様々な環境

先日、中学時代からの友人と日雇い労働のアルバイトをしてきた。アルバイトは他にやっていたが、日雇いでの派遣は初めての経験だ。派遣先が事務所から距離がある工場だったので、朝がとても早く、最近オンライン授業開始ギリギリまで寝ている僕からしたらなかなか大変であった。

初めてなのでもちろん友人以外は全て知らない人たちだった。最初は誰しもそうだと思うが、やはり新しい環境で新しいことをやるということで難しい面もあった。

そんなかたちで朝早くから夕方までの1日を働き、僕は色々なことを学んだ。その中で特に強く感じたことをここに書く。

まず1つ目。

「環境は違えど、みんな必死に生きている」

これは、2つのアルバイトをして感じた大きな差である。たった2つ違った仕事をしただけでどの口が言えるのかと思う方もいるかもしれないが、たった2つだからこそ強く感じたものでもある。

仕事の内容は仕分けをしたり、ベルトコンベアから流れてくる重い品物を荷台に積み上げ、ひたすら運んだりする作業だった。

それだけだった。

それを朝の8時から夕方の5時まで休憩を入れながらただ黙々と進めるだけだった。僕が普段しているアルバイトは、レジ打ちをしたり、商品を品出しに行ったり賑やかな職場である。

しかし、僕が驚きを感じたのは仕事の内容ではない。

僕が驚いたのは、このような事を主な生活の収入源として仕事をしている人がたくさんいるという事だ。

僕はこの仕事を初めて経験したが、荷物はとても重く、運ぶのがかなり大変だった。新手の筋トレとも言って良いかもしれない。疲れるとやりたくないと何度も感じていた。だが、このような大変な作業にも関わらず、隣で60は過ぎているであろうおじいさんが平気な顔をして黙々と作業をしていた。僕はその人を見た時、「疲れている場合じゃない。せっかく雇っていただいたんだからもっと頑張らなくては」と感じた。

世の中には、会社を経営している社長がいたりその下につく部下たちが会社に赴いて仕事をしたり、スポーツを生業として生活している人もいたりなど数えきれないほどの人たちが数えきれないほどの環境で数えきれないほどの仕事をして生きている。ましてや、仕事ができない環境の中生きている人もいる。そんな中、自分が大変で疲れるから休みたいと思うような作業をメインに仕事として生活している人がいる事を実際に仕事を経験して改めて感じた。こういった方達に改めて感謝の意を表したい。

みんな、生きるために必死で喰らい付いてる。

2つ目

「自立することの重要さ」

これは、これからの人生でも大きなツールとなってくれる力であるとも思う。

僕が普段働かせていただいているところでは、わからないことがあったら、社員の方たちや経験豊富なアルバイトの方々が丁寧に教えてくれる。改めていい場所だなと心から思う。

しかし、今回働かせていただいた職場はあまり細かくは教えてくれる場所ではなかった。大雑把な説明で「これをやって」「あれを運んで」といった感じだ。「初めてなんだからもっと詳しく教えてほしい」など最初は思ったがノルマも多く各々が黙々とやっていたのでどうしていいかわからなかった。

みんなもそうであると思うが、「初めて」は何もわからない。教えてもらって、理解し、できるようになっていく。これは学校でも同じことだ。先生が生徒に知識をアウトプットし、生徒たちがインプットしていく。そうやって人は成長することができる。

しかし、それとは裏腹に教えてくれる人がいない環境や状況もある。

そんな時どうすればいいのだろうか。

自分で答えを出せばいい。与えられたヒントを元に自分なりにチャレンジすることが大切だと僕は思う。

わからないことはたくさんある。しかし、教えてもらえないからといってわからないままにするのは違うと思う。自分なりに考え、行動し、やってみることで自分の行動力が養えると思うし、自立する力が向上すると思う。それが間違っていたとしても必ず成功に繋がる経験になるであろう。そんな事を途中から考えながら仕事に取り組んでいた。

これからも自分でチャレンジし、道を開いていきたい。


たった1日の新しい経験でこんなにも多くのことが得られるとは思ってもいなかった。今後の人生できっと大切なものの1つになるはずだ。今後も色々な経験をして大きくなっていきたい。まだ社会に出てもない未熟者だが間違いなく素晴らしい経験をした。

出会いに感謝。感謝。感謝。

ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?