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リッツカールトンでもできない贅沢(サウナの話)

リッツカールトンでもできない贅沢が富山にはあったよ、というサウナの話。ちなみにリッツカールトンには宿泊したことはない。

金沢マラソンの帰り道にその疲れを癒すためスパアルプスに宿泊。"北陸のサウナの聖地"と自称するその名に偽りはなかった。

実は富山県には人生初上陸。数えたらこれまで32/47都道府県に訪問しており、残りの未開の地を中心にマラソン遠征(サ旅)を入れていく。

今回は富山駅からバスで向かった。電車でも行けるらしいが、バスがちょうど出るタイミングだったのでこちらを選択。

バスでSuicaが使えず、普段から手持ちの現金が少ないので焦る。ずっとピッとしようと思ってたが無反応。富山のバスではSuicaは使えないらしい。

バスで15分ほど揺られ、大泉駅前で降りる。そこから歩いて650mほどに北陸のドンは仁王立ちしていた。

色紙効果はあって、飲食店でもなんでも良いように評価してしまうバイアスがかかる。「こんなに多くの有名人が来てるんだからここは良い」というやつだ。

本来であれば、有名人が過去に訪問した回数とその対象が良いか悪いかは相関関係はない。だけど、不思議とバイアスがかかる。

だが、スパアルプスは本物だった。

まずはロッキーサウナ。ロッキーサウナとはサウナストーブの上に山盛りにサウナストーンが置かれたサウナらしい。

いまいちフィンランドサウナとの差が分からない。おそらく広義ではロッキーサウナはフィンランドサウナなのだろう。厳密に整理すると、セルフロウリュできるのがフィンランドサウナでできないのがロッキーサウナなのかな。

ロッキーサウナの説明書きに「リョウリュウ」という名詞が出てきた。「ロウリュウ」のことだが、このワードから支配人のこだわりが十二分に伝わってきた。

まずは下段でじっくり味わう。こういうサウナは早く出てはもったいない。下段でできるだけ長く、じっくり肌で温度と湿度を感じる。奥行きも広いので余裕を持って座れるのも素敵。間接照明も暗めに設定されており、雰囲気も落ち着く。やっぱり物理的に薄暗いサウナが好きだ。

温度は93-94℃くらいでもの凄く丁度いい。特にオートリョウリュウで湿度の管理が徹底されており、全力で鼻呼吸しても全くツーンとする感じがしない。これって凄いこと。凄く肌触りの良いサウナだ。

リョウリュウサービスも定期的にやっており、アロマ水をかけてスタッフが芭蕉扇で仰いでくれる。3回かけて都度5回ずつ個別に仰いでくれる。足りない人は4回目のおかわり熱波。僕もマラソンでお腹が空いてるのでおかわりした。

ここのコアコンピタンスは水風呂。

サウナを出ると目の前に掛け湯がある。僕は冷たい水風呂の水で汗を流すのはあまり得意ではない。汗はお湯で流したい派だ。これが水風呂の導線上にあるのはありがたい。

頭上からもアルプスの水が掛け流しだ。溶けてしまうんじゃないかと思うほど、まろやか。オーガニックな水風呂だ。日本酒を楽しむための食事というものがあるが、水風呂を楽しむためのサウナでもある。

飲める水風呂は最高の贅沢だ。リッツカールトンでも真似できない贅沢。これが北陸の聖地と言われる所以である。この水風呂に入るために新幹線で富山に行くのもアリだ。

水風呂の温度はおそらくチラーは使っておらず、天然の冷たさ。冷たすぎず、ついつい長水してしまう。本当に溶けてしまいそうだ。しきじでも似たような感覚があったが、北陸の人は静岡に行かなくともアルプスがある。

給水機が故障中で利用者は水風呂の水を飲んでいた。そもそもスパアルプスでは給水機いらないのではないか。それほど素晴らしい。

外気浴は椅子が5-6脚ほど。リョウリュウサービスの後でなければ意外と座れる。ここで昇天。これを味わうために片道4時間半かけて金沢に行き、42キロ走ってココに来た。

今日はスパアルプスに宿泊なので3セットでやめて夜にまた味わおう。アルプス食堂で早めの夕食。アルプス御膳とアルプス海鮮サラダを注文。

金沢もそうだが、北陸は本当にご飯が美味しいんだな。今回のマラソン遠征(サ旅)では日本のご飯の美味しさをあらためて感じた。

食休みしたらサウナに戻ってそのあと富山ブラックを食べよう。北陸の聖地に行く際はご飯も一緒に食べることをオススメする。北陸に住んだら太ってしまいそうだ。

アルプス御膳
アルプス海鮮サラダ
富山ブラック
朝定食

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