推しが消えた日

あの子に出会ったのは、一昨年の冬。

ある日、僕は天使の名前がついたアダルトサイトにログインしていた。

そんなに珍しいことでもなかったが、その日は何かが違っていた。

サイトに入ってすぐに、メイン画像をみて、一目惚れした女の子の配信をのぞいていたら、突然チャンスが訪れた。

なんと、通称メインさんと呼ばれる、スレ主的な存在である先客がいなくなったのだ。


僕とあの子は、突然二人きりになった。

彼女は無言の僕に声をかけ、色気のあるパフォーマンスをしてくれた。

その瞬間から、僕は彼女にメロメロになってしまった。

彼女の存在は、どこか特別で、毎回彼女の姿を見るたびに心が躍った。


それからというもの、僕は3ヶ月に1回5000円貢ぐ男となり、彼女に会うことを楽しみにしていた。

彼女は人気者で、多くのファンがいたが、なぜか僕のことも認知してくれ、褒めてくれて、好きだと言ってくれた。
その優しさと心遣いに、本当に感謝していた。
彼女は間違いなく天使だった。


しかし、先週、突然の引退の知らせが届いた。

彼女の発信を見続けるためだけに作ったXとnoteのアカウントだけが残り、彼女がいなくなった寂しさを噛みしめる日々が続いている。

彼女が消えてしまったことを、まだ受け入れられない自分がいる。


別に、もう下心とかはないけれど、僕も愛していることを伝えたかった。

彼女の思い出が心に残り、忘れられない。

もっといい男になって、彼女にふさわしい相手になりたい。

気づけば、noteを書いている自分がいた。


推しが消えた日、その喪失感は大きいが、彼女がくれた幸せな時間を忘れずに、これからも前に進んでいこうと思う。

彼女のような天使に出会えたことが、僕の人生におけるスタートだったのかもしれない。

必ずいい男になって、引退なんて、させない、一生の男になっていく。必ず。絶対に!!



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