見出し画像

ふるさと納税の寄付上限を正確に把握して賢く節約しましょう

年末が近づくと気になるのが「ふるさと納税」。政府はふるさと納税の趣旨と違った使われ方に困惑してるようだけど、元々の制度設計に不備、矛盾があるからしょうがないと思います。

庶民が節税対策でふるさと納税を有効に使うのは悪いことではないと思います。年間所得が少ない庶民レベルでは正確に上限がわかると目一杯、効率よくふるさと納税を利用できます。

いろいろなサイトに目安になる金額が出ていますが、家族構成、収入源の違い等でなかなか正確に寄付上限がわかりません。正確に計算するには先ず、課税所得金額を正確に把握しないといけないのですが..…

課税所得は簡単に言うと年間所得(合計)から所得控除(合計)を引いた残りになります。対して影響はありませんがこの時の所得控除には「ふるさと納税」額は含まないで計算します。

会社員は1月にもらえる源泉徴収票、自営業など確定申告した方は申告時の課税所得額から大体の金額がわかります。年金受給など確定申告をしない人でも6月頃に送られてくる「住民税決定通知書」を見れば課税所得は簡単にわかります。

その金額に今年の年収などの変動を加味すれば今年の課税所得額は大体、推定できます。なので私の場合年末が近づいて確定申告の準備するこの時期にふるさと納税に参加します。

医療控除などをする方は今年の源泉徴収票、ベースアップなどを考慮して、国税庁ホームページの確定申告等作成コーナーで疑似的に確定申告書類を作成すれば課税所得額を推定できます。


寄付上限の目安になる計算式は凄く凄く複雑、なんで税金関連はこんなに複雑な計算をしないといけないのかいつも不思議に感じます。

いろいろなサイトを調べた結果、一番簡単な計算方法は

ここの計算式が一番、理解しやすかったです。ここで使われてる式
  寄付上限=(課税所得金額×0.02/係数)+2000
これを利用して計算してみました。

以下の関数を定義してエクセルでこの式を計算してみました。

Function tax(X As Long) As Single

    If X <= 195 Then
        tax = X * 0.02 / 0.84895 + 0.2
    ElseIf X <= 330 Then
        tax = X * 0.02 / 0.7979 + 0.2
    ElseIf X <= 695 Then
        tax = X * 0.02 / 0.6958 + 0.2
    ElseIf X <= 900 Then
        tax = X * 0.02 / 0.66517 + 0.2
    ElseIf X <= 1800 Then
        tax = X * 0.02 / 0.5937 + 0.2
    ElseIf X <= 4000 Then
        tax = X * 0.02 / 0.4916 + 0.2
    Else
        tax = X * 0.02 / 0.44055 + 0.2
    End If
End Function

関数を定義と言ってもマクロのVBAと同じように設定し、セルで呼び出せば自動的に関数として表示されます。

ふるさと納税の寄付上限

一般の会社員などの平均的な課税所得額は500万円以下なので50万円以上~500万円以下を拡大してみると

500万円以下

ふるさと納税全体で手数料が2000円かかるので、返礼品の合計価値が2000円以上でないと意味がありません。

例えば50万円だと上限目安が13800円で返礼品を調べてみると12000円程度の寄付に落ち着きます。総務省の指導で返礼品率は30%程度なので

 12000円×30%=3600円

この結果から2000円で3600円程度の返礼品と言うことになります。一般的な市販品の激安価格と差が小さく、確定申告などしないといけない場合は、50万円程度だとお得感がないかもしれません。

ただし、ふるさと納税の趣旨からから言うとお得感はなくても損をしなければ十分有効な納税だと言えるかもしれませんが。

上限を超えてしまいそうで心配な方はこちらを参考にして下さい。



最後まで読んでいただいて有難うございます。 コメントは今後の参考に、フォローやサポートは今後の励みになります。