英語のリスニングの真実

結論から書きます。

「発音矯正=リスニング強化」です。本投稿で伝えたいことは以上です。あとは興味のある方だけ以下を読んでいただければと思います。

これは英語に限ったことではないですが、脳の仕様として、「認識できないものは、目の前にあるのに見えない」のです。つまり、脳が英語の音を情報として処理するには、「この音は情報なんだな」と脳に認識してもらわないと雑音と同じように脳のフィルタを素通りしていきます。

つまり、リスニング強化の最初の段階として、脳に情報として認識してもらう登録作業が必要となります。フィルタの網目を細かくし、英語を意味のある情報として引っ掛けるための手段が「発音矯正」です。

色んな定義があるかと思いますが、ここでの発音矯正とは、「物理的に舌や唇を動かして英語の音を自分で無意識に再現できる反復練習」を指します。

当たり前ですが、英語の音は日本語の音とは全く別物なので、英語圏で生まれ育っていない限りは脳が英語の音を情報として処理できていない状態です。多くの人が「聞こえてはいるが、聴こえてはいない状態」から英語の学習をスタートします。

自分で発音できない音は聴き取れません。裏を返せば自分で発音できる音は聴き取れます。

この状態で「映画を字幕なしで観る」のは、ルールを知らないのに麻雀をやっているようなもの。残念ながら、英語のスキームを理解していない状態では脳が情報処理できず、投下した時間が経験として蓄積されていきません。

原理を知らずに量から入るアプローチだと、大人の脳では不要な遠回りをすることになります。もちろん幼少期ならばインプットから言語習得はされていきますが、大人の脳は別ルールでの運用なので別のアプローチが不可欠なのです。

「映画を字幕なしで観る」アプローチで効果があるのは、聴き取れるようになった(自分で発音できるようになった)あとの段階からです。ルールを理解した上でのプロの麻雀をプレーを見ると、それが引き出しとして蓄積されていきます。

よってリスニング強化の流れとしては以下のとおりとなります。この投稿を読んでくださった方は「発音矯正=リスニング強化なんだな」ってことだけ頭に入れてもらい他はキレイさっぱり忘れてもらって構いません。

【リスニング強化の流れ】

1.発音矯正 → 2.英語舌 → 3.英語耳 → 4.リスニング改善 → 5.映画などの量によるアプローチ

日本人の英語学習者は1. 2をすっ飛ばして5から入る人が多いですが、単にこの理屈を知らないだけ。

では「発音矯正って実際にはどうやるの?」に関してですが、詳細はまた別の投稿に記載します。概要だけ伝えると、音声を聞き、鏡を見ながら自分でその音を再現できるようになること。録音して聞いてみると自分の発音に最初は絶望しますが施策立案のための現状把握、課題発見には効果的です。

以下、発音練習の参考となるYouTube動画を載せておきます。アメリカンイングリッシュですが、発音が綺麗かつ舌や唇の動かし方も分かりやすいのでオススメです。

▼How to do An American Accent - Part 1: Vowels | 21 Accents
https://www.youtube.com/watch?v=BA4di-QHjyo&t=3s

▼How To Do an American Accent - Part 2: Consonants and Letter Combinations | Amy Walker
https://www.youtube.com/watch?v=yuBQ-q_z_LM

僕自身もみなさんと同じ英語学習者として、少しずつ経験知を含めてみなさんのヒントになる情報をシェアしていきます。みなさんが英語習得に投下した時間と労力が報われますように。

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