ケロウナ生活、残すところあと1ヶ月
ハッピーカナダデイ!ロングウィーケンド、みなさんいかがお過ごしでしょうか。お家大好き人間は、今日も精一杯引きこもろうと思っています。
仕事の関係で8月からバンクーバーに引っ越すため、ケロウナ生活も残すところあと1ヶ月となりました。2019年8月にケロウナに来て、カレッジでの勉強と現地保育園での就労を経て、2023年1月に永住権を取得。ビザや永住権のことで悩んだり、キャリアに迷走したり、初めてで赤ちゃんプレイを経験したり、デート3日目で山奥に連れて行かれたり、土地を買いたいからという理由で振られたり、この5年間さまざまなことがありました。
2年間のカレッジ生活
カレッジ1年目は、英語もままならないし、授業についていくのもとても大変。グループワークも「現地の学生の足を引っ張っているんじゃないか」と不安になったり、なかなか馴染めなかったりで、一番辛い時期だったと思います。そして1年目が終わる直前に、コロナが直撃。教育実習も中断され、2年目の秋学期はオンラインに完全移行するなど、イレギュラーな出来事がたくさん起こりました。
そんな中、カレッジの先生たちにはとてもお世話になりました。内向的であまり発言ができず、どうしようと落ち込んでいたときに先生からかけてもらった言葉は今でも心に残っています。「子どもたちが10人いたらみんなそれぞれ違うでしょう。おしゃべりが好きな子もいれば、静かに本を読みたい子もいる。先生も同じ。色んな先生がいていいのよ」。その言葉にとても救われました。
他にも、英語でうまく伝えられるか悩んでいた私に「課題、日本語で提出してもいいよ。私が翻訳機能を使ったら採点できるしね!」と言ってくれた先生や、「あなたたち留学生がとても頑張っているのは知っているから絶対大丈夫よ」と温かい言葉をかけてくれた先生たちもいました。
違う言語や文化の中、生活をするのは大変で、何度も涙することがあるけれど、頑張っていたらどこかで必ず見てくれている人がいるんだなと気付かせてくれたのがカレッジの先生たちです。オカナガンカレッジに通って、素敵な先生たちと出会えて本当に良かったです。
保育園での就労
保育園で働きはじめたとき、新米の私は長年経験のあるベテランの先生と同じ乳幼児クラスに配属されました。その先生と私と8人の子どもたちの小さなクラスだったため、アットホームな環境で働けてとても居心地が良かったです。
その先生は、まるで私の第二のおばあちゃんのような存在で、いつも色々と私のことを気にかけてくれていました。そして「感謝の気持ちを大事にしていたらね、人生が豊かになるのよ」と周囲に感謝することの大切さ(Gratitudeの実践)を教えてくてた人でもあります。
落ち込んでいるときはもちろんのこと、普段からも「あなたが持っているその優しさが、保育にとって一番大事なことなのよ」「カナダに来てくれてありがとう」と温かい言葉をかけてくださいました。今はすでに保育の現場から引退されているものの、この先生と出会えたことは、自分の中の保育理念を築く上で大事なきっかけになったと思っています。
ケロウナに来て良かった
昨日「カナダに来て、なんで永住しようと思ったんですか?」という質問をされて「周りも永住権取ってるし、メリットが大きいからですかね」というフワッとした回答をしてしまったので、「そういえばなんでだろうなあ」と色々考えていました。
日本に戻れば言語の壁も文化の違いも感じなくてすむし、友達や家族とも頻繁に会える。日本に戻れば、「コロナ!」と道端でいきなり叫ばれたり、通りすがりの中学生から揶揄われたり、アジア人という理由でイヤな思いをしなくてもすむ。「日本に帰りたいな」と思う瞬間もたくさんあったのに、なんでだろうなあ。
カレッジの先生やクラスメイト、保育園の元同僚、留学時代に出会った友達、ツイッターで出会った友達、日本から応援してくれている両親や友達。自分が折れそうなときに温かい言葉をかけてくれる人たちの存在があったからこそ、愚痴と弱音を吐きながらも、自分のやりたいことに対して折れることなく、まっすぐ向き合うことができました。
「なんでカナダに永住しようと思ったのか」。もちろん「周りも永住権取ってるし、あった方がメリットが大きい」という理由はもちろんありつつも、ケロウナで出会った人たちの優しさと温かさがあったからこそ、私はカナダで永住するという決断を最終的にしたのだと思います。
バンクーバーに移っても、ケロウナで出会った人たちへの感謝の気持ちを忘れず、頑張ります。そして、自分が苦しい思いをしていたときに支えてくれたケロウナの人たちのように、今度は自分がそういった人たちを支えられるような存在になれたら嬉しいなあと思います。
素敵な出会いを運んでくれたカナダに感謝の気持ちをこめて。ハッピーカナダデイ!