ、と。

あと、ペーペー使えます、ここ。ただ、名前の妙さがぶっちぎりすぎて、なんていうんですかね、えーと、カレーじゃなくてもいいんじゃないの、と思っちゃいました。結構平凡かな、美味しいけれど。

◆2019訪問 駒沢大学 ピキヌー(食べログ3.71)

荻窪のトマトに行こうとしたら開店前に売り切れという大惨事。ありえない感じがします、ていうかやる気あんの。。。?

ではどうする?と思い、吉田さんとか蘆花とか考えたけど行列が酷そうで、以前からの課題店であるピキヌーに。前に行ったのは6、7年前なので、ほぼ初訪です。

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グリーン・カレー。

タイ料理によくある、ココナッツが効いたタイプではなく、キャベツ多めな野菜群と、牛肉という構成。これはこれでアリ。800円とまぁそんなに気になる値段でもございません。近所なので、また行くと思いますが、近所じゃなかったらどうかなぁ、と。

あと店構えが結構怖いというか、隠れ家感あって、入るのは躊躇われます。躊躇わないけどね。

◆2022訪問 新宿三丁目 ガンジー(食べログ3.74)

かねてよりの課題店です。ようやく初訪問。
まず最初に申し伝えます。階段は急です。

そしてそして店員さんは歌舞伎町によくいそうなタイプな気がしました。

メニューは4種、ビーフ、えび、トマト、ミックス、です。ビーフと悩みましたがえびを選択。ついでに肉棒もトッピングしてみました。

肉棒にもカレーが。。。

肉棒サイドのカレーとエビカレーの味が違うと怖いのでまずは少しだけかけてみます。

ちょいがけxちょいがけ

試してみたら一緒みたいなので全部イキます。

決壊しそうでした

で、ですね、ホテルのロビーで出てくるようなカレー、と言えばいいんでしょうかね。ホテルのロビーで出てくるカレーって?と聞かれると答えに窮するというか、ロビーにあるカフェじゃねーの?と思いますけれども、つまり、ホテルのカレーって新宿のガンジーみたいなカレー、と押し問答になりそうです。じわじわ来る辛さです。極めてオーソドックスな感じ。

伊勢丹に来て、美味しいカレーを食べたくなったらこちらへどうぞ。ナマステ。


◆2019訪問 駒澤大学 えいらく(食べログ3.20)

自宅近辺でカレーを出す店を虱潰しにするプロジェクト3回目?今回は「洋喫華」とまぁ言ってみれば食のワンダーランドと言いますか、ジャンルに囚われないで勝負する味のバーリトゥードなえいらくさん。
今の自宅に転居してから、かれこれ8年くらい経ちますが、相当昔に一度行ったきりでした。結構うまかった。いや、うそだ、二回くらいは行ってるか。先日、久しぶりに行ってみたところ悪くない感じ。

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焼肉丼。薄切り牛肉とねぎ、ししとうを、ケチャップと「何か」で炒めたようなテイスト。ベリー美味い。味噌汁はベリー薄い。

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ハンバーグ。ベリーでかい。味はベリー普通。

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40半ばのまともなオトナなら頼まない量のランチ。まぁ、まともじゃないからね、わし。

で、カレーですよ、カレー。

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ほほう。。総合に出てるものの、ジャブの撃ち方を見るに出自はボクシングなんだろうな、と想像できる選手っているじゃないですか。こちらも味のバーリトゥードでも、本職は洋食なのだろうな、と想像できるクリームの一技。とても見づらいけれどカツカレーです、
これ。基本がなっている感じですね。でも本当の洋食屋ならソースポッドで出てきそう。と、ここで思ったのですが、ソース「ポット」なのソース「ポッド」なの?

pot
可算名詞 [しばしば複合語をなして] ポット 《丸くて深い陶器・金属・ガラス製のつぼ・鉢・かめ・深なべなど; 取っ手のあるものもないものもある;
pod
【航空, 飛行】 ポッド 《燃料・エンジン・弾薬などを納めるための翼下に取りつけた細長い容器》

どちらでも意味は為すのでいいか。。。

そして肝心の味わいですが、薄いというか、カレー?なの?という一品。なんていうかシチューを昆布だしで作ってなんとかカレーに仕立てたような、「このとろみ、片栗粉でつけたろっ!」と突っ込みたくなるような感じ。
カレーを作れとは言われたけれど作りたくなかったのでカレーっぽくして「カレーやっときましたけど」という店主の反骨精神というか、発揮しなくてもいい気骨というか、そういったソウルフルなカレーです。カレーなの?シチューというかストロガノフ方面の薄味なやつ?

