自称にじさんじ古参オタクが感じるにじさんじのおもしろさってどんなもんなのっていう話

この記事はタイトルの通りにぐだぐだ話していくだけの記事です。見やすさのために敬称は基本略させていただきます。筆がのって適当なことを言っている気がしないでもないのですがどうかお気になさらず。

葛葉のKINGから見える奥深さ

葛葉のKINGが伸びているのでこの辺から話し始める。

そもそもKINGがにじさんじで流行していた訳である。にじさんじでKINGの歌ってみたを初めて投稿したのは鷹宮リオンだ。その後どのようにしてにじさんじにKINGブームが巻き起こり、葛葉がどこでKINGを知って何故歌ってみたを出したのかは私の知るところではないが、何も関係していないということはないだろうと思う。そもそも投稿直後からこれだけ話題になっているのはブームあってのことだ。

MIXは歌い手として有名なそらるである。そらると葛葉の関係はAPEXの大会であるRAGE × Legion Doujou Cupに叶勇気ちひろ葛葉の3人で出場してからだと記憶している。私はあまり正確なことは知らないのだが、同じく大会に参加していたそらると叶がまず仲良くなり、その後葛葉との関係が生まれたような気がしている。もちろんこの経緯は葛葉と叶の仲が良く、かつ叶がEPSやTPS界隈に顔が広く積極的に外部と関わっているから成り立っているのであり、元を辿ると叶がPUBGをやり込んでいたところから始まる訳である。

葛葉の歌ってみたに関しては本人は基本謙遜しているのだが、その際に引き合いに出されるのが加賀美ハヤトや久遠千歳、メリッサキンレンカなどの音楽活動を積極的にしている(していた)ライバーだ。どうも非常にリスペクトしているようである。そもそも歌ってみたを投稿するようになったこと自体が他のライバーの影響というところが大きいのではないかとも思う。あるいはにじさんじライバーのトップを走る存在として様々なイベントに出演したことも大きいのだろうか。人気Vtuberがイベントで歌わなければならないのは委員長がニコニコでカラオケしていた頃からの宿命な気もする。

奥深さが見えることの凄さ

ここまで長々と語ってきたが、別に奥深いことが凄い訳ではない。Youtubeに転がっている視聴回数13回の歌ってみただって葛葉のKINGに負けず劣らず背景には色々あるはずだ。私が以前行った再生数1回の無言の将棋配信にも背景にそれなりの奥深さは存在するっちゃあする。

葛葉のKINGの凄さ、ひいてはにじさんじの凄さは、その奥深さが視聴者に見える形で現れるところである。

例えば個人で配信しているVtuberが友達に配信機材の相談をしたとして、たとえその経緯を雑談で話されたところで、それ誰やねんって感じでしかない。しかし、にじさんじのライバーであれば話は別である。配信機材の相談にのるのは、もっぱら別のにじさんじライバーかにじさんじのスタッフといった視聴者に馴染み深い存在である。

ライバー活動に関する関係性は基本にじさんじ内かにじさんじに関係の深いVtuberや配信者に限られる。これはにじさんじという事務所所属のVtuberであるからこその制約ではあるが、視聴者にとっては推しの関係性が可視化されるという大きな利点だ。

見える奥深さが凄いことの凄さ

こうして関係性がエンターテイメントとしての性質を帯びる訳だが、これだけでは他の事務所と同じである。私が惹かれたにじさんじならではの面白さは何処で生み出されるのか。そこで重要になるのは、圧倒的な人数と多様性である。

100人以上のライバーの中には音楽制作やボイスの台本に携わる裏方から精力的にイベントに出演する演者、果ては全く配信しないレアキャラまで様々な能力、個性を持ったライバーが揃っている。この人数と多様性こそが、見える奥深さが奥深い由縁なのだ。

関係性というのは様々で、もちろん仲良しでよくコラボしてゲームを一緒に楽しむというのも関係性ではあるが、それはある一面に過ぎない。

あのライバー全然配信しないしボイスも出さないから私も今日一日くらい休んでも大丈夫とか、よく案件で一緒になるから仲良くしようとか、あいつ不謹慎なこと言って炎上しそうだから近づかんとことか、あのライバー同じ事務所だけど一度も話したことないなぁ今度凸待ちがあったら行ってみようとか、なんだよあのやろうろくに努力もしてないくせに昔取った杵柄で大会優勝しただけでちやほやされて伸びやがって次は私の番だとか、昔はあのライバーとよくコラボしてたけど最近は疎遠だなぁとか、この企画で私も一躍人気ライバーにのし上がってやるとか。

関係性というのは様々であり、たとえそれが綺麗なものでなくても、その積み重なりが奥深さを生み出すものだ。もちろん変な闇まで見え過ぎるのはそれはそれで良くない。しかし少なくとも私は今のVtuber界隈で最も私の求める関係性がいい具合に奥深く可視化されているのがにじさんじじゃないかなぁなんて思うのである。

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