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八人のアダムのWeb小説を書くことについて

『八人のアダム』を絵付きの小説としてnoteに連載してゆくことにしました。
(※個人としての執筆です、念のため)

「えっ、『八人のアダム』ってゲーム作っているんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃると思うので、今(※2023年6月時点)の状況を記していきたいと思います。
長い文ですので、興味のある方だけお読みください。
すぐに連載を読み始める方はこちらへ

まず、私が『八人のアダム』の物語と世界観を思いついたのは、だいたい2008年くらいだったと思います。
当時の私は、これを漫画にしようと思いました。
その頃の私は、自分の画力、構成力、漫画力などのなさを理解してなく、それにも関わらず構想を思いついたのみで、「俺はこれを漫画にできる!」と力強く思っていたのです。

しかし、実際は何年かかっても漫画は全然できあがりませんでした。

ネームはなんとかできるものの、いざ作画をしてみようとなると、スターズ(※『八人のアダム』世界におけるロボットのこと)は描けないし、背景は描けないし、もちろんバトルもかっこよく描けない。
うまく描けないものだから、モチベが下がる。
結果、完成すらさせられない。
描こう、描こうとは思いつつ、まあ、本当にびっくりするくらい何もかもできませんでした。
この状況は漫画志望者あるあるで、私は漫画志望の1番最初の扉すら開けられなかったのです。
私は自分に漫画を描くための力が不足していることを痛感せざるを得ませんでした。

今の自分に漫画は書けない。
でも、物語の種はずっと自分の中に存在するので、なんとか表現したい。

そんなとき、私は「ウディタ」というゲーム制作ツールを知り、「ウディコン」というフリーゲームのコンテストを知りました。
これは面白そうだと思い、一度ゲームで物語世界を作ってみよう、と思ったのが2017年ごろ。

これが、自分の適性にけっこううまくハマりました。
結果、私はその当時大好きで生活の癒しだったハロプロのアイドルさんたちにインスパイアされた『花まるプリンセス』というフリーゲームを作って、2018年のウディコンに出品することができました。
『花まるプリンセス』についてはこちら

ゲーム制作は本当に楽しかった。
ずっと漫画としての作品を完成させられなかった自分が、ゲームでなら作品を完成させられたうえ、コメントや反応をもらえたことは、とてもうれしかったです。

そして、それがうれしくて楽しすぎたので、今度はいっそ『八人のアダム』をゲームで作ろうと思いはじめます。
というか、
「『八人のアダム』はその世界観とロボットものという設定的に、マンガよりもむしろゲームの方が輝けるじゃん」とさえ思うようになりました。
ゲーム化において念頭にあったのは、大好きな『スーパーロボット大戦』シリーズや『メタルマックス2』です。
ロボットとくれば、改造。
スターズを改造して、荒廃した世界をピップとラムダが旅してゆくRPG。
最高じゃん。これは絶対面白くなるぞ、と意気込みました。

ただ、『八人のアダム』は世界を旅するロードもの。かなりの長編物語です。
ゲームとしてさわりを作り始めたものの、
「これでは次回のウディコンに出すのは作業量的に無理だなー」となり、ならばその世界観を活かした外伝的な短編を作ってみようか、ということで作りはじめたのが『八人のアダム外伝』です。

そして2019年のウディコンに『八人のアダム外伝』を出品しました。

しかし、『八人のアダム外伝』はかなり未完成の状態でウディコンに提出してしまい、プレイできなくはないものの、欠陥だらけ。順位も低く、評価も良くはなく、深く後悔を残す形となってしまいます。
その時のブログはこちら…

その悔しさをバネに、『八人のアダム外伝』をそれから一年半ほどかけて作り直しました。
その結果、2021年の4月末に完成し、フリーゲーム夢限にアップロードをすることができました。
『八人のアダム外伝』のDLはこちら

『八人のアダム外伝』はありがたいことに多くのコメントや反応もいただけて、私にとってすごく大切な作品になっています。
作中では『八人のアダム』本編とつながる描写もかなりあるので、
「本編も期待してます」という反応があったことも本当にうれしかったし、がんばろうと思いました。

ここで「いよいよ『八人のアダム』本編をゲームで作るぞ」となれればよかったのですが、なかなかそういう気持ちになれませんでした。

次のゲームを作るのなら、もう少し自分の能力、特にグラフィック能力を上げてからにしたかったのです。
そしてまだ漫画に対する未練もありました。

そして私は2021年の夏頃から、絵の練習と漫画制作に挑戦します。
していたのですが、やっぱり思うように表現できない。
練習も兼ねて、試しにWebで何か書いてみよう、と思って『バトル&ファンタジー』という漫画など描いてみました、が、思うような形にはできないまま尻すぼみとなってしまいました。
その時の作品はこちら

自分の中に物語の種は存在するのに、それを漫画や絵のようなビジュアル創作物に昇華させることが、どうしてもうまくできない。
イメージとモチベーションが、ビジュアル化してゆく能力のなさに直面すると、情けなくも減衰してしまうのです。

結局、2021年から二年近く絵と漫画に取り組みながら、多少の成長はあったものの「これだ!」という作品は残せませんでした。
そして時間だけはどんどん過ぎてゆきます。
「このままでは俺は何もできずに死ぬかもしれない」という焦りがありました。
せっかく自分の中にある物語の種たちが、日の目を見ずに、腐って消滅してしまう。

ゲームなら物語を作れるかもしれないですが、自分がゲームで達成したいクオリティはあがっており、今の生活では、最低三年、普通にやると五年は必要そうでした。

そんなとき、ふと
「なら一度、物語を文章にしてみようか」
と思い立ちました。

試しに文章を書き始めると、想像していた以上に手が動きました。

絵や漫画を描くときは、自分の創作エンジンを起動するのにかなり手間取るのですが、文章は自分の創作エンジンを起動するのに手間取ることはほとんどありませんでした。
そして、書いている本人としては、漫画のときよりも、ずっと本来あるべき世界が描けていると感じました。

こうして私は、小説として『八人のアダム』を書くことに決めました。
ただ、絵からもまだ逃げたくない。
だから、この小説には絵がつきます。

それから三ヶ月ほど小説を書き続け、『八人のアダム』物語の前半にあたる部分、三章くらいまでをある程度書き溜めることができました。
そして、なんとかプロローグの章にだけ絵をつけることもできました。

これをnoteに連載してゆこうと思います。
また、絵はいらないよという人には小説サイトのリンクもご案内します。

というわけで、ピップとラムダの物語を始めます。
よければ、ぜひ読んでください。



▪️絵付きの物語を読む方はこちら→noteリンク

▪️文章だけで良い方はこちら→小説家になろうリンク

最後に。

すでに『八人のアダム外伝』のゲームをプレイしてくれた方の中には、
「『八人のアダム』本編の物語はゲームで体験したかったよ」
という方もいると思います。
そういった方には、本当に申し訳ない気持ちです。

ただ、ゲームを作ることは全くあきらめていません!

この小説を書くことで自分自身のスキルとモチベを上げて、サポートしてくれる方も増やして、ゲームも作ろう! ……というのが今の野望、というか目標です。

というわけで、応援してくれる方、ゲーム面白かったよ、小説良かったよと思った方は、どこかしらにコメントやご支援を頂けますと、メチャクチャ励みになります。

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