この辺、年寄りも増えてきて、バスはあるけど電車はない(ぼくの足で田園都市線(DT線w)駒澤大学駅まで10分程度、学芸大学まで20分程度)、東急が潰れたらあっという間に孤島になるエリア。でもそういうところで長年やってる店って地元民に愛されてて大抵美味いんですよね。ここも例に漏れず、大抵美味いのですが、このカレーはなぁ。。。

というのが1,500円くらいするんですよ。若手サラリーマンであれば苦悩する金額。でもあと30年くらいしたら、年金が支給された日の唯一の楽しみというか、自分へのご褒美的に食べたくなる、大好物の一つになりそうなポテンシャルは感じました。また食べにきます30年後にこのカレーを、ね。

◆2019訪問 大塚 大勝軒(食べログ3.42(但しラーメンだと思う))

まずはこちらをどうぞ。

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さながらオホーツク海の流氷のようなチャーシュー。隙間に落ちたら凍死するのと違うか?

楽しみに行ってみたら、営業は17時から、と。残念。仕方ないので、道すがら見つけた大勝軒に行ってみることに。

大勝軒、山岸さんがご存命の頃一度行ったことがありますが、とてもパワフルでヘビー級の味わいでした。その後、暖簾分けにも行きましたがどこもダメで、そのことを思い出しつつも、遠い知り合いが「大勝軒のまかないカレーが美味い」と言ってたのも思い出して、まさかのラーメン屋でのカレー、と相成りました。

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とてもフツーです。最初に、強いて欠点をあげると、ご飯がダマになる可能性をはらみ始めたような状態であること、くらいでしょうか。あとルー自体の後味が化学調味料的な感触があり、それがなぁ。他はまぁまぁです。

いいところを考えながら、蕎麦屋のカレーが地味に美味いのは何故か?出汁がいいのか?ならばいりこが最高にうまいうどん屋のカレーが市民権を得ることができないのは何故だ?でもこのニク美味いね、ラーメン屋のカレーはチャーシューがあるからいいね、などと思いつつ完食。
820円と決して安くはなく、かといって法外でもないのですが、これだけのために大勝軒にくるって、全力で空振りしたところ、キャッチャーがパスボールしてくれて、ランナーが進塁出来た、的な、チームとしてはなしではないものの「オレ、何もしてないけど。。。」という残念な気持ちが残る感じでした、これは

ふつーにラーメンかつけ麺食べたほうがいいと思うよ。つーか、ここ美味いって言ってる知り合い、結構なバカ舌な気がします。

◆2019訪問 西武新宿 fish(食べログ3.51)

fishです。以前、アークヒルズにあったお店の後継、らしいです。

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オリジナルというか、アークヒルズ時代の白身魚カレー。とてつもなく美味しかった。史上類を見ないレベルで、レディメイドではラーメンのちばからと並んで、世界有数の美味しい食品と言ってよかったんじゃないですかね。もう無いけれど。

あるタイミングで意を決して訪問。

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白身魚&キーマ。チーズトッピング?

蘇った、というよりかは、生まれ変わったというか、アークヒルズ時代の基本を受け継いで、新しい解釈になっている感じを受けました。

前fishはあくまでもファーストフードのジャンルというか、着席したら程なく来るし、食べたら即座に退店、という雰囲気でした。食事というよりは補給。体力使う職業の方々向けの一品。

こちら、それとは打って変わって、ゆっくり食べる雰囲気です。でもキーマにはグリーンピース入れないで欲しいなぁ。

◆2020訪問 三軒茶屋 manos(食べログ3.30)

下北沢の旧ヤム亭で修行した店主、だったかな。出藍の誉と相なるか?ちなみに2019年12/14日現在、旧ヤム亭には行ったことはございません。

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カレー2種がけ。オリジナルのチキンカレーと牡蠣カレー。

が、それにしても要素多すぎやしませんか?これは。
1)カレー1
2)カレー2
3)たまご
4)たまごのトッピングスパイス
5)カレーにふりかけられたスパイス
6)まめ
7)枝豆
8)ご飯の上のミント
9)ご飯の上のつけもの
10)ビーツの福神漬け
ですぜ。多すぎてビジュアルも残飯感出てきますよね、これじゃあ。要素は上記以外にもありそう。ていうかあるし、パリパリしたせんべいみたいなやつな。ここまでやってくださいますと、なんというか、よく言えば活気がある、フツーに言えば落ち着きがないというか、すぐ体位替える、自分ではセックス上手いと思ってるオトコみたいで、そういうものだと思えばいいのかもしれませんが、つってもやりすぎなんでは、と。

