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白馬国際クラシック2024セルフレビュー

長野県白馬村で開催された白馬国際クラシックの50キロのソロの部に参加。結果はネットタイム6:12:49で全体16位。獲得標高は2,000メートルちょい。

白馬村へのアクセスは長野駅東口から高速バスで1時間15分くらい。トレランを始めてから長野県に来る機会が多くなった。

志賀高原、野沢温泉、白馬・・長野県は将来の移住候補の1つに違いない。(あとは北海道も候補)

レースは朝7:00スタート。前日は間に合わなかったので、当日受付(6:00-6:30)を済ませる。会場は白馬八方バスターミナルの目の前。

宿も周辺に密集しており、コンパクト。今回は「白馬グラードインえびすや」という宿に宿泊。

1日目の夕食
2日目の夕食(ご飯と味噌汁を3回おかわり)
最終日の朝食

白馬八方バスターミナル周辺は飲食できるお店が少ないので、できれば宿は食事付きプランで予約した方が良い。コンビニも1件あるのだが、健康的にガッツリ食べたい人は宿ご飯をオススメする。

えびすやはご飯も味噌汁もおかわり自由なので、レース後の夕飯はご飯と味噌汁を4杯食べた。

今回のテーマは「負荷分散」。平地はハムストリングスで走り、前腿に不要な筋衝撃を与えないようにすること。しなくていいところで消耗しないこと。

上りの歩く際にもストライドは最小化し、真下接地を意識し続けた。あとは骨盤主導でロードバイクのペダリングのような引き上げでパワーで登らず回転で登るようにしていた。

白馬国際クラシックは全体的に「走らされる」コースであった。走力が試される。階段や坂道はもちろんあるのだが、林道の距離も結構あり「歩く言い訳」をもらえない。実はこれが結構キツい。

上りがあると「歩く言い訳」になるので、補給をしつつ歩きながら上る。罪の意識はない。これが平地となる話が変わる。気持ち的に歩くことは「自分との勝負の敗北」を意味するため罪の意識が芽生える。

渋滞箇所もなく、全体的にスムーズに進めた。僕のようにロードから転向してきたてのランナーはパフォーマンスが発揮しやすいと感じた。

23.5キロ地点にエイドがあるのだが、次のエイドが12.5キロ先。36キロ地点にあるはずだが、実際には38キロ地点くらいだったのではないか。

その後の40キロ表示がすぐに来たので、36キロ地点ではなかった。ただ、これで精神的にかなり楽になった。

23.5キロ地点のエイドを出発してからじゃり道の河川敷を走るのだが、ここは長いかつ平地過ぎて個人的には結構なキツさであった。

最後の43キロ地点のエイド以降の上りと下りが1番キツかった。いつまで続くか分からない上りも相当キツいが、「えっあそこまで上るの?」という絶望感。

これは目標設定と同じで、あまりに先を見すぎるとその遠さに愕然として挫折する。僕も最終的にはUTMBの完走を目指しているが、まだまだ遠いため、ミドルレースで経験値を積んでいくこと、目の前のレースで全力を出し切ることを目標にしている。その先に100マイルがある。

それまで、前腿に筋衝撃を極力与えないように意識して走っていたがこの上りでパンパンになった。下りも激坂。爪がやられるくらいのブレーキになるし、初めての経験だが右のシューズのソールが後ろにズレた。

距離的に最後の試練だと思いながらなんとか下り終わった。もうバスターミナルの周辺と分かったので最後は周りの方々の応援を味わいながら贅沢にゴール。

会場にはキッチンカーが出店

会場にはキッチンカーも出店しているので、ゴール後はかき氷やクラフトビールを楽しんでいる人もいた。僕はカロリーを欲してたので、無添加のハーブソーセージを使ったホットドッグを頬張る。

このゴール後の充実感が忘れられず、何回も参加するんだよなぁ。あとはお風呂も気持ち良いし、ご飯も美味しくなるのでQOLが爆上がりだ。言うなれば、マラソンはプロローグであり、その後が本番だ。そしてプロローグとしてNoteで振り返りを行う。

会場から徒歩30秒

会場から徒歩30秒の場所に上質な温泉もあるので、本当にすべてがコンパクトに完結する。欲を言えば、もう少し飲食店があれば最高だ。

今回学んだことは「走りながらの回復」の重要性。つまり回復力はめちゃくちゃ大事だということ。ダメージを最小化する取り組みはしつつも、受けたダメージからいかに早く回復するか、その回復力。

気温が30度以上あったので発汗が多く、途中両方の前腿が攣りかけた。下りがスピードが出せたこともあり、知らぬ間に筋衝撃を前腿が蓄積させていた。下りの方が心理的負荷は低いが肉体的負荷が高いことをあらためて思い知る。

今後は前腿に筋衝撃を意図的に与える練習を取り入れることがパフォーマンスの向上には不可欠。坂道練習をしているがどちらかと言うと上りのプッシュに意識が偏重し、下りは流しているがここの意識は変えていく必要がある。

ロングレースになると「前腿の強度」が結果を左右するような気がする。トレランのレースで最も負荷がかかるのは前腿だから。

攣るということは1.筋疲労、2.体内のバランスの崩れのいずれかが原因だが、対処できるのは2だけ。レースは続くのだから1は避けられないし、50キロの距離なので極力休みたくない。

体内のバランスの崩れを少し具体化すると、不足しているものが出ているということ。つまりこの不足を補うジェルなどの摂取により回復を促す。1,2もレースである限り異常の発生は避けられない。とすればそれが起こる前提で準備をしておくこと。

検知→回復→予防を繰り返しながら走る。この検知の感度は重要。普段から自分の身体の状態をスキャニングしながら走らないと検知感度が鈍り、身体からのアラートの検知が遅れて手遅れになる可能性もある。

2026年の春にはMt.Fuji 100の100マイルに出場するためのロードマップを引いているが、50キロでこの身体的な反応なので、まだまだ足りない部分が多いことをあらためて認識できたのは収穫。

とにもかくにも楽しいレースだった。また来年も参加してみたい。せっかく長野に遠征に来るのだから前日に開催された戸隠のトレランと二連戦はアリかも。(その場合は白馬は28キロの部かな)いずれにせよ14:00長野発のバスがちょうどいい。

メモ

1.普段から前腿を追い込む練習の導入
2.検知→回復→予防をしながら走る
3.普段から身体の状態をスキャニングして自分の身体からのアラートの検知感度を高めておく

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