西武新宿のfishもなんですが、不安からくる足し算じゃなくて、もっと絞ったほうがいいと思うんだよね、おじさんは。

で、ですね、肝心のカレーですが、スパイスが単発で打ち込んでくる感じなんですよ。協力しあってないんですよね、スパイス・ボーイズたちが。みんな仲悪いのかな?クミンはクミン、カルダモンはカルダモン、お互い相容れない、的な。バンドやってるのにみんな自分の音出すのに必死、みたいな。ならカレーやる必要なくねえか?ソロでやればよくね?と。あるいは攻め手のカードが3枚しかなかったとして、一度に2枚出したり3枚出したり工夫すれば少しは違うのに、一度に決まって1枚しか出してこないような、そんな様子。

カレーってさ、「お、こうきたか」という衝撃の影からさらに次の矢が襲いかかってくるような、そうした波状攻撃が魅力の1つだと思うのですよね。「これは政夫が決めにくるのか?和夫なのか?見た感じ一緒だな」と幻惑させるから森崎も止められないわけでしょう。え?なんの話しって?スカイラブハリケーンに決まってるじゃないですか!!

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浦辺居たんだ

ていうか、カレーに次藤ほどのパワーがないのがそもそもの原因なのか?悩ましい存在。美味しくなるといいなぁ。もう行かないと思うけど。

◆2020訪問 川崎市王禅寺 カーティスレイク(食べログ3.20)

管理釣り場、つまり釣り堀なのですが、そこに併設されたカフェです。

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地味に五穀米だったりします。が、スキー場とかの観光地で出てくるアレです。ここ、本業が釣り堀です。3時間で2,600−3,600円くらい。値段の幅は平日か土日か、時間帯、会員かどうか、です。釣りの合間に、って感じですかね。カレーはふつうでした。ていうか、食べた日、株で大損したので具合悪くて味はほとんど覚えていません。

◆2022訪問 下北沢 SANZOU TOKYO

友人が激奨していたお店です。下北沢の旧線路後にできた施設内にあります。

カレーはどこ?

なんと申しましょうか、上級者向け、とでも言えばいいのでしょうか、難解な味わいです。そして立ち食いです。アパレルも売っていたり、飲食店らしからぬサイトの作りこみようだったりと、新時代の幕開けを幕開けを予感してしまいます。

とはいえ、難しい味ですね。。。難しくてそこで思考停止してしまい、あまり印象がない、というのが本当のところです。。。なんかすみません。

◆課題店

美味しかった、めちゃ並ぶ等々、ご存知のことございましたら、お気軽にコメントつけてくださいませ。

(2023追加店)
相模原 マボロシ
代々木八幡 スパイスポスト
代々木上原 ハルダモンカレー

(2021追加店)
国立競技場 ヘンドリクスカリーバー
国立競技場 BLAKES
五反田 グリルエフ
不動前 太陽堂
不動前 東印度カリー商会
宝町 レストランサカキ
宝町 ロダン
銀座 煉瓦亭
四谷 たけだ
新大塚 カッチャルバッチャル
本駒込 スパイスバルコザブロ
高円寺 青藍
蓮沼 インディアン
本蓮沼 ラハイナ
東陽町 小古食堂

(2020以前)
渋谷 おまかせ亭
目黒 めぐろ三ツ星食堂
銀座 スイス
日本橋 紅花別館
四谷三丁目 キッチンたか
有楽町 キッチン大正軒
御徒町 キッチンさくらい
目黒 アカマル
明治神宮前 カフィアライム
下北沢 ムーナ
下北沢 旧ヤム邸
経堂 ガラムマサラ
荻窪 トマト
新御茶ノ水 ディラン
蘆花 大久保
桃の実 水道橋
神田 ベンガルカレーファクトリー
新橋 ザカリ
新日本橋 本石亭
新宿西口 バンタイ 
宝町 3丁目のカレー屋さん
銀座 デリー
コチンニヴァース 西新宿
パンチマハル 神保町
荻窪 吉田カレー
町田 アサノ
京橋屋カレー 銀座一丁目
プティフアラカンパーニュ 半蔵門
三越前 フジヤ
末広町 ブラウニー
マーブル 有楽町
ムーンボウ 南新宿
チャモロ 恵比寿
ブラザー 高田馬場
たけうち神保町本店 神保町
みぼうじんカレー 新橋
スワチカ 大崎広小路
アレックス 三軒茶屋
ハピネス 大井町
喜楽亭 池尻
サロンドカッパ 麹町
モンタンベール 恵比寿
キュイボンヌ 茅場町
 戸越銀座 ストン
雪谷大塚 ヤーマカーマ

◆残念ながら圏外

フツーのカレー食べましたが、レトルトでええやん、って感じでした。腹すかした学生が行く店ですね。

◆番外編001リステル猪苗代ウイングタワー

ビュッフェです。

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準備します。

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子供騙しのレトルトっぽいカレーしかありません。事実、子供コーナーから持ってきました、このカレー。ククレカレー(業務用)ではないでしょうか?そしてフュージョンします。











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え!!

